─このようなメッセージをお預かりしてきました。
私たちのほうがたくさん刺激をもらっている側だと思っています。例えば、撮影をしていても、井上さんは難しいSDGsの内容を中高生向けにかみ砕いて、自分事にできるように話します。私たちは撮影中に、「SDGsはこのように説明できるんだ」という気付きがたくさんあります。本当に刺激されっ放しです。
―キュリー株式会社さんは、BYDさんの事業領域とクロスする中高生向けの教育事業を展開されていると伺っています。
弊社は中高生向け教育事業とオンライン配信事業の2つの軸で運営されています。
中高生向けの教育事業では、学校では学べないイベントなどをメディアサイトで発信しています。オンライン配信事業では、教育企業・団体向けのサポートをしています。特にコロナ禍でオンラインイベントが増え、専用のスタジオも造り、サポートを一層充実させています。
一つ一つの関わりを大切にしていますので、中高生にしても、教育団体にしても、熱い想いを持っている人たちには、損得関係なしに全力でサポートしています。教育事業としてもうからない部分があったとしても、BYDさんと同様に熱い想いを持った人たちは本気で応援したいと思っています。
─そのような御社にとってBYDさんは、どのような存在なのでしょうか。
BYDさんは私たちよりも早く教育事業を始めているので、教育業界の先輩のような立ち位置です。私たちがやってみたいと思っていることを実際に事業として展開しているので、さまざまなアドバイスをいただけます。例えば、3rd classを通して、高校生に対して教えた経験があるからこそ、どのようにやったらいいのか、どういうことが難しいのかというリアルな話が聞けるので、とてもありがたいです。
また、井上さんと私たちでは、中高生向けというところは共通しているものの、実際の教育手法が違います。井上さんが、このようにやりたいというアイディアがある時に、私たちが
壁打ちとなって話をしています。逆に私たちがこのようにやってみたいと思っているときに、井上さん側が壁打ち相手になってくれます。相互に相談し合える関係性を築いています。
井上さんが主宰する3rd classの派生講座に参加し、意気投合
──BYDさんとのつながりの経緯をお聞かせください。
2019年、井上さんが主宰する3rd classから派生した「誰もが参加できるプレゼンテーション講座」を弊社のメディアサイトで掲載していく上で、内容をチェックするために私自身が参加したことがきっかけです。井上さんが講師を務めたその講座は、本当に楽しかったのです。他に20名ぐらい参加していたのですが、皆が楽しそうでした。しかもプレゼンテーションのスキルも学ぶことができるという環境がその場には提供されていて、講座自体の設計も良かったです。その後も井上さんとお話をさせていただき、いろいろ学ばせていただきました。
──そこからお仕事につながったのですか。
初めは、年齢が近い教育事業者同士だったので、一緒に教育について語り合う仲でした。優しい方で、友達感覚で話をさせていただいて、1年間ぐらいは一緒にいろいろなイベントに出たり、食事に行ったりしていました。
昨年からコロナ禍になって、井上さんも中高生向けにいろいろなオンライン授業や教材の撮影が入って、ぜひ弊社と一緒にやりたいという話がありました。撮影日も、1日の中の半分を撮影して、残りの半分ぐらいは語り合うことが多いです。そういった経緯で、仕事の関係が深まっていきました。
──今後、BYDさんに期待することはありますか。
今まで高校生相手に3rd classを運営してきて、いろいろなコンテンツを開発してきた井上さんだからこそ、ここから先、どんどん幅を広げていくでしょう。どんな面白いコンテンツができ上がるのか、とても期待しています。
──井上さんに聞いてみたいことはありますか。
井上さんは高校生に向けて3rd classを運営し、大学生にも3rd classのようなサポートをしています。今、小中高生も含めて世代が違う人たちとどのように向き合おうとしているのか、聞いてみたいです。