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平川愛里菜が語った「破産の本当の理由」 誤情報拡散の舞台裏と“生き様発信家”としての再出発

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破産手続き開始を自ら公表「判断の甘さでした」

平川エリナさんのXより
平川愛里菜さんのXより

インフルエンサーで“生き様発信家”を名乗る平川愛里菜が11月14日、自身のYouTubeチャンネルで「なぜ私が破産したのか。その本当の理由」と題した動画を公開した。約6分間の映像で、破産に至った経緯、ネット上で拡散した誤情報への見解、そして今後の活動について率直に語った。

 

冒頭、平川は落ち着いた表情でこう切り出した。

「この度、破産の手続きを開始決定いたしました。これ以上、関わっている方々にご迷惑をおかけしないための判断です」

SNSでの炎上を繰り返しながらも発信を武器にしてきた彼女にとって、この公表は大きな節目だった。
仕事の大幅な減少、活動制限、支出と借入のバランスが崩れたことについては「判断の甘さ」と自ら認めた。

 

応援と批判の間で揺れた“強がりの影”

平川はこれまで批判に感情的に反応してしまうことがあったと振り返りつつ、今回の破産公表では「応援の声が本当に支えになった」と心境を語った。

一方で、動画では印象操作とも言える“誤情報”が流布されたことへの苦悩も明かしている。

Xでは「30億企業」「派遣業の経営者」といった断片的な文言が拡散。
倒産情報サイト「JCネット」の要約版がスクショ化され、“インフルエンサー経営”を誤認させる投稿が一人歩きした。

「派遣業をしていたと言われることがありましたが、私は派遣免許を持っていません。キャスティング業務です。定款にも派遣とは一切書いていません」

事実との乖離を淡々と指摘し、「誤った情報が残り続けてしまう怖さ」を吐露した。

さらに、破産関連の書類に「堀江さんとの対談により」という文言が勝手に付け足された画像が出回ったことについても、「全く書いていません。本当に申し訳ない」と語り、関係者への迷惑を深く詫びた。

 

“ピース写真”炎上の裏側 「相手の気持ちを考えるのが苦手でした」

破産を公表した後、新しいイベントを告知する投稿に、ピンク色の背景でピースをする自身の写真を添えたことが批判を呼んだ。「不謹慎だ」との声も少なくなかった。

平川はその点についても真正面から向き合った。

「文章だけだと流れてしまうと思って…。落ち込んだ姿だと人は会いに行きたいと思わないかもしれないと考えてしまった。相手の気持ちを汲むという、普通ならできることができていなかった」

破産手続きに関わる債権者の感情に配慮が足りなかったことを認め、「不快な思いをさせてしまった方には申し訳ない」と述べた。

 

事業の失敗と誤解された“派遣業” 動画で語られた真相

平川の破産は9月17日付で東京地裁が開始決定を出している。過去記事でも触れたが、同社 IrisTree はイベント業・キャスティング業を中心に活動してきた企業だ。

動画では、世間が抱きがちな「派遣会社」「30億規模」などの誤認を丁寧に否定し、キャスティング事業者としての実態を説明した。

コロナ禍でイベント案件が失われたこと、アパレル参入が競争激化でうまくいかなかったことなど、事業悪化の経緯は既報の内容と一致する。

そのうえで、誤情報の拡散については「発信者である自分だからこそ、もっと慎重であるべきだった」と語った。

 

夢を諦めずに「生き様発信家」へ 破産すらコンテンツに

平川はかつて、REALVALUEや複数のAbema番組出演を通じて“自己演出”を武器に存在感を高めてきた。「青筋ピンク」と揶揄されながらも、人前に立ち続け、SNS総再生数は2億回を超えた。

今回の動画でも、破産を“終わり”ではなく“転機”として捉える視点は変わらない。

「本当はやりたかった夢を諦めて、お金を稼ぐために経営を始めてしまった。これからは自分の夢を諦めず、人前で活動を続けたい」

そして、肩書を「生き様発信家」に変更した理由についてはこう語った。

「いいものを広められる存在になりたい。失敗も私の一部。弱い自分も認めて一歩ずつ進みたい」

失敗も、炎上も、誤解も、すべてをコンテンツの一部として飲み込みながら再び前に進もうとする姿こそ、平川愛里菜という人物の“物語性”なのだろう。

 

再起はあるのか SNS時代の“見せ方のプロ”が迎える第二幕

破産という現実に向き合いながら、それを自らの発信材料に変えていく。
賛否が割れるのは当然だが、それでも目が離せないのは、彼女が常に“物語の中心”であろうとするからだ。

SNSには相変わらず厳しい声と応援が入り混じる。

それでも平川は、「失敗しても挑戦できる今の制度に感謝している」と語り、動画をこう締めくくった。

「弱い自分も認めて、一歩ずつまた頑張っていきます。応援よろしくお願いします」

破産すらドラマにしてしまう“青筋ピンク”の第二幕は、ここから始まる。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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