
一般社団法人Plant Based Lifestyle Lab(P-LAB)は、国内で初となるプラントベース食品の認証制度を2025年3月1日より開始する。消費者がひと目で選びやすい仕組みを提供し、市場の透明性向上を図る。
プラントベース食品の認証制度が始動
近年、健康志向の高まりや環境問題への関心が強まる中、プラントベース食品市場が拡大している。しかし、日本国内には、消費者が商品を選ぶための明確な指標が不足している現状がある。
この課題に対応するため、P-LABは、プラントベース食品の明確な基準を設けた認証制度を開始する。認証を受けた製品には専用のロゴマークが付与され、消費者はより分かりやすく商品を選択できるようになる。
独自の基準と認証プロセス
本認証制度は、動物性原料を完全に排除するものではなく、植物性由来の原材料を中心とした食品を推奨する方針を採用している。基準としては、原料の選択や製造プロセスに関する明確な基準を設定し、統一されたルールのもとで認証を行う。認証プロセスについては、P-LAB内に独立した認証事務局を設置し、第三者による公平な評価を実施する。また、認証を受けた企業は、製品に認証ロゴマークを付与することができる。
認証の導入は段階的に進められ、2025年はP-LAB加盟企業の商品を対象に認証を開始し、2026年以降は対象範囲を広げる計画である。
認証制度導入の背景と哲学
P-LABは、プラントベース食品市場の発展と、持続可能なライフスタイルの推進を目的に活動している。認証制度の導入により、消費者がより安心して製品を選択できる環境を整備し、企業には市場の信頼を獲得する機会を提供する。
また、環境負荷の低減や健康的な食習慣の普及といった観点からも、本制度は今後の食文化の変革に寄与すると期待されている。
企業と消費者にとっての意義
この認証制度は、企業にとってはブランド価値の向上につながると同時に、消費者には選択肢の明確化をもたらす。認証ロゴが普及することで、市場における信頼性の向上が期待される。
持続可能な社会の実現に向けたP-LABの取り組みは、プラントベース食品市場の拡大だけでなく、食品業界全体の発展にも大きな影響を与えるだろう。