「やけんモテんと思う」でバズった女社長、今度は「やけん潰れたと思う」と言われる側に

「やけんモテんと思う」でバズを起こし、SNS総再生2億回を誇ったインフルエンサー、平川愛里菜。
フォロワー7,000人を超え、自らを“やけモテの生みの親”と名乗る一方、“青筋ピンク”と呼ばれるのは大嫌いという。
その理由を聞けば、「強がって見えるのは、本当は弱いから」。
だが、彼女の発信を見れば、その「見せ方の才能」こそが最大の武器であることは誰もが認める。
優良誤認を起こさせるほどに“自分をよく見せる力”に長けた人物。
その魅力と危うさを併せ持つ“やけモテ女王”が、今度はビジネスの世界で現実に直面した。
IrisTree、2025年9月17日に破産手続き開始決定
倒産情報サイト「JC-NET」の倒産要約版によると、平川氏が代表を務めるIrisTree(アイリスツリー)は2025年9月17日、東京地方裁判所より破産手続き開始決定を受けた。
同社は2015年創業、2019年設立、資本金300万円。本社は福岡市中央区天神2-3-10にあり、業務内容はイベント企画・モデル派遣・アパレル事業。破産管財人は西村義隆弁護士(高輪修平法律事務所)で、
債権届出期限は10月15日、説明報告会は12月18日13時30分に予定されている。
破産理由は、インフルエンサーとしての知名度を活かして企業案件を展開したが、コロナ禍でイベント受注が激減。アパレル事業への転換も競争激化で失敗し、資金繰りに行き詰まったとされる。
SNSでは「青筋ピンク、案の定破綻してて草」「おもてなしの心がないのが致命的」「SNSで語るより財務諸表出して」と冷笑が並ぶ一方、「挑戦した人を笑うのはみっともない」「何度でも立ち上がればいい」と再起を願う声も少なくなかった。
誰もが彼女を“見ずにはいられない”のだ。
REALVALUE出演で語った「何度でも立ち上がる人生」
平川氏の人生は、まさに炎上と再生の繰り返しだ。幼少期から芸能に憧れ、18歳でヴィーナスグループ所属、TVQ九州放送『ヴィーナスTVバラエティ』に出演。
その後、自ら事務所を立ち上げ、イベント業界で奮闘するも、現実の壁に直面。
結婚、離婚、不倫被害を経て「夢を諦めない母」として再起。30歳で関西コレクションのランウェイ、31歳でAbemaTV『秘密のママ園』に出演、32歳で自己啓発番組『REALVALUE(リアルバリュー)』にも登場した。
彼女は番組内でこう語った。
「私が出た番組は全部初回300万再生を超えてます。SNS総再生数は2億回を超えました」
その強気な発信は、敗北を恐れず自己演出を貫く“青筋ピンク流の美学”そのものだった。
経営者としての幕引き 本人が語った「経営者を終えました」
破産報道から数日後の10月25日、平川氏は自身のXで静かにこう綴った。
経営者としての道をいったん終えました。
この10年、たくさんの人に支えられてやってこれました。
うまくいかないことも多くて、ご迷惑をおかけしたこともあります。ごめんなさい。
でも、全部が今の私を作ってくれた大切な時間。
だからこれからは、もっと素直に、楽しく生きていけたらなと思っています。
“生き方を発信する人”として、誰かの明日を少し明るくできるような活動をしていきたいです。
終わりじゃなくて、ここからがスタートです。これからもよろしくお願いします!
この場を借りまして、一部情報サイトにて誤情報が出回っており大変困惑しております。
SNSが誰かを傷つける場ではなく、前向きな再出発を見守ってもらえる場になりますように。。
“経営者引退”という言葉を使いながらも、その文面には悲壮感よりもむしろ「また発信で勝負する」気配が漂う。破産すらコンテンツに変えるのが、平川愛里菜という存在なのだろう。
そして今、「生き様発信家」へ 倒産もキャリアの一部に
破産後、平川氏は自身の肩書を「生き様発信家」と改めた。事業を失っても、発信は止めない。むしろ「失敗も私の一部」と堂々と語る姿勢は、清々しさすら感じさせる。
青筋を立てて批判する者もいれば、彼女に励まされる者もいる。だが確かに、平川愛里菜という人物はこのSNS時代における「自分の見せ方のプロ」だ。
そして今度は、経営者から“生き様発信家”へ。肩書を変え、舞台を変え、彼女はまたカメラの前に立つのかもしれない。



