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日本自動ドア株式会社

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03-3970-2511

日本自動ドアはビジネスを超えた温かい家族 Ymix石塚代表が語る日本自動ドア株式会社とは

ステークホルダーVOICE 取引先
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日本自動ドア株式会社の吉原社長はビジネスを超えた温かい家族 Ymix石塚代表が語る日本自動ドア
「わーいで満たされる世界に」をキャッチフレーズに、企業・地方・学生の可能性を広げるハンズオン型のコンサルティング事業を行う株式会社Ymix。さまざまな業種や職種のネットワークを活かし、ブランディングやマーケティングをはじめ、デザインや開発まで多岐にわたり、クライアントと併走してプロジェクトを推進しています。今回は代表である石塚裕介さんに、ステークホルダーの1社である日本自動ドア株式会社との関係についてお話を伺いました。

日本自動ドア株式会社・吉原二郎社長との出会い

日本自動ドアさんとはどのようなきっかけで出会ったのですか?

初めての出会いは、日本自動ドアさんからの「今までにない面白い自動ドアのアイデアを出してほしい」という課題に、学生さんを集めてディスカッションをするという提案をするために訪問したのがきっかけです。しかし、この時は吉原社長とはほんの少しお目にかかっただけだったんです。

株式会社Ymix代表取締役石塚裕介さん(提供:Sacco)

株式会社Ymix代表取締役石塚裕介さん(提供:Sacco)

ビジネスパートナーとして深くお話するようになったのは、2度目にお会いした時からです。この時は株式会社シードパートナーさんから、「日本自動ドアさんがマーケティングに関する顧問を探している」というお声がけをいただき、同行させていただきました。

この時にマーケティングに関する課題やニーズを伺ったのですが、その際に吉原社長から「現在、日本では自動ドアはほとんどの店舗に入っている。こうした中でシェアを広げるため、付加価値のある自動ドアを考えてほしい。また、若手の社員が一緒にそのアイデアを出せるように、社員教育も併せてお願いしたい」というご要望をいただいたのが、ビジネスパートナーとしてのお付き合いのスタートです。

日本自動ドアの記事はこちらからも読むことができます!

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ビジネスパートナーとしての関係が始まった2度目の出会いは、いつ頃だったのでしょうか?

2017年のことですね。その場で私が「自動ドアをくぐるだけで自動的にポイントを付与できるサービス」と、「店舗で盗難が発生した際に同じシステムを導入する店舗にアラートを送るシステム」という2つのアイデアを提案しました。すると吉原社長に「面白いね、次回はそのアイデアを深堀りしていこう」と仰っていただけました。こうしてビジネスパートナーとしてのお付き合いが始まり、その後は1年と数カ月をかけて、20~40代の若手社員さん12~13名 と月2回ほど、1回あたり3時間半ほどをかけて、新規事業の開発に取り組んできました。

─1年以上続けている新規事業開発プロジェクトは、”発散系”のミーティングをされていたのでしょうか?

いえ、ただ話し合っているだけでは有用なアイデアは出てきませんので、次のような3つの仕掛けを用意しました。

1つ目は「アイスブレイク」という、ミーティングや会議の緊張を解きほぐし、思考を活性化するためのゲーム形式の技術です。ロジカルシンキングやボードゲームなど、さまざまな方法で行います。

2つ目は、アイデアを出すためのフレームワークですね。こちらもミーティングの都度、進行状況に合わせて、適切なツールを準備していきました。

3つ目は、アイデアは出てきたものの、日本自動ドアさんだけでは実現できない技術的な課題がある場合、提携が可能な候補企業のリストです。場合によっては、他社の担当者さんをミーティングの場に実際にお連れすることもありました。

 

タッグを組んで新規事業を開発

状況に合わせてさまざまな方法で話し合いを進めていったのですね。若手社員さんたちとの新規事業の開発は、どのような結果になりましたか?

