子宮頸がん、大うつ病、依存症…すべてを乗り越えセルフカウンセリングの伝道師
Rosyfool代表の中谷まり亜さんは、セルフカウンセリングを通して、心の悩みに苦しむ人々が自分自身と向き合い、より良い人生を歩めるようサポートしています。
「心の声に耳を傾けることで、誰もが自分の中に答えを見つけられる」と語る中谷さん。その言葉には、彼女自身が歩んできた波乱万丈の人生経験が深く刻まれています。
幼少期の夢、そして看護師の道へ
幼い頃、アニメ「キャンディ・キャンディ」に夢中だった中谷さん。主人公キャンディのように看護師になることを夢見て、宮崎県で幼少期を過ごしました。経済的に厳しい家庭環境でしたが、奨学金制度を利用し、私立高校の看護科へ進学。周囲の期待を背負い、勉学に励みました。
「高校時代は、青春を謳歌し、勉強は苦手でした。でも、看護師になるという強い意志があったので、なんとか乗り越えることができました。」(中谷さん)
高校卒業後は、念願の看護師資格を取得し、大阪医科大学付属病院の周産期センターに勤務。ハイリスク新生児の看護に携わる中で、生命の誕生という神秘的な瞬間に立ち会う一方、生命倫理の難しさにも直面しました。
看護師から夜の街へ、そしてがんとの闘い
27歳で大阪医科大学付属病院を退職後、派遣看護師として働きながら、水商売の世界にも足を踏み入れました。30歳で企業の医務室に勤務したのち、再び水商売の世界へ。北新地のホステス、SMクラブの女王様など、様々な経験を積みました。華やかな世界に身を置きながらも、常に心のどこかで葛藤を抱えていたといいます。
42歳の時、子宮頸がんを宣告され、10時間に及ぶ大手術を受けました。一時は生死の境を彷徨い、「もう死ぬかもしれない」という恐怖を経験。手術は成功したものの、後遺症に苦しみ、大うつ病を発症。寝たきりの生活を余儀なくされました。
どん底からの再生、そして使命の発見
どん底の状態から抜け出せない日々が続きましたが、コロナ禍の2021年、瞑想との出会いが転機となりました。瞑想を通して自分自身と深く向き合う中で、「過去の経験を活かし、人の役に立ちたい」という思いが芽生え、セルフカウンセリングという道を見出しました。
「がんを克服したにも関わらず、後遺症や精神的な苦痛で生きる希望を失っていました。でも、瞑想を通して自分自身と向き合い、過去の経験を人のために役立てたいという使命感に目覚めたんです。」(中谷さん)
資格取得、Rosyfool設立、そして2000人の心に寄り添う
33歳で取得していた産業カウンセラー、心理カウンセラーの資格を活かし、本格的にカウンセリング活動を開始。2022年にはRosyfoolを設立し、オンラインカウンセリングを中心に、これまでに約2000人のメンタルヘルスに関わってきました。中谷さんのカウンセリングの特徴は、ユング心理学に基づいた深層心理へのアプローチ。クライアントが自分自身の問題点に気づき、自己受容へと導くことを目指しています。
「表面的なアドバイスではなく、なぜその問題が起こるのか、その根源を探ることが大切です。自分自身を深く理解することで、他者との関係性も改善され、より良い人生を送ることができるようになります。」(中谷さん)
未来への展望:講演活動、書籍出版を通して、より多くの人にセルフカウンセリングを
現在は、SNSでの情報発信やライブ配信にも力を入れている中谷さん。今後は講演活動や書籍出版を通して、セルフカウンセリングの重要性をより多くの人に伝えていきたいと考えています。
「自分自身の経験を通して、セルフカウンセリングの持つ可能性を強く感じています。一人でも多くの人が、自分自身と向き合い、心の声に耳を傾けることで、より幸せな人生を送れるようにサポートしていきたいです。」(中谷さん)
経営者やオーナー向けに組織や団体を対象とするカウンセリングもやっているとのこと。詳細は以下リンク先へ。
https://x.com/maria_nakatani