
アパレルブランド「グラニフ」の公式LINEアカウントで、8月22日午後、利用者に対して1分おきに同一メッセージが連続送信される不具合が発生した。SNS上では「通知が止まらない」「公式からテロを受けた」といった悲鳴が相次ぎ、一時トレンド入りするほどの騒ぎとなった。
システム不具合で同一文言を連続送信
発生したのは「いつもグラニフをご利用頂きありがとうございます!最近チェックしたアイテムやおすすめアイテムをご案内いたします」という定型文。数分おきに同じ内容が送られ、利用者のタイムラインを埋め尽くした。
グラニフ側は「現在、システム不具合により1分おきにLINE通知が届く事象が発生しております。ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。原因を確認し復旧対応を進めております」と公式に謝罪した。
SNSでは「金銭的損害」の試算も
SNSでは、「グラニフ落ち着いて、深呼吸して」「グラニフ公式ラインから凄いテロ受けたんだが…w」「 グラニフのやつは原因が LINE配信システムの不具合ってなってるけど、配信設定間違えたわけじゃなくて、LINE側のシステムがおかしいってこと???」など投稿が相次いでいる。
恐ろしいのはこの誤爆でおそらく多額のシステム費用が嵩むだろう点だろう。というのも、LINE公式アカウントは送信1通あたりに一定の費用がかかるとされるからだ。
料金は月額プラン+従量課金で決まり、企業が一般的に使うスタンダードプランは月額15,000円・無料30,000通、超過分は段階単価で下がっていく(最大3.0円→大量配信では1.1円まで低下)。
今回の場合、グラニフの登録者数は約580万人にのぼり、ユーザー1人あたり19通の誤配信が行われたという投稿者もあるので、この場合、平均単価レンジは1.40〜1.49円/通という“公式テーブルの目安帯”を参考にすると、1回あたり約8,078,000〜8,585,000円の費用となる模様。これが19回繰り返されたとすると、単純計算では約1.53〜1.63億円のオーダーになる(複数回の合算では10,000,000通を超え、以降は単価1.1円帯に漸近するため、最終的な平均単価はさらに下振れする可能性があるようだ)。
SNSでは「システムよりも会社のお金の方が心配になる」「システム担当者の顔は真っ青なのではないか」との声も目立った。
原因はLINE側の不具合か
一部ユーザーからは「配信設定ミスではなく、LINE側のシステムトラブルなのではないか」との指摘もあり、グラニフ単独の過失ではない可能性も浮上している。ただし現時点では公式に原因は特定されておらず、復旧状況も明らかになっていない。
企業ブランドへの影響は
今回の事案について、SNSでは「配信担当者の心労を想像すると気の毒」「かなりの事件だ」と同情的な声もある一方、「利用者体験を大きく損ねた」と批判的な意見も散見される。大量の誤配信による金銭的損害と信用低下が、同社のブランドイメージにどの程度影響を及ぼすか注目される。