1年数カ月の期間を経て、2つの特許を申請することができました。どちらもすでに申請が通り、承認が下りています。共同開発ですので、弊社Ymixも連名で申請しています。こういったビジネスモデル特許は、これまでにない新たなシステムを考案しなければ承認されないため、そういった新規性が高い研究開発や、手続きのために何度も知財事務所を訪れる必要があり、1年以上の時間を要しました。

特許を取得した2つの技術は、具体的にどういった内容のものか教えていただけますか?

1つ目は、自動ドアに近づいた際、無線通信技術Bluetoothでデータを取得し、スマートフォン等の端末に直接クーポンを送信するシステムです(特開2019-205070)。2つ目の特許も同様なのですが、このシステムと組み合わせることでさまざまなマーケティング展開が可能になります。

2つ目は、クーポンを配布するだけでなく、例えばゲーム会社と提携することで、ソーシャルゲームのゲーム内通貨や、特別なイラストなどの特典を配布するといったデータ連携を可能にするシステムです(特開2019-204296)。既存顧客だけでなく、ゲーム内通貨やアイテムを目的とした新規顧客の来店や、繰り返し配布することでゲームのユーザーのリピーター化を狙っています。

株式会社ジーニーと日本自動ドア、Ymixの共同プレスリリース

株式会社ジーニーと日本自動ドア、Ymixの共同プレスリリース

飲食店でしたら自動ドアをくぐっていただければ何らかの注文に繋がりますし、小売店であれば購買にも繋がります。そういった点から、自動ドアをくぐっていただける工夫ができれば店舗の売り上げに貢献できます。こちらの特許は、今後商品化を進めていきたいと思っています。

2つとも、自動ドアの新たな形としてさまざまな可能性が期待できそうですね。ほかに日本自動ドアさんと進めていた事業はありますか?

はい。2018年の末から、より優先順位が高く、実現したいアイデアが出てきたんです。吉原社長が「店舗の自動ドアに液晶パネルを付けて宣伝・広告のスペースにするのはどうか」という発案をされました。従来の看板広告では条例の制限によって、そもそも掲示できない、あるいは同じ広告しか掲示できないといったデメリットがありましたが、この案はそうした課題を克服できるものでした。

しかし、当時は自動ドアに液晶パネルを付ける技術がなく、コストも非常に高価だったため、残念ながら現状では不可能という結論を出さざるを得ませんでした。とはいえ、将来的に設置が可能になった場合に備え、広告ビジネスの準備を開始することになりました。

ただ、日本自動ドアさんは広告ビジネスに関してノウハウがなく、私自身も前職の経験で多少の知識はありますが、広告ビジネスの実務に関しては専門外です。そこで、広告ビジネスの実務に詳しい株式会社ジーニー代表の工藤智昭さんにパートナーとして関わっていただくことにし、共同で新規事業を進めています。

吉原社長のアイデアを発端に、ジーニーさんも関わって事業開発を進め、その後どのような展開になったのですか?

取材はZoomで行われました。

取材はZoomで行われました。

ジーニーさんは広告受注営業の企画、受注後の広告配信システムは弊社が検討することになりました。私が提案したのは、タブレットに広告を配信することで、そのタブレットを無償で店舗に提供し自由に活用しいただけるようにして、一定の時間広告を流すことで、広告費を日本自動ドアさんにお支払いいただくというビジネスモデルです。

しかし、同様のビジネスモデルはすでに存在していましたので、改良を加え、タブレットで流れる広告費の最大20%を設置店舗に還元し、さらに広告時間全体の20%まで設置店舗の広告を流せるという、設置店舗が絶対に損をしない新しいビジネスモデルを考案しました。

この新しいサービスは、2020年10月27日にプレスリリースを出しました。こちらは、ファストビューティー社さんのヘアカラー専門店「fufu」(当時88店舗、現在91店舗)にて展開することが決定しています。ジーニーさんが掲載する広告を獲得し、2021年2月中にはスタートできる見込みです。

このほか、日本自動ドアさんは現在、勤怠管理などの社内基幹システムのリプレースを計画しており、こちらの作業も弊社にお任せいただける予定です。

 

ビジネスを超えた家族のようなパートナー

出会いからのわずか数年間で多くの事業で関わっておられることから、ビジネスパートナーとして信頼を得ていることがわかります。改めて、御社にとって日本自動ドアさんはどのような存在ですか?

