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法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

株式会社マーブル&コー

https://marbleco.co.jp/

〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-1-17 LANTIQUE by IOQ 101

0570-033-205

愛犬家と社会を繋ぐ挑戦者、大瀧昭一郎の挑戦

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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マーブル&コー 大瀧昭一郎
株式会社マーブル&コー代表取締役の大瀧昭一郎氏と愛犬のミニチュアシュナウザーのマーブル(画像:マーブル&コー)

株式会社マーブル&コー代表取締役の大瀧昭一郎氏は、愛犬家と社会を繋ぐ多彩な事業を展開。

犬種別イベントやWEBメディア、製品開発を通じ、愛犬と人が共に暮らしやすい社会の実現を目指している。本記事では、同氏の経歴やビジョンに迫る。

犬と人がより楽しく共生できる社会を目指して

ペット業界は約1.8兆円規模に成長し、犬を飼う家庭は11世帯に1世帯にも及ぶ。

しかし、犬の社会的地位や飼い主のリテラシーなど、未解決の課題が山積する現状もある。これらの問題に果敢に挑み続けるのが、株式会社マーブル&コーの代表取締役社長 大瀧昭一郎氏だ。

大瀧氏が率いるマーブル&コーは、犬種別のドッグイベントや愛犬家と専門家を繋ぐWEBメディアの運営、さらには愛犬家のライフスタイルを彩る製品開発など、多彩な事業を展開している。

その目標は、「愛犬家も犬も犬が苦手な人もみんなが笑顔で楽しく幸せな快適に暮らせる社会」を実現することだ。

政治の世界からペット業界へ。異色のキャリアが生んだ発想

マーブル&コー 大瀧昭一郎
(画像:マーブル&コー)

「政治家の秘書ってかっこいいと思ったんです。それがきっかけで始めたんですよ」と大瀧氏は笑う。

驚くべきことに、キャリアの第一歩は、そんな動機から始まった。しかし、その経験は彼の人生に大きな影響を与えることになった。

政治家秘書として地方行政に深く関わる中で、大瀧氏は重要な気づきを得ることになる。

「地方に行くと、本当に魅力的なものがたくさんあるんですよ。景色は綺麗だし、食べ物も美味しいし、人も温かい。それなのに、なぜこの魅力が広く伝わらないんだろうか?と何度も思いました。その答えは、その魅力を全国に伝える仕組みがなかったからなんです」と彼は語る。

この経験は、地域の魅力を正しく伝え、経済を活性化する仕組みの重要性を彼に教えた。

その後、31歳で政治の世界から民間企業へと挑戦の場を移した。化粧品の商品開発や美容室や飲食店向けのマーケティングに携わり、消費者のニーズをリサーチし、それに応える方法を徹底的に学んだ。

こうして民間企業での経験を積み重ねた大瀧氏は、2014年に株式会社マーブル&コーを設立する。

「足りない部分を見つけ、それを補う仕組みを提供する。これが僕自身の仕事のスタイルだと気づいたんです」と当時を振り返る。

設立当初は美容室や飲食店のマーケティング支援が事業の中心だったが、愛犬「マーブル」との出会いによって、彼の事業は大きく転換していく。

マーブル&コー 大瀧昭一郎
大瀧氏とマーブル。マーブルは取材をこなすのもなんのその(画像:マーブル&コー)

「マーブルと一緒に暮らし始めてから、ペット業界が抱える課題に気づきました。犬用のシャンプーを買おうと思ったら、裏面に成分が一切書いてないんです。人間の化粧品では当たり前のことが、犬の世界では全く整備されていない。これって、大問題だと思いました」と語る大瀧氏。

この気づきが、彼をペット業界の事業に本格参入させる原動力となり、民間企業で培ったマーケティングノウハウや地方行政での経験を活かし、ペット業界の課題に真正面から取り組む事業を展開していく。

愛犬家と社会を繋ぐマーブル&コーの挑戦

株式会社マーブル&コーは、「愛犬家も犬も犬が苦手な人もみんなが笑顔で楽しく幸せな快適に暮らせる社会を作る」というミッションを掲げ、多様な事業を展開している。

その活動の象徴ともいえるのが、犬種ごとに分けた有料入場型のドッグイベントだ。同じ犬種を持つ愛犬家が集まり、楽しみながら情報を共有できるこのイベントは、愛犬家たちの心を掴んでいる。

