
男性アイドルグループWEST.のメンバー、神山智洋(かみやま・ともひろ、32歳)が10月24日、所属事務所「STARTO ENTERTAINMENT」の公式サイトを通じて、一般女性との結婚を発表した。グループ内では、今年1月に結婚を公表した桐山照史に続き、2人目の既婚者となる。
神山は「私事で大変恐縮ではございますが、この度、一般女性の方と結婚する運びとなりましたことをご報告申し上げます」と報告し、「ファンの皆様、関係者の皆様のご支援に恥じぬ存在であり続けられるよう、引き続き精進してまいります」とのコメントを発表した。真摯な言葉で新たな人生の門出を伝えた。
支援に恥じぬ存在であり続けたい
所属事務所の公式発表によると、神山の結婚相手は一般女性で、交際期間や出会いの経緯などの詳細は明かされていない。神山はファンに向け、「至らない点も多々あるかと存じますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します」と感謝を述べている。
この日、SNS上では「神ちゃんおめでとう」「誠実で真面目な神山くんらしい発表」といった祝福の声が多数寄せられた。
一方、同じ事務所の所属タレントによる結婚報告が今年に入り相次いでおり、1月には桐山照史が元バレーボール女子日本代表・狩野舞子氏との結婚を公表。2月にはSUPER EIGHTの大倉忠義が一般女性との結婚と第1子誕生を発表し、10月14日には同グループの村上信五も一般女性との結婚を報告した。いずれも関西出身者で、同社では“関西勢の結婚ラッシュ”とも言われている。
WEST.の歩み――10周年の節目を経て
WEST.は関西ジャニーズJr.出身の7人組で、2014年4月にシングル「ええじゃないか」でCDデビューを果たした。関西出身らしい明るさと親しみやすさ、そしてライブでの一体感を強みとし、バラエティや音楽番組など幅広いジャンルで存在感を示してきた。
2023年10月には旧名「ジャニーズWEST」から「WEST.」へ改名し、心機一転、新たなスタートを切った。2024年にはデビュー10周年を迎え、翌2025年10月には、かねて目標としてきたグループ主催フェスを大阪府内で成功させた。節目の年に“関西から全国へ”という原点回帰を果たし、ファンとの絆を改めて確認する機会となった。
神山にとってこの結婚発表は、10周年を経ての新たな人生の章の幕開けでもある。音楽活動を中心に据えながらも、俳優・クリエイターとしての活動を広げてきた神山が、家庭を持つことでどのような新たな表現を見せていくのか注目される。
神山智洋の人物像とキャリア
神山は1993年7月1日生まれ、兵庫県出身。血液型A型。2004年にジャニーズ事務所へ入所し、関西ジャニーズJr.として活動を開始した。幼少期から音楽やダンスの才能を発揮し、グループ結成後も振付、作詞作曲、衣装デザインなどを手がけるなど、多彩なクリエイティブ力で知られる。メンバーカラーは緑。
俳優としてもドラマ「正しいロックバンドの作り方」(2020年)や舞台「オセロー」(2018年)などで存在感を放ち、演技面でも確かな評価を得ている。歌唱力の高さと繊細な表現力を併せ持ち、ライブでは中心的なパフォーマーとしてグループを支えてきた。
音楽面ではソロ曲「神山智洋/赤いマイク」などで独自の世界観を打ち出し、ファンから“アーティスト神山”としても支持を集めている。温厚で誠実な人柄に加え、舞台裏ではメンバーの意見をまとめる調整役としての信頼も厚い。
関西勢の“成熟”が象徴する時代の変化
STARTO ENTERTAINMENTにおける関西出身メンバーの結婚ラッシュは、単なる偶然ではないとの見方もある。アイドルとしてのキャリアが10年以上に及び、個々が成熟した価値観をもって“人生の選択”をする時期に差しかかっていることの表れだ。
旧ジャニーズ体制からの独立・再編を経て、同社は個人の意思を尊重する方針を打ち出している。かつては結婚を公にすることが難しかったアイドルたちが、自らの言葉で節目を伝えられるようになった点も象徴的だ。
神山の結婚発表もまた、ファンとの信頼関係を重んじながら、アイドルとして新しい生き方を示したものといえる。
新たな人生とグループへの誓い
神山はコメントの中で「ファンの皆様、関係者の皆様のご支援に恥じぬ存在であり続けられるように」と述べた。この言葉には、結婚を機により一層責任ある立場として活動を続ける決意がにじむ。
WEST.としても、メンバーそれぞれが個の成長を遂げながらも、グループとしての結束を保ってきた。今後も音楽活動を軸に、俳優業やソロ活動など幅広い表現に挑む方針だ。
関西発のエンターテインメントを全国に届けてきた彼らにとって、神山の結婚は“人生と音楽の成熟”を象徴する出来事となった。



