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HIOKI、水素製造向け電解セルアナライザ「ALDAS-Mini」を発売 – 運転効率の最適化を支援

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提供:日置電機株式会社

水素エネルギーの普及に向けた技術開発が進む中、日置電機株式会社(HIOKI)は、水素製造用電解セルの特性評価を支援する新製品「ALDAS-Mini(アルダス・ミニ)」を発売した。本製品は、高精度なインピーダンス計測機能を備え、電解セルの運転効率向上に寄与することが期待される。

水素エネルギーの発展に向けた重要な役割

気候変動対策が世界的に加速する中、水素は次世代のクリーンエネルギーとして注目を集めている。国際エネルギー機関(IEA)の推計では、2024年の世界の水素需要は1億トン近くに達する見込みであり、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みが各国で進められている。

水素製造方法の一つである水電解は、再生可能エネルギーを活用して水を分解し、水素を得るプロセスであり、二酸化炭素を排出しない「グリーン水素」の生産において重要な技術とされる。しかし、現状では製造コストの高さやシステムの効率向上といった課題が残されている。

電解セルの最適化を支援するALDAS-Mini

水素製造システムにおいて中心的な役割を果たす電解セルは、その性能向上が技術革新の鍵を握る。HIOKIの「ALDAS-Mini」は、電解セルの特性を高精度に測定し、運転効率の最適化を支援するために開発された。

ALDAS-Miniは、最大500Aの電流に対応し、大型電解セルのI-Vカーブとナイキストプロットを同時に描画できる革新的なインピーダンス計測機能を備えている。既存の電解装置を改造することなく導入でき、直流電源をそのまま活用しながら計測を実施できるのも特徴だ。また、セルスタック内で最大8セルの同時計測が可能で、セルごとの性能比較を容易にする。さらに、電気的ノイズが多い環境下でも安定した高精度な計測を実現し、PEMEC、SOEC、AWE、AEMなど、さまざまな種類の電解セルに対応する。

研究開発から実用化までを支援

ALDAS-Miniは、水素製造の研究開発段階から実証実験までの幅広い用途に対応し、電解セルの劣化要因分析や材料特性評価、運転条件の最適化を支援する。HIOKIは、本製品を通じて水電解技術の発展と持続可能な社会の実現に貢献する考えだ。

製品ページ: https://www.hioki.co.jp/jp/products/detail/?product_key=2011

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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