「犬種ごとに分けることで、共通の楽しみや悩みを共有できる場を作りたかったんです。同じ価値観を持つ仲間が集まると、自然とマナーやリテラシーも向上していくんですよ」と大瀧氏は語る。

マーブル&コー ドッグイベント
様々な形態の”ブランド化された”ドッグイベントを開催することにより愛犬と愛犬家のQOLの向上にアプローチするだけではなく地域や社会に対しての課題を投げかける(画像:マーブル&コー資料より)

こうしたイベントは、地方活性化にも大きく貢献している。九十九里や軽井沢などの観光地で開催されるイベントは、地元に愛犬家を呼び込み、地域経済の活性化を促している。

「愛犬家が訪れることで地域が元気になる。”愛犬と一緒に楽しむ”が観光資源になる時代を作りたいんです」と大瀧氏は意気込む。

マーブル&コー ドッグイベント
イベント当日のフォトブース(画像:マーブル&コー)

同社の取り組みは、単なる集客の枠を超え、愛犬と共に楽しむ文化を広げることにつながっているのだ。

また、マーブル&コーはオンラインのプラットフォーム構築にも力を入れている。たとえば「ドッグスペシャリストナビ」は、トレーナーやインストラクターなど、犬の専門家を簡単に探せる仕組みだ。

さらに、小型犬とのかわいらしい暮らしを楽しむためのウェブメディア「プティシアンマガジン」などを通じて、愛犬家が必要な情報にアクセスしやすくする工夫を続けている。

マーブル&コー 事業一覧
愛犬と愛犬家が幸せに暮らす未来の実現に向けて多種多様な事業を展開(画像:マーブル&コー資料より)

一方で、ペット業界には解決すべき課題が多い。たとえば犬用シャンプーが雑貨扱いされ、成分表示が義務化されていない現状や、ペットフードの安全基準が人間用に比べて緩いことだ。

「犬の健康や安全を守るためには、業界全体がもっと進化しなければならないと思っています」と大瀧氏は語る。

同社が三大経済動物を主原料としないドッグフードを扱うオンラインセレクトショップ「WITHOUT CHICKEN」を立ち上げたのも、その一環だ。

飼い主が愛犬の健康状態を見直すきっかけを提供することで、小さな変化から大きな進歩を目指している。

さらに、大瀧氏は犬と人が共に快適に暮らせる社会を作るには、飼い主のリテラシー向上も欠かせないと考えている。

「犬は教育が必要ですし、飼い主がきちんと配慮しなければ、犬と一緒に過ごせる場所も減ってしまう。犬が嫌われない社会を作るために、私たちが提供する場や情報が役に立てば嬉しい」と彼は話す。

マーブル&コーが目指しているのは、犬が自然に街の中で受け入れられる社会だ。

「本当の意味で犬と一緒に幸せな暮らしを実現できる社会を作るには、愛犬家自身の意識や行動が大事なんです。それを押し付けるのではなく、楽しみながら自然と身につけてもらえる仕組みを作りたいんです」と大瀧氏は語る。

そのために、同社はイベントやオンラインの取り組みを通じて、愛犬家が学び、楽しさを感じられる場を提供し続けている。

マーブル&コー ドッグイベント
イベントでの集合写真(画像:マーブル&コー)

犬と人が共に生きる理想の社会を目指して

「僕が目指しているのは、犬と人が互いに快適に暮らせる社会です。でも、それは犬だけが優遇される世界という意味ではありません。犬が好きな人も犬が苦手な人も、誰もが自然に笑顔で共存できる社会が理想なんです」と大瀧氏は語る。

マーブル&コー 大瀧昭一郎
(画像:マーブル&コー)

