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Haleonジャパン 環境配慮の新マーク導入、購買意識に変化は?

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ハミガキキャップをバイオマス素材に
提供:ヘイリオン

歯磨き粉や歯ブラシなどのオーラルケア製品を手掛けるHaleonジャパン(ヘイリオン・東京・港)は、環境に配慮した製品に表示する独自の環境表示マークを導入した。

化石資源由来のプラスチック使用量削減などを基準とし、「シュミテクト」などハミガキ製品のパッケージから表示を始めている。地球環境への関心が高まる中、毎日の歯磨きを通じて環境負荷低減を意識しやすい取り組みとして、消費者の購買意識に変化をもたらすか注目される。

同社が新たに導入したのは、「Making Greener Choices. 地球の未来に寄りそった、私の選択」をメッセージとした環境表示マーク。ハミガキチューブのキャップ部分に植物由来のバイオマス素材を採用するなど、独自の基準を満たした製品に表示する。消費者はマークを参考に、環境に配慮した製品を容易に見分けられるようになる。

環境表示マーク
提供:ヘイリオン

ハミガキキャップをバイオマス素材に

具体的な取り組みとして、これまで化石資源由来のプラスチック素材が主流だったハミガキチューブのキャップを、サトウキビ由来のバイオマス素材に変更。これにより、プラスチック使用量の削減を図る。また、一部の歯ブラシ製品では、パッケージ全体をプラスチック素材不使用のパッケージに刷新した。窓部分には、植物由来の透明なセルロースフィルム素材を採用するなど、環境負荷低減へのこだわりを見せている。

環境配慮、購買の決め手に?

同社は、環境表示マークの導入によって、消費者が環境配慮型の製品を選びやすくする狙いがある。歯磨きは毎日行う習慣であり、環境問題を身近に感じ、無理なくエコ活動に参加できる機会を提供できる。

一方、企業側にとっては、環境配慮型製品を明確に打ち出すことで、他社製品との差別化を図り、ブランドイメージの向上につなげたい考えだ。

環境表示マークの導入は、消費者の購買意識に変化をもたらす可能性を秘めている。環境問題への意識の高まりから、環境配慮型製品への需要が高まっており、企業の環境活動に対する関心も高まっている。

その一方で、環境ラベルは乱立しており、そのすべてが消費者の信用を得られている状況とは言えない。実際に、多くの企業が同様の取り組みを進めることで、差別化が困難という指摘も見受けられる。
同時に、環境配慮型製品は、製造コスト増加による価格上昇の可能性も孕んでおり、消費者の購買意欲の低下を招く可能性さえある。

とはいえ、企業が自主的に環境配慮に取り組み、努力を重ねることには意義がある。今回のHaleonジャパンの取り組みは、企業が積極的に環境問題に取り組む姿勢を示すことで、消費者の意識改革を促し、持続可能な社会の実現に向けて前進する一歩となるだろう。

今後、他の製品にも拡大

シュミテクト
シュミテクト(提供:ヘイリオン)

実際に、Haleonジャパンは今後、「カムテクト」など他のオーラルケア製品にも環境表示マークの表示を拡大していく方針とのこと。「プラスチック資源循環促進法」など法令順守を前提に、サステナビリティ活動にも積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献したい考えだ。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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