
株式会社SANNは「企業と社会の課題を人とテクノロジーの力で解決する」というミッションを掲げ、セールスプロモーションやデジタルマーケティングといった企業課題の解決から、福祉分野における社会課題解決まで幅広い事業を展開しています。
特に注目を集めているのが、福祉×テクノロジーの融合。障がい者グループホーム運営を通じて見えてきた現場の課題を解決するために、クラウド型業務支援サービス「ケア・オール」を開発しました。これは、福祉業界の煩雑な事務作業を効率化し、利用者や支援者がより豊かな生活を送れるよう支援する画期的なサービスです。
変化を恐れないイノベーター ― SANNの事業と強み
SANNの最大の強みは「常にNo.1を目指す・挑戦・プロフェッショナリズム・チームワーク」というDNA。挑戦を繰り返すことが必ずしも成功を保証するわけではありません。しかし、挑戦し続ける限り“成長”は約束される――その信念を持ち、SANNはどんな時代の変化にも柔軟に対応し、常に新たな事業を創造し続けています。

ゼロからの挑戦 ― 起業の原点と事業拡大の軌跡
代表は学生時代から「必ず起業する」と決めていました。その言葉どおり、最初に入社したフルキャストで新規事業に携わり、25歳で医療系ITベンチャーを共同創業。そして28歳でSANNを設立します。
当初は人材派遣からスタートしましたが、リーマンショックを機にIT・広告へ事業を拡大。さらに日本が世界をリードする福祉分野に可能性を見出し、障がい者就労支援やグループホーム運営に参入しました。
特筆すべきは、事業の多角化が単なる拡大戦略ではなく、「社会に必要とされる事業をつくる」という強い想いに基づいている点です。現場で感じた“困りごと”をITで解決することで、SANNは「企業課題」「社会課題」の両面に取り組む唯一無二の存在へと進化しています。
「三方良し」の哲学 ― SANNが貫く信念
SANNの社名は「三方良し」に由来します。自社の利益だけでなく、顧客にとって良く、そして社会にとっても良い事業であることを絶対条件としてきました。「お金だけ儲かればいい」という発想は一切なく、事業の価値を判断する基準は「人を豊かにできるかどうか」です。
社員に対しても「物心ともに豊かになってほしい」という願いがあります。働くことを通じて得られるのはお金だけでなく、経験や成長の機会。そのためにSANNは、新しいチャレンジができる環境を提供し続けています。挑戦すること自体が人を成長させる――その信念が企業文化として根付いています。
逆境をチャンスに変える力 ― 転機と挑戦のストーリー
20代で経験した「治験参加者募集」の成功は、代表の起業家精神を大きく刺激しました。1通のメール配信で数百人の応募が集まった体験から、ITがもたらす可能性を確信したのです。
しかし、事業が順調に進む中でリーマンショックが直撃。年商3〜4億円から一気に売上が激減しました。この危機に対し、社員たちとともに商業施設での販促支援やイベント派遣をスタート。その後、テレビ業界や広告事業へと広がり、現在のセールスプロモーション事業の礎となりました。
さらに、苦境の中でもスマートフォン普及を見越してIT事業に投資。商業施設向けのモバイルASPサービスなど、時代を先取りするサービスを次々と展開しました。
「変化を恐れず挑戦することが、未来を切り拓く」――この逆境の経験こそが、SANNを強くし、現在の多角的な事業展開へとつながっています。

100人の社長を生み出す ― SANNの未来ビジョン
SANNは今後、ホールディングス化を進め、各事業をカンパニー制に移行し、100人の社長を輩出することを目標としています。社員一人ひとりが経営者として挑戦できる環境を整え、多様な事業が並立する“人材豊富なグループ”を創り上げようとしているのです。
すでに海外展開としてベトナムに拠点を設立し、広告運用を開始。将来的には「フロムジャパン」の福祉サービスを世界に広め、日本発の福祉ブランドを確立する構想も描いています。
代表自身は「未来良し」の理念のもと、会社規模の成長だけにとらわれず、社員や顧客、社会がともに豊かになる社会を目指しています。人の可能性とITの力を融合させ、SANNはこれからも挑戦を続け、「未来を創造する企業」として進化を続けていきます。