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東京都名門企業・有名企業一覧 売上ランキング〈2025年版解説〉

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東京都名門企業・有名企業一覧 売上ランキング〈2025年版解説〉

日本経済の中枢・東京は、金融・商社・通信・エネルギー・建設・小売といった多層的な産業が集積し、国の政策や世界市場と直結する“経済エンジン”として機能している。首都圏の人口・資本・情報が交錯するなか、企業の本社機能はますます東京に集中し、サプライチェーンの要として再編が進む。本稿は決算短信・有価証券報告書など一次資料のみを突合し、連結売上高(金融は経常収益)を基準に“県内に本社(登記本店)を置く企業105社で作成した最新ランキングだ。

 

105位 マツキヨココカラ&カンパニー(文京区)売上 1兆616億2,600万円(2025/3 連結)

名門ポイント:ドラッグストア「マツモトキヨシ」「ココカラファイン」を中核に、ヘルス&ビューティーと調剤を一体で展開。駅前・都心型から近隣・郊外まで多様な立地で、日用品と医薬品をワンストップで提供する利便性が強み。プライベートブランドやカウンセリング販売、アプリ会員施策を通じて、生活者の細かなニーズを把握し提案力を高めてきた。調剤併設と在宅支援を広げ、地域の健康インフラとしての機能を強化。店舗とデジタルを連携させ、身近な健康価値の提供を磨いていく。

104位 東ソー(中央区)売上 1兆633億8,200万円(2025/3 連結)

名門ポイント:総合化学メーカー。 事業は苛性ソーダや塩ビを中心とするクロル・アルカリ、エチレンなど基礎原料と誘導品を担う石油化学、セラミックスや合成ゼオライト、石英ガラスなどの高機能材料、計測・診断を軸にしたバイオサイエンスへ広がる。加えて水処理やプラント建設のエンジニアリング、商社・物流・分析などの周辺機能を束ね、素材の製造から設備・運用まで一貫で支えるのが強み。基礎から機能材までの層厚いポートフォリオで建築、電子、自動車、医療の現場を下支えし、プロセス省エネや循環設計を通じてカーボンニュートラル実装を加速する。素材の現実解で社会の基盤を静かに更新していく。

103位 住友重機械工業(品川区)売上 1兆711億2,600万円(2024/12 連結)

 

名門ポイント:産業機械・精密機械を中核とする重工メーカー。 主力はモーターの動力を制御するパワートランスミッション事業で、減速機やギヤモータを製造し、製造・物流・発電などあらゆる設備の基盤を支える。精密機械事業ではプラスチック射出成形機を主力に、高精度成形と省エネ性能の両立を追求。エネルギー・環境事業はボイラーなどの熱源設備や発電関連プラントを手がけ、排出抑制と効率向上を両立する。建設機械事業は油圧ショベルなどの開発・製造でインフラ整備に寄与する。創業以来、エンジニアリングの総合力を磨き、「規模を追わず強い事業体を目指す」姿勢で現場密着型の成長を継続。装置・制御・保守を一体で提供し、産業と社会を支える“静かな技術力”で次代の基盤を築いている。

102位 DIC(中央区)売上 1兆711億2,700万円(2024/12 連結)

名門ポイント:印刷インキ・顔料・合成樹脂を核に、建築ガラス用中間膜やディスプレイ材料、パッケージ用接着剤まで素材群を広く展開。グローバルではサンケミカルを擁し、色材と樹脂の配合・分散・塗工に強みを持つ。生活財の容器包装、車内外装、家電の外装部材など、身近な接点で質感と耐久性を底上げしてきた。環境配慮の水性化・溶剤削減やバイオマス活用を推し進め、素材の循環設計を前提に開発を組み立てる。色と機能を束ねるプラットフォームとして、快適性と省資源を両立する次世代マテリアルの実装を急いでいる。

101位 マルハニチロ(江東区)売上 1兆786億3,100万円(2025/3 連結)

名門ポイント:漁業・養殖・食品加工を一体で担い、冷凍食品やチルド、缶詰など家庭の食卓から外食・業務用まで幅広く供給。まぐろやサーモンをはじめとする水産原料の調達力と、国内外の工場群による加工・品質管理が競争力の源泉。物流と在庫の最適化を通じて安定供給を確保し、たんぱく質の確保という社会課題にも応える。海の資源を守る視点で、MSC・ASCなど持続可能な認証の拡大や養殖の効率化にも取り組む。食の安心とおいしさを軸に、海の恵みを未来へつなぐサプライチェーンの高度化を進めている。

100位 大塚商会(千代田区)売上 1兆1,076億6,800万円(2024/12 連結)

 

名門ポイント:オフィスのIT機器販売やクラウド、セキュリティ支援を軸に、全国の企業を支える。複合機、パソコン、サーバーなどを一括提供し、導入から運用改善までを伴走する体制を持つ。中堅・中小企業のデジタル化を推進し、営業網の細やかさが信頼を生む。生産性向上や情報保護の支援を通じ、働き方改革を現場に根付かせていく。

99位 富士電機(品川区)売上 1兆1,234億700万円(2025/3 連結)

名門ポイント:発電設備や産業用電源、冷熱機器を展開し、エネルギーと産業の基盤を支える。パワーエレクトロニクス技術を核に、再生可能エネルギーや蓄電事業にも注力。工場やオフィスの省エネ化を支える制御機器を強化し、環境と効率を両立させる。電力の安定供給と脱炭素化の両面で、日本の産業インフラを支え続けている。

