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株式会社Cerasto

https://cerasto.co.jp/

〒339-0018 埼玉県さいたま市岩槻区大野島241-8

「仕事は楽しい」を当たり前に。型破りな発想で住まいをデザインするCerasto

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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Cerasto 代表 福田氏

外壁、庭、フェンス、照明…。外構やエクステリアは、その家の印象を大きく左右する。それを確かな技術力でつくり上げながら、遊び心を加えてワクワクする景色を手がけるのが、株式会社Cerasto(セラスト)だ。

「楽しい」がモットーの同社は、お客様の暮らしをより楽しいものにすることはもちろん、何よりも職人たちが楽しく働ける会社づくりを大切にしている。「仕事=楽しい」の価値観はどのようにつくられているのか。会社づくりの秘訣と背景を代表取締役 福田幸広氏に伺った。

 

楽しく働き、楽しさをお客様へ。Cerasto流「楽しい」のつくり方

家の外周の設備や外壁、庭、カーポートなど、住宅の外構・エクステリアの工事を手掛ける株式会社Cerasto(以下、Cerasto)。お客様一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添いながらオーダーメイドでデザインし、設計から施工、管理、アフターフォローまでを全て一貫して自社で行っている。

同社は他の外構工事会社とは一線を画す、唯一無二の雰囲気をまとっている。自らを「日本一型破りな外構屋」とうたい、外構をただの“家の外の空間”にせず、型破りな発想と確かな技術によって、毎日が楽しくなるような仕掛けを施しているのだ。その発想は、従業員の遊び心から生み出されているのだとか。

「僕が図面を書いていた時に、従業員が『ここをこうしたらもっと面白くなるんじゃないですか?』と、その図面をいじり始めたんですよ。土間を迷路みたいにして、植木を2本立てて間を抜けた先に庭があるようにして…と、かなり遊び心を入れてデザインしていました。結局、両方の図面をお客様に見せたのですが、『こっちの方が面白い。かっこいいだけより、面白い方がいい』と従業員が書いた方が選ばれたんです」(福田社長)

遊び心から生まれた発想は、お客様からもハウスメーカーからも喜ばれることが多く、日々の暮らしにちょっとしたワクワクや感動を生み出しているという。

「この業界では、遊び心がとても大切だと思っています。決められたものを決められた通りにするのは当たり前。その中でもっといいもの、面白いものをつくろうと思っている人の方が、いい仕事ができると思うんです」(福田社長)

Cerasto 代表 福田氏

そんなCerastoは「楽しい」がモットーだ。福田氏自身が楽しく働く姿を見せながら、従業員たちも楽しく働ける環境づくりを何よりも大切にしている。

「やりたくなくても、生きていくために必要だから仕事をしている人が多いと思います。実際、僕自身がそうでした。ただでさえやりたくないことを、辛い思いをしながらするのは全然面白くなかった。特に職人さんは、日が昇る前に家を出ることもありますし、暑い時は汗をダラダラ流しながら、寒い時はブルブル震えながら仕事をします。そんな辛い仕事の中でも、少しでも楽しみがあれば、前向きな気持ちで頑張れるんじゃないかと思うんです。だから、この会社で働く従業員や下請けの方が楽しく仕事を続けられる環境づくりを一番に考えています」(福田社長)

天候を変えることはできないし、辛い仕事であることも変わらない。でも、その中で少し違うところに目を向けるのがCerasto流の仕事の楽しみ方だ。日々の楽しみをつくる取り組みの一環として、2024年にはアパレルブランド「MAVCOUTURE」、2025年にはパーソナルジム「ACE’s GYM」をオープンした。

アパレルブランドでは、仕事後にそのまま出かけることができるようなかっこいい作業服をつくり、ジムはフィットネスとリラクゼーションを従業員が福利厚生として利用することができるように。「もっとかっこいい作業着がほしい」「ジムに通いたくても、一度家に帰って汗を流してからなんて行けない」そんな従業員たちの思いをもとにつくられた事業だ。

「他の会社の職人さんから『その作業服、どこで買ったんですか?』『それ作業服なの?いいなあ』と言われることが多いそうです。僕自身が一番そうなんですけど、やっぱりかっこつけたいじゃないですか(笑)。鍛えたかっこいい体で、かっこいい作業服を着て。仕事中でもかっこよくいられると気分が上がるし、それを人から褒められたら嬉しいですよね。そうして毎日楽しく仕事ができるようになってほしいと思っています」(福田社長)

こうして複数の事業が軌道に乗ることで、将来的にスタッフの給与も上げたい。そんな展望を抱きながら、楽しい会社づくりを追求している。

「変えていかなければ」 起業の原点

もともと「自分で何かしたい」という思いを持っていたという福田氏。幼少期は芸能界を目指していたものの、中学生になって別の道に進もうと思うようになり、自分に何ができるかと考え始めた。

「勉強ができる方でもないし、このままいい大学に入って、いい会社に入って…というのは難しいだろうと思いました。それなら自分の力で何かをしようと、中学3年生の頃には考えるようになっていましたね」(福田社長)

そして、学業修了後はトラックドライバーの仕事に就いた。働くうちに、人と関わる仕事をしたいと考えるようになったことから、自動車の買い取り・販売業の営業職に飛び込む。営業としての話し方やふるまいを一から学んだ。最初は全くできなかったものの、だんだんと一人で仕事を取れるようになっていった。

そんな当時、周りの友人や知り合いに職人が多く、「職人の仕事はつまらない」「儲からない」「辛くて嫌だ」といった悩みをよく聞いていたという。それを聞いた福田氏は、逆に外構工事の仕事に挑戦してみたいと思い、職人の仕事に転身することに。

「実際に働いてみると、仕事の大変さの割に稼げず、暑い中も寒い中も働いて、辛い仕事でした。このままでは、若い子はどんどん離れていくし、いい職人さんも残らない。変えていかなければ、と思いました」(福田社長)

Cerasto 代表 福田氏

そこで福田氏は、それまでに培った営業の経験を活かし、自身が仕事を出す立場になろうと考えた。ハウスメーカーと職人の間に立ち、職人が楽しく働けて、稼げる環境をつくっていきたい。そして、若者たちが職人として働きたいと思えるような会社をつくりたい。そんな思いからCerastoを立ち上げたのだ。

一生に一度の買い物を手がける、外構職人の醍醐味

職人の仕事の魅力は、どのようなところにあると感じていますか?