ペット業界に身を置き、愛犬家たちと向き合う中で、大瀧氏は多くの課題を見てきた。

「犬が嫌われる要因は、吠えや匂い、毛が抜けること、排泄マナーの問題などがほとんどです。でも、実際にはこれらは飼い主がきちんと配慮すれば防げることなんですよね。だから大事なのは、“犬が問題を起こす”という固定観念を変えることです。問題の多くは、飼い主側の行動や意識の改善で解決できるんです」と彼は指摘する。

そのため、マーブル&コーが提供するイベントやオンラインプラットフォームには、愛犬家が楽しみながら自然と正しい知識やマナーを身につけられる仕組みが散りばめられている。

「イベントに参加して友達ができると、その友人同士でSNSを通じてつながっていきます。お互いを見ることで、『こういうマナーが大事なんだ』と学んだり、逆に『恥ずかしいことはできない』と感じたりする。これが自然とリテラシーの向上につながっていくんですよ」と大瀧氏はその狙いを説明する。

マーブル&コー 大瀧昭一郎
(画像:マーブル&コー)

しかし、犬と共に暮らすことには現状多くの制限があるのも事実だ。

「犬と一緒に行ける場所や使える施設はまだまだ限られているんです。例えば、オフィスやカフェ、ホテルなど、犬と一緒に利用できる環境がもっと増えれば、愛犬家たちの行動範囲が広がり、犬との暮らしがより楽しいものになると思います」と彼は話す。

そして、大瀧氏が特に重要視しているのは、犬を「当たり前の存在」として社会に受け入れてもらうことだ。

「犬と人間が共に生きる社会を語ると、どうしても犬のためだけの社会と思われがちなんですが、それは私が目指すものではありません。犬が“特別な存在”として扱われるのではなく、人間と同じ社会の一員として溶け込んでいくことが大事なんです。もちろん、犬が苦手な人やアレルギーを持つ人への配慮も必要です。でも、犬と共に暮らすという価値が広がれば、社会全体の理解も深まっていくと思うんです」(大瀧氏)

具体的には、犬との暮らしが持つポジティブな面を発信し続けることがポイントだという。

「たとえば、犬と一緒にスポーツを楽しんだり、旅行に出かけたりといった体験をもっと共有していきたいです。犬がいることで生活が豊かになる瞬間を発信し続ければ、犬と暮らす楽しさがより多くの人に伝わると思います」(大瀧氏)

最後に、大瀧氏は読者に向けて語りかける。

マーブル&コー 大瀧昭一郎
(画像:マーブル&コー)

「犬との暮らしは、ただ可愛がるだけではなく、互いに理解し合う関係を築くことが大切です。そして、犬と暮らしている人も暮らしていない人も、もっと犬という存在に目を向けてほしいと思います。犬と共に暮らす価値に気づくことで、自分自身の価値観も変わる。きっと、それが社会全体を幸せにする第一歩になると思うんです」(大瀧氏)

犬と人が共に生きる未来。それは、どちらかが一方的に我慢するのではなく、互いに理解し合いながら共存する社会だ。

「犬も人も、どちらも快適で幸せに暮らせる社会。それを作るために、僕たちはこれからも挑戦を続けます」と語る大瀧氏の姿には、確固たる信念と情熱が感じられる。

そしてその未来を実現するために、マーブル&コーの挑戦はこれからも続いていく。

マーブル&コー オフィス
愛犬とともに過ごすオフィス。犬も立派な従業員の一員だ。愛犬家には願ってもいない環境だろう(画像:マーブル&コー)

◎プロフィール
大瀧昭一郎
株式会社マーブル&コー代表取締役。政治・美容・飲食・イベントなど多様な業界での経験を活かし、これまでにない新たなアプローチで事業を展開する実業家。ドッグイベントやメディア事業を通じて、犬との共生社会を一歩先へと進化させることを目指している。

◎企業概要
社名:株式会社マーブル&コー
設立:2014年7月
資本金:1,000,000円
本社:〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-1-17 LANTIQUE by IOQ 101
URL:https://marbleco.co.jp/

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ライター:

広告代理店でディレクター・メディアマーケターとして活動後、フリーライターとして独立。広告業界時代には、多くの企業経営者やマーケティング担当者への取材を手がけ、戦略的コンテンツ企画に携わる。現在は、企業取材の執筆を中心に、ライター・編集者として活動中。

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