東京美容外科は12月27日、SNSに不適切な写真を投稿した沖縄院院長、黒田あいみ医師を30日付で解任すると発表した。黒田医師はグアムでの解剖研修で撮影した献体の写真を、不適切なコメントと共にSNSに投稿し、批判を浴びていた。
この問題に対し、高須クリニック院長、高須克弥氏も東京美容外科の対応を批判するなど、波紋が広がっている。
問題となった不適切投稿
黒田医師はグアムでの解剖研修に参加した際、献体の写真を自身のSNSに投稿。「いざ Fresh cadaver(新鮮なご遺体)解剖しに行きます!」「頭部がたくさんあるよ」といったコメントを添えていた。献体の一部にはモザイク処理がされておらず、医療倫理に反する行為だと批判が殺到した。その後、黒田医師は投稿を削除し、ブログで謝罪したものの、騒動は収まらなかった。
東京美容外科の対応と迷走
東京美容外科の統括院長、麻生泰氏は当初、黒田医師を解雇する考えはないと表明。「動機は善で、彼女に他意はありません」と擁護する姿勢を見せた。しかし、この対応が批判を浴び、麻生氏は改めて謝罪。その後、東京美容外科は黒田医師の解任を発表した。
高須院長が倫理教育の必要性を訴え
高須克弥氏は自身のXで、東京美容外科の対応を批判。「東京美容外科に必要なのは組織の強化ではありません。グアム解剖観光ツアーに参加して恥ずかしいSNSを笑顔で拡散し容認した医師たちの倫理教育です」と投稿した。また、当初黒田医師を擁護していた麻生氏に対し、「価値観の違いがはっきりわかりさらに失望しています」とコメントし、厳しい姿勢を示した。
SNS上の反応は?
SNS上でも、東京美容外科の対応に批判的な意見が多く見られた。「解任ではなく解雇すべき」「組織全体の問題なのに個人に責任を押し付けている」といった声や、麻生氏の対応の迷走ぶりに呆れる声も上がっていた。また、黒田医師の行為に対しては「医療従事者としてあるまじき行為」「献体に対する敬意が足りない」といった批判が相次いだ。
まとめ
今回の騒動は、医療倫理の重要性を改めて問うものとなった。東京美容外科は組織体制の強化を表明しているが、高須氏が指摘するように、倫理教育の徹底が不可欠だろう。医療従事者には、高い倫理観と責任感を持つことが求められる。