
海外人材の紹介などを手掛けるZenkenは6月から、インバウンド(訪日外国人)に対応した宿泊業向けの英会話研修に本格参入したと発表した。福井県の老舗旅館「越前あわら温泉 つるや」(福井県あわら市)や英会話学習のfondi(東京・渋谷)と組み、スマートフォンを通じて老舗旅館のノウハウをいかした外国人客向けの会話を学べるようにした。
2024年の訪日外国人数が3686万人と過去最高を記録する中、ホテルや旅館の従業員が接客に必要な語学力とホスピタリティーを強化する。
研修は日本の伝統的な「おもてなし」で定評のある加賀屋旅館の元女将で、現在は「つるや」の女将を務める小田絵里香氏が監修。外国人客の出迎え、チェックイン、接客など具体的なシーンを映像で具体的に学べるようにした。コンテンツで学んだ知識は、インターネットを通じた外国人とのマンツーマンレッスンやAI(人口知能)を活用したスピーキングなどで実践トレーニングすることができるという。
Zenkenなどは「インバウンド市場の拡大に対応するため、全国の宿泊施設での導入を推進したい」としている。