私にとってはもうビジネスパートナーを超えた「温かい家族」ですね(笑)。実は、吉原社長とは文字通り家族ぐるみのお付き合いをさせていただいているんです。

2019年の11月には、2泊3日で吉原社長ご一家3名と私の計4名で、金沢に見学も兼ねた旅行にご一緒させていただきました。メインの目的は、予防医療の研究として、金沢の浦田クリニックさんの見学をし、将来的に日本自動ドアさんが展開できそうな予防医療ビジネスについて一緒に考えるというものでした。私としても医療に興味があったので、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

このように、日本自動ドアさんは、私にとっても、また弊社Ymixとしても、かけがえのない存在です。

ビジネスで始まった縁が家族ぐるみのプライベートな交流にまで発展されているのは、とても貴重ですね。日本自動ドアの吉原社長も、「Ymixの石塚君はウマが合うんだ。公私ともにパートナーだよ」と仰っていました。

本当にありがたいことです(笑)。現在は月2回、Zoomミーティングを行っておりますが、コロナ禍の影響もあって5カ月ほど直接お会いできておりませんので、少し寂しい気持ちもあります。

今回の記事を通して、日本自動ドアさんに、また吉原社長に伝えたいメッセージはありますか?

私は吉原社長の経営に対する考え方がとても好きで、それはステークホルダーを大切にしている、中でも社員の方をすごく大切にしているんですね。

吉原社長自身が非常に優れたアイデアマンなので、さまざまなアイデアを出されるのですが、時にはそのアイデアが少々「無茶振り」ということもあるんです。ただ、それを指示して実行させるのではなく、具体的にどうすればよいのかを一緒に考えて進めていくという関わり方をされる方なんです。吉原社長のそういったところを大変尊敬していますし、感銘を受けております。

社員と一緒にアイデアを実現する方法を考えながら進めるというのは、簡単なようで実際はなかなか難しいものですよね。それでは逆に、吉原社長に何か要望はありますか?

私に気を遣わず、もっとバンバン仕事を投げてほしいですね(笑)。というのも、今、私の作業量や出張の回数がどんどん増加し、初期の契約以上の業務量になっている状況があるんです。

これに対して、吉原社長から「顧問料を増やそうか?」と、何度かお気遣いいただいており、毎回お断りしているのです。

私は吉原社長と一緒に仕事をすることが心から楽しいのですから。だから、逆に面白い仕事があれば、どんどん振っていただきたいのです。

御社と日本自動ドアさんとの相乗効果による「未来の自動ドア」を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

【プロフィール】

石塚 裕介(いしづか ゆうすけ)

株式会社Ymix代表取締役。

2009年、大阪大学大学院システム創成専攻修了(ロボット工学、プログラミング)。同年、楽天株式会社入社(戦略・ブランディング・マーケティング)。2015年2月、株式会社Ymix設立、代表取締役就任。

 

株式会社Ymix
https://www.ymix.co/

〒160-0022 東京都新宿区新宿4-3-15 レイフラット新宿B棟3F

2015年2月設立

 

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ライター:

東京都出身の音楽家。こちらはライターとしての世を忍ぶ仮のペンネーム。平易な言葉で情緒的な文章を書く。対象の思いを汲み取り、寄り添うことを重視。少年期より難病を持ち、弱者への眼差しが裏テーマ。自分の頭や心を使って、形のない美しさや優しさを世の中にひとつずつ増やしたい。書きもののほか、BGM、テーマソング、賑やかし、癒やしなど、音楽全般も承り〼。

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