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B corp認証取得のサステナブルな会社、エコリングとは?

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エコリングが主催するタイでの「えがおプロジェクト」の集合写真
エコリングが主催するタイでの「えがおプロジェクト」の集合写真(画像提供:エコリング)

社会的・環境的な公益性のある企業を認証するB Corp(Bコーポレーション)。

このB Corp認証の「環境」分野において、日本で唯一、世界上位5%の「Best For The World 2022」として表彰された株式会社エコリング。

同社はリユース事業を通じて環境にも、社会にもいい取り組みを行なっているサステナブルな企業です。

ここでは、サステナブルな”いい会社”エコリングがどのような取り組みを行なっているのか、B corp認証を取得した背景から取得後の変化、目指す未来について紹介します。

エコリングってどんな会社?

株式会社エコリング(以下、エコリング)は、「リユースで世界をもっとHAPPYに」をモットーに、日本およびアジア地域でリユース事業を営んでいます。

「なんでも買い取り」をコア・コンピタンスとし、お客様から持ち込まれる商品を可能な限り買い取り、リユース(再使用)リサイクル(再生利用)することで、循環型社会の実現を目指す「買取事業」と、買い取りしたお客様の大切な商品を、次に大切にしてくださる新しいお客様へお渡しする架け橋役となる「販売事業」の2つを軸とした事業活動を展開しています。

誰もが簡単に参画できるエコロジーを提案し続け、各個人を結びつける役割を担い、そのエコロジーの輪(リング)を広げていくという想いを社名に込めています。

エコリング 本社 外観
エコリング 本社 外観(画像提供:エコリング)

エコリングでは、リユース事業を通じて環境問題をはじめとする様々な社会問題の解決に向けて取り組んでいます。

例えば、取っ手が切れてしまったバッグや、履き古した靴、使いかけの香水などをはじめ、他社では買い取りをお断りされてしまうような品物も買い取りし、次に繋げることで、ゴミ問題の解決に寄与しています。

海外を含む5000社以上のリユース・リサイクルのネットワークにより、それらの買い取りを可能にしています。

私たちは、自社の取り組みを洗練し拡大することで、1つでも多くの品物を買い取りし、「モノは使い終わって不要になったら、ゴミ箱行きではなく、リユース・リサイクルをすることが当たり前」との価値観が広がる循環型社会づくりを目指しています。

エコリング鑑定士とお客様
エコリング鑑定士とお客様(画像提供:エコリング)

社会とともに創るリユースの輪

エコリングでは、積極的に社会的な取り組みを実践しています。

「えがおプロジェクト」と呼ばれる取り組みでは、エコリングの想いに賛同してくださる協賛企業とパートナーシップを結び、全国各地の店舗や会社事務所、施設などに専用の寄付BOXを設置し、そこをご利用してくださる方から幅広いジャンルの品物の寄付を集め、タイの山岳民族の国籍を持たないこどもたちや、親のいないこどもたちを支援するために役立てております。

えがおプロジェクトでのワンカット
えがおプロジェクトでのワンカット(画像提供:エコリング)

また、一定の年齢を迎えて児童養護施設を卒業しなければならない学生に、これからの生活に必要な家財道具等をエコリングで買い取りした物から寄贈したり、約200の買取店舗で集めた外貨募金を日本円に換えてノートPCを購入し寄贈する「天使園プロジェクト」も今年で4年目を迎える活動です。

他にも、これからの社会で活躍する子どもたちにリユースへの意識を高めていって欲しいと願い、専門的な職業を体験できる「キッザニア」への出店、フィールドスタディの受け入れ、出前授業(出張講義)の実施、小中学生向けキャリア教育教材「おしごと年鑑」への協賛など、教育に関する活動も行っております。

リユースの輪を拡げていることが評価されB Corp認証を取得

リユース事業を中心とするさまざまな活動が評価され、「Bコーポレーション(以下、B Corp)」という認証を受けました。

これは米国ペンシルベニア州に本拠を置く非営利団体「B Lab」が運営する認証制度です。環境や社会に配慮した事業活動を行い、アカウンタビリティや透明性の点でも同団体の掲げる一定の基準を満たした企業に与えられる認証で、エコリングは2021年6月に日本で7社目に取得することができました。

エコリング ロゴ&B Corpロゴ
エコリング ロゴ&B Corpロゴ(画像提供:エコリング)

