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東邦銀行 初のPIF融資先 渋谷レックスのオフィス環境整備を支援

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東邦銀行は、地域企業のSDGs達成に向けた取り組みを支援する「とうほう・ポジティブ・インパクト・ファイナンス(ローン型)」の第一号案件として、渋谷レックス株式会社(福島市)に対し、ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)に基づく融資を実行した。

融資額は50百万円、期間は10年間。渋谷レックスは調達した資金を、従業員の働きがい向上を目的としたオフィス環境整備に充当する。

注目のPIFとは

PIFとは、企業の事業活動が環境・社会・経済に与える影響(インパクト)を評価し、プラスの影響を増大、マイナスの影響を軽減するために実施される融資のこと。

2017年1月に国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)により策定されたポジティブ・インパクト金融原則(PIF原則)に基づき、資金提供先企業のネガティブな影響を軽減し、現実的かつ信頼性のある方法でポジティブな影響を高めるための資金提供のあり方を定めている。PIF原則は、「定義」、「枠組み」、「透明性」、「評価」の4つの原則で構成される。

PIF融資は、これらの原則に適合した融資商品として設計されており、その適合性について、第三者機関によるセカンドオピニオンを取得することが一般的となっている。本件の場合は、一般財団法人とうほう地域総合研究所が評価書を作成し、株式会社格付投資情報センターより、ポジティブインパクト金融原則に適合している旨のセカンドオピニオンを取得しているとのこと。

融資を受ける企業は、具体的な数値目標である「重要業績評価指標(KPI)」を設定し、その達成に向けて取り組むことが求められる。

渋谷レックスの取り組み

渋谷レックスは今回のPIF融資において、以下のKPIを設定している。

「海外への高品質で安心・安全な菓子の提供」
「多様な人材が活躍できる職場づくり」
「環境配慮への取り組み」
「データプライバシーへの取り組み」

渋谷レックスがPIFで定めたKPI
提供:渋谷レックス

例えば、「多様な人材が活躍できる職場づくり」に関するKPIでは、女性管理職比率や障がい者雇用率などを目標値として設定しており、目標達成に向けてより具体的な施策を進めていく。KPIの達成状況は、東邦銀行と一般財団法人とうほう地域総合研究所が毎年モニタリングし、渋谷レックスへの伴走型支援を行う。

渋谷レックスの10の行動指針
提供:渋谷レックス

渋谷レックスは1957年創業の食料品卸・小売業者。「流通の力で食文化を育て、幸せと感動と安心を、すべての人へ」を経営理念に、国内外に高品質な菓子などを提供している。近年は「環境への配慮」「働きやすい環境整備」「地域社会への貢献」を軸としたサステナビリティ活動にも積極的に取り組んでおり、今回のオフィス環境整備もその一環と位置付けている。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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