女性の活躍を称えるHAPPY WOMAN AWARD 2025 for SDGs

女性の社会進出を後押しし、ジェンダー平等の推進を目的とする「HAPPY WOMAN AWARD 2025 for SDGs」が、3月6日にウェスティンホテル東京で開催された。今年は個人部門で6名、企業部門で6社が表彰され、それぞれの功績が称えられた。
個人部門と企業部門の受賞者一覧
個人部門の「HAPPY WOMAN賞」には、俳優の板谷由夏氏、シンガーソングライターの平原綾香氏、ミュージシャンの坂本美雨氏、タレントのIMALU氏、外科医の河野恵美子氏、一般社団法人WOMAN SHIFT代表理事の本目さよ氏が選ばれた。芸能、医療、政治など、それぞれの分野で女性の社会的地位向上や支援活動に取り組んできた点が評価された。
企業部門の「女性応援ブランド賞」は、森永乳業株式会社、株式会社ワコール、株式会社ファミリーマート、株式会社ヴァンドームヤマダ、株式会社インタープロトモータースポーツ、Flora株式会社の6社が受賞した。女性の健康課題やキャリア支援に積極的に関与し、持続可能な社会づくりに貢献していることが受賞理由となった。
受賞者が取り組む独自の活動
受賞者たちは、それぞれの立場で独自のアプローチを展開している。Flora株式会社は、AIとデータを活用したフェムテックサービス「Wellflow」を開発し、女性特有の健康課題に対応。さらに男性版の提供も開始し、全従業員の健康支援を視野に入れている。
株式会社インタープロトモータースポーツは、女性レーサーが活躍できる場として「KYOJO CUP」を運営し、ライフステージの変化に左右されない競技環境を整えている。
株式会社ヴァンドームヤマダは、女性社員の働きやすさを重視するとともに、動物保護やランナー支援など社会貢献活動を積極的に展開。ファミリーマートは、エチオピアの女子生徒に生理用吸水ショーツを提供することで、教育の機会を確保する支援を行っている。
女性活躍推進の理念と社会的意義
今回の受賞者・受賞企業が共通して掲げるのは「女性の可能性を広げ、持続可能な社会を実現する」という理念である。森永乳業は50年以上にわたりビフィズス菌の研究を続け、女性の健康維持に貢献。ワコールは女性のライフステージごとの悩みに寄り添った商品・サービスを提供し続けている。
個人部門では、平原綾香氏がチャリティーコンサートを通じて子どもたちを支援し、坂本美雨氏は戦争や環境問題に対する社会的メッセージを発信。本目さよ氏は女性議員の支援を通じて、政策の場での女性の影響力を拡大する活動を展開している。
企業と個人から学ぶ女性活躍のポイント
今回の表彰式は、女性のエンパワーメントを推進する取り組みが、個人・企業の両面から多様な形で広がっていることを示した。それぞれの受賞者の活動からは、継続的な取り組みの重要性、社会課題への新しいアプローチ、環境整備の必要性が学べる。
森永乳業のように長年にわたる研究開発が社会貢献へとつながるケースや、Floraのフェムテックやファミリーマートの生理用品支援のように最新技術や直接的支援が社会を変える力になる例が挙げられる。また、インタープロトモータースポーツやヴァンドームヤマダの取り組みは、女性が働きやすく活躍できる環境づくりの重要性を示している。
このような取り組みを通じて、企業や個人が女性の活躍を支え、持続可能な社会を築くための貢献を続けていくことが求められる。