大阪の食文化100年を一皿に凝縮酒粕・難波葱・ホルモンの三味一体大阪和風出汁カレー発売開始

株式会社ジパングフードリレーションズ（大阪市北）は、2025年3月2日の「ご当地カレーの日」に合わせ、大阪の伝統と食文化を詰め込んだ新商品『酒粕難波葱ホルモンの大阪和風出汁カレー』を発売する。価格は780円で、同社の通販サイトをはじめ、大阪の土産物店や量販店などで販売される予定だ。

この新商品は、大阪・関西万博を控える中で開発された「大阪和風出汁カレー」レトルトシリーズの第3弾。大阪府が推進する「大阪商品計画」の10期生としても認定されており、2月28日から3月9日に開催される「OPP EXPO2025」でも展示される。同イベントは大阪産業局が大阪府の協力のもと、地域のものづくり企業や生産者の思いを形にするプロジェクトとして注目されている。

大阪の伝統素材が織りなす三味一体の味わい

このカレーの最大の特徴は、大阪100年の食文化を象徴する3つの食材が融合した独自のレシピだ。大阪府能勢町の老舗・秋鹿酒造の酒粕、大阪伝統野菜の難波葱、そして大阪下町の名物としてSNSでも話題を集めるホルモン煮込みを使用し、これらの素材を鰹本削り節と羅臼昆布の出汁でまとめ上げ、独自の黄金比でブレンドしている。

和の旨味が深く染み渡る、これまでにない大阪ならではのカレーに仕上げられた。

廃棄される酒粕を活用、持続可能な食品開発へ

この商品は、サステナビリティにも配慮した取り組みとしても注目されている。国税庁の調査（令和5年4月）によれば、日本国内で年間約32,000トン生産される酒粕のうち、およそ10%が廃棄されている現状がある。さらに、リサイクルされる90%も多くは肥料として使用されるダウンサイクルに留まっている。

ジパングフードリレーションズは、これまで廃棄される運命にあった秋鹿酒造の酒粕を有効活用し、地域の伝統食材と組み合わせることで、アップサイクルに成功。食材としての新たな価値を創出し、持続可能な社会の実現に寄与する取り組みとしても位置付けられている。

Zipangu Curry Café ビーチのリラックス空間を大阪の中心で

大阪市北区に位置するZipangu Curry Caféは、「海外ビーチ沿いのジャパニーズレストラン」をイメージした空間で、都会の中心にいながらリラックスした時間を提供している。オーストラリア・ゴールドコーストでの生活から着想を得た店内は、天井が高く開放感にあふれ、ビーチ沿いのカフェ文化を都会に再現している。

提供されるカレーは、幼少期に祖母が作ってくれた牛スジ入りの和風出汁オデンを原点に、記憶に残る優しい味わいを再現。極上の黒毛和牛すじと天然の和出汁を使用し、どこか懐かしくも新しい「初めて食べるのに、どこか懐かしい和風出汁カレー」を実現した。

メニューでは、特に人気を集めているのが「トロスジ焼きベジチーズカレー」。黒毛和牛のトロスジに焼きチーズを贅沢にトッピングし、彩り豊かな野菜が一皿に盛り込まれた一品だ。また、「トロスジ温玉ねぎカレー」は、温泉卵とたっぷりのネギを加えたカレーで、特に女性からの支持が高い。さらに、季節ごとの限定フレーバーが楽しめる自家製ラッシーも人気を博しており、テイクアウトも可能だ。