老舗企業が多い日本だが、近年は後継者不足や経営環境の変化などにより、事業承継がうまくいかず廃業を選択するケースも少なくない。こうした課題に対し、企業のカルチャー変革を支援するUnipos株式会社(東京・渋谷)は、事業承継前後の組織に特化した新サービス「カルチャー変革 for 跡継ぎ」をリリースした。
同社はこれまで370社以上の組織づくりを支援してきた実績をもとに、事業承継という企業の転換期における組織改革の重要性を説き、円滑な世代交代と持続可能な成長をサポートする。
長寿企業大国が抱える課題
日本は世界に冠たる長寿企業大国だ。社歴100年を超える会社を長寿企業と定義する (社)100年経営研究機構によると、その数はなんと52,328社にのぼり、世界のおよそ4割が日本に集中している。その多くは中小企業が占めている。
しかし、100年以上続く長寿企業数ランキング世界1位の「老舗大国」日本だが、2024年上半期は倒産社数が前年同期から約2倍も増加し、年上半期としては過去最多を更新している。社会の変化や度重なる災害を乗り越えてきたものの、近年の変化の激しいビジネス環境に飲み込まれるケースが増えていると考えられる。
特に、事業承継は企業にとって大きな転換期であり、その前後には組織文化や従業員の意識、顧客との関係性など、様々な面で変化が求められる。
しかし、長年培ってきた企業文化を変えることは容易ではなく、ノウハウや人材不足、トップダウン型の組織構造、変化への抵抗感など、様々な課題に直面する企業も少なくない。これらの課題を克服し、新たな時代に適応していくためには、組織全体の意識改革や、従業員一人ひとりのエンゲージメントを高めるための戦略的な取り組みが必要不可欠となる。
「カルチャー変革 for 跡継ぎ」で組織改革を支援
これらの課題を解決するために、Uniposが提供を開始したのが「カルチャー変革 for 跡継ぎ」だ。本サービスは、単なる組織改革の指南ではなく、事業承継というフェーズに特化した伴走型の支援を行う点が特徴だ。
具体的には、カルチャー変革に成功した企業との対話や現場見学を通して、変革のイメージを具体的に掴む「場」を提供する。
そして、変革に向けた具体的なアクションプランを策定するために、カルチャー変革ロードマップの作成やワークショップを実施し、実践的な「ノウハウ」を提供していく。
さらに、社員間の感謝や称賛を可視化するピアボーナス®プラットフォーム「Unipos」を導入することで、組織内のコミュニケーションを活性化させ、エンゲージメント向上を促進する「システム」を提供するとのこと。
また、企業のカルチャー変革のストーリーを魅力的に発信するコンテンツ制作を支援することで、対外的なブランディング強化を図り、採用競争力向上に貢献する「コンテンツ」を提供するようだ。
事業承継とカルチャー変革をテーマにしたウェビナー開催
さらにUniposは、事業承継時のカルチャー変革について学べるウェビナーを、2024年10月2日(水)11:00~12:00にオンラインで開催する。ゲストには、株式会社イマオコーポレーション 代表取締役社長 今尾 任城 氏を迎え、事業承継とカルチャー変革の成功事例について語る予定だ。
Uniposは、今後も最新のテクノロジーやノウハウを活用したサービスを提供し、組織づくりとカルチャー変革のパートナーとして、さらなる価値を創出してまいります。