決められたことの中でも、自分の好きなようにできることが一番の面白さだと思います。外構の仕事は、建物の外回りを全て手がける分覚えることが多いのですが、覚えれば「こうしたい」を現場で実現できます。言われたことをやる、毎日同じことの繰り返し、ではなく自分の好きなように仕事をすることができるんです。

また、技術がつけば仕上がりもどんどん綺麗になっていくので、できたものを見て達成感や向上心も湧いてきます。「見てください!」と嬉しそうに言ってくる職人さんもいますし、「俺の仕事、綺麗だな」と自分で誇らしげに見ている職人さんもいます。そして、そうやって技術や経験を積み重ねるほど、ちゃんと対価としてお金をもらえることも魅力です。

加えて、家は一生に一度の買い物である方が多いと思います。そんな大きな買い物の一部を任せてもらえて、しかもパッと見て最初に目に入る部分をほぼ全て手がけるというのは、すごいことだと思っていて。一目見て「この家、素敵だね」と思わせるようなものをつくれるのは、外構職人の醍醐味です。

ー仕事において、特に影響を受けたことは何ですか?

営業の仕事をしていた時の部長さんの影響がとても大きいです。「仕事は楽しくなきゃダメだ」という考えの方で部下のメンタルケアが上手く、ふらっと山登りに連れ出してくれたり、みんなを飲みに連れて行ってくれたりしました。学ぶべきところが沢山あり、仕事のことはその人から学んだと思うくらい、大きい存在です。

この会社を辞めて職人の仕事に就くと話した時も「うちを辞めて後悔しないぐらい、でかいことをやってこいよ」と気持ちよく送り出してくれて。ここまで言わせたら、中途半端じゃだめだ、頑張ろうと背中を押してくれた人でもあります。

今でも思い返すことがあり、いつか挨拶に行きたいとも思っているんです。ただ、それは自分で自分に満足できた時。今はまだ足りないので、もっと会社を成長させていきたいです。

Cerasto 代表 福田氏

みんなで「楽しい」を高め合い、下の世代へつないでいく

ー会社作りにおいて、どんなことを大事にしていますか?

働きやすく、お金も稼げて、楽しい会社をつくっていくことです。この会社を立ち上げた時、とにかく職人さんが働きやすい環境をつくろうと決めました。そして、そのために最も重要なのが「楽しい」ことだと思ったんです。また、自分たちだけでなく、取引しているハウスメーカーの監督さんたちも楽しく仕事ができて、お客様も楽しく、安心して仕事を任せてくれるような会社にしたいと考えています。

そして、今の若い従業員が親方になった時や、その下の世代の子たちが入ってきた時に「ここで働きたい」「職人っていいな」と思ってもらえるようなものをつないでいきたいです。

今後の展望を教えてください。

ジムの事業が軌道に乗ってきたら、次は美容室なども展開していきたいと考えています。髪形を頻繁に変える従業員が多いのですが、髪を染めたりパーマをかけたりするには結構お金がかかるじゃないですか。それなら、うちで美容院をしたらいいって思ったんです。福利厚生で安くできれば人が離れていかない会社づくりにもつながるし、この会社に入りたいと思う理由にもなると考えています。

そうして、「ここに入ればかっこよくなれる」という会社にしていきたいと考えています。だから、うちに来たらまるっと全てが揃う環境をつくりたいんですよね。それは職人だけでなく、ジムのトレーナーや美容師など関わる人たちも含めてです。例えば、家を建てる時はうちが建てて、ジムで鍛えて、髪は美容室で切って…と全部つながるようになったらと思っています。

Cerasto 代表 福田氏

従業員をとても大切にしていることが伝わります。最後に、従業員へのメッセージをお願いいたします。

僕を超えてほしいです。僕よりも稼いで、僕よりもふざけて、僕よりも楽しい人間になって、面白い人生を歩んでいってほしい。「楽しい」はひとりでは追求できないので、全員で競い合って、みんなで高め合っていきたいです。

だから、うちの従業員や下請けになった以上は、どんどん乗っかってきてほしいと思います。「俺も負けない」「もっと面白いことしちゃおうかな」「社長の倍はふざけますよ!」くらいで来てほしいですね。

◎プロフィール
福田 幸広
株式会社Cerasto 代表

◎会社概要
会社名:株式会社Cerasto
住所:〒339-0018 埼玉県さいたま市岩槻区大野島241-8
URL:https://cerasto.co.jp/
設立:2023年8月15日

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ライター:

フリーライター。昔から感想文や小論文を書くのが好きで、今なお「書くこと」はどれだけしても苦にならない。人と話すのが好きなことから、取材記事の執筆が主軸となっている。新潟県で田んぼに囲まれて育った原体験から、田舎や地方への興味があり、目標は「全国各地で書く仕事をする」こと。

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