1)B Corp認証取得を目指した経緯・背景

エコリングがB Corp認証取得に向け、取り組み始めたのは2018年です。きっかけは、当時米国のシリコンバレーを中心に実施していた海外研修でした。

その研修の中で、社会課題を解決するようなパワフルな企業を多く目の当たりにし、自らの会社もそうなりたい、と思うと同時に、その研修の際にB Corp認証の存在を知りました。

代表の桑田が、B Corp認証取得を目指すことをその場で決断し、我々の認証取得に向けたチャレンジが始まりました。

シリコンバレー研修でのワンカット
シリコンバレー研修でのワンカット(画像提供:エコリング)

2)B corp取得までの道のり

取得を目指していくには、役員全体の意思決定も、従業員を巻き込んでの取り組みも、どちらも重要で必要不可欠なものでした。

エコリングでは、役員Bチームと呼ばれる組織を結成し、トップダウンの推進を図るとともに、それと並行してボトムアップ型の「B Corpプロジェクト」を発足しました。

B Corpプロジェクトでは、部門ごと、また部門横断のさまざまなチームを結成し、それぞれに役割を担って社内改革を進めていきました。

例えば、女性だけが集まる部門横断の「女性Bチーム」では、女性従業員の声を拾い、その中で出た意見を議論して制度設計し、女性をはじめ全従業員がより働きやすい職場環境づくりに役立てる活動を行ってきました。

エコリングでは、ほぼすべての従業員が何らかの形でB Corp認証や関連する活動に関わっています。

2018年に取り組みを開始し、2021年にB Corp認証を取得するまで足かけ3年、従業員やチームがそれぞれ良い会社づくりに努めた結果、認証取得に至りました。

「女性Bチーム」の活動をはじめ、Bチーム活動は、認証取得した後の現在も継続して行われています。

3)B crop取得後の変化

B Corp認証取得後、自治体や教育機関、大手企業との取引が増加しました。

特に上場企業の場合は、取引先となる企業にも厳格に透明性を求める時代の中、エコリングが未上場にも関わらず、そのような大手企業と取引が可能となった背景には、B Corp認証取得による信用増加が関係していると考えます。

他にも、人材面でも良い影響があると言えます。

まだまだB Corp自体の日本での認知度は低いですが、それでも学生の中にはB Corp認証を知っていて、それがきっかけで当社のことを知る方もいらっしゃいます。

SDGsや環境配慮への取り組みを理由に入社を希望する優秀な人材が増加していると感じます。

エコリングが目指す「社会と共創する未来」

2022年の11月に、エコリングアプリに「エコパラメーター」という新機能を実装しました。

これはお客様がエコリングへお品物をお売りいただき、リユースに参画していただくことで排出抑制されるCO2の量を、アプリ画面を通して確認できるもので、リユース業界では初の取り組みになります。

SDGsや脱炭酸が取り上げられる機会が多くなってきた昨今において、今後この時流は更に加速していくものと考えます。

同時に企業だけでなく一個人においても「環境に良い選択」が選ばれる時代になってきています。

本アプリ新機能の実装により、普段お客様がなかなか実感しづらい「リユースへの参画意識」を高め、「エコリングにお品物をお持ちいただくだけで地球の未来のための行動になっている」のだと少しでもご実感いただいたり、環境問題に対する興味関心をお持ちいただくことを目指しています。

今後は、このエコパラメーターの機能をより充実させていきながら、お客様とともにリユースの輪をさらに拡げていきたいと考えております。

エコパラメーター
エコパラメーター(画像提供:エコリング)

エコリングはこれからもリユース事業を通じて環境問題をはじめとする社会課題の解決に少しでも貢献できるよう精進し、より良い未来のために取り組んでまいります。

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ライター:

株式会社エコリング B Corp企画推進室 室長、B Corp認証取得支援コンサルタント、同志社大学社会価値研究センター(Value Research Center)研究員。日本環境心理学会、環境社会学会、日本環境学会、共生社会システム学会、日本ベンチャー学会等に所属し、リユースを中心とした不用品の譲渡及び売却行為等の環境配慮行動に関する規定因分析などを行っている。一橋大学大学院国際企業戦略研究科修士課程修了。 ※現在、一橋大学大学院社会学研究科超域社会科学専攻博士後期課程在学中

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