98位 コニカミノルタ(千代田区)売上 1兆1,278億8,200万円(2025/3 連結)

名門ポイント:複合機や医療画像機器、産業用光学システムを展開し、画像と光の技術を社会に応用。オフィス印刷からデジタルワークプレイス支援へ転換を進め、医療データやセンシング分野を拡充する。商業印刷や産業測定の高付加価値化を進め、環境負荷を抑える製品開発にも取り組む。光学の精密技術を軸に、人と地球をつなぐ新たな事業領域を切り拓く。

97位 ゼンショーホールディングス(港区)売上 1兆1,366億8,400万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:牛丼「すき家」や回転寿司「はま寿司」、ファミリーレストラン「ココス」など多業態を展開。調達から物流、店舗運営までを自社管理する体制が特徴で、価格と品質の安定を実現している。宅配や冷凍食品など新チャネルにも積極的に進出。食の安心と多様な嗜好に応える経営で、生活者の身近な“食の社会インフラ”としての地位を固めている。

96位 東急不動産ホールディングス(渋谷区)売上 1兆1,503億100万円(2025/3 連結)

名門ポイント:都市開発・オフィス・商業・リゾート・シニアなど、都市生活の多層的な需要を網羅する総合不動産グループ。旗艦プロジェクトには「渋谷ヒカリエ」「渋谷スクランブルスクエア」「代官山アドレス」などが並び、街そのものを再定義する開発力を有する。リゾートでは「東急ハーヴェストクラブ」や「ホテル東急」ブランドを展開し、観光と暮らしを結ぶ体験価値を創出。再エネや不動産テックも強化し、脱炭素・スマートシティの担い手として歩む。生活・仕事・余暇を包括的に設計する「ライフクリエーション企業」として、都市の未来像を描き続けている。

95位 明治ホールディングス(中央区)売上 1兆1,540億7,400万円(2025/3 連結)

名門ポイント:乳製品や菓子を柱に、食品と医薬の二軸で健康を支える。ヨーグルトやチョコレートなどの定番ブランドを軸に、機能性食品の研究開発を進めている。医薬領域では感染症や免疫分野に注力し、製剤技術を強化。健康寿命の延伸に向け、食と医療の融合による新たな価値創造を志向している。

94位 中外製薬(中央区)売上 1兆1,706億1,100万円(2025/12 連結)

 

名門ポイント:がんや免疫疾患に強みを持つバイオ医薬メーカー。抗体医薬や分子標的薬の開発で世界市場に存在感を示す。臨床データ解析やAI創薬を活用し、創薬から生産までの効率化を推進。難治疾患への挑戦を通じ、医療の質とアクセス向上を両立させ、グローバルな研究拠点として進化を続ける。

93位 長谷工コーポレーション(港区)売上 1兆1,773億5,300万円(2025/3 連結)

名門ポイント:マンション建設の企画・設計・施工・販売・管理を一体化し、都市の住宅供給を支える。建替えや再開発で老朽住宅の再生を進め、省エネと防災を両立した街づくりを展開。建設DXの導入で現場効率化を進め、熟練技能の継承にも力を入れる。都市再生と居住環境の両立を担う建設グループとして、住まいの未来を描いている。

92位 日本製紙(千代田区)売上 1兆1,824億3,100万円(2025/3 連結)

名門ポイント:紙・パルプ製品を中心に、包装材やバイオ素材へと事業転換を進める。木質資源を活用したプラスチック代替素材の開発に注力し、環境対応製品を強化。製紙技術を生かし、循環型社会に対応した再生可能素材の供給を拡大。森林資源と地域経済を結び付け、持続可能な素材産業を目指している。

91位 セコム(渋谷区)売上 1兆1,999億4,200万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:警備・防災・医療・介護など幅広い分野で「安心」を提供。法人向け遠隔監視システムや個人向けホームセキュリティを主軸に、医療情報や保険事業まで統合する。AI・IoTを活用し、予防と見守りの仕組みを強化。安全・健康・生活を包括的に支える社会インフラとして、持続可能な安心社会の実現を目指している。

90位 古河電気工業(千代田区)売上 1兆2,017億6,200万円(2025/3 連結)

名門ポイント:電線、光ファイバー、自動車用電装品などを手掛け、エネルギーと通信の両分野を支える。再生可能エネルギー拡大やデータ通信需要の高まりを背景に、高性能素材の開発を強化。耐久性や導電性を高めたケーブル技術を活かし、社会インフラ更新に貢献。脱炭素化とデジタル化の流れの中で、次世代素材の供給基盤を築いている。

89位 バンダイナムコホールディングス(港区)売上 1兆2,415億1,300万円(2025/3 連結)

名門ポイント:「ガンダム」「ドラゴンボール」など人気IPを中心に、玩具・ゲーム・映像・音楽を多角展開。リアルイベントやネット配信を組み合わせ、ファンとの共創型ビジネスを確立。キャラクターの長期育成とグローバル展開を両立し、体験価値を重視したコンテンツ戦略を展開。次世代エンタメ市場で、文化とテクノロジーの融合を進めている。

88位 山崎製パン(千代田区)売上 1兆2,444億8,800万円(2024/12 連結)

 

名門ポイント:食パン「ロイヤルブレッド」や「ランチパック」などで知られる製パン大手。全国に広がる工場と物流網を基盤に、安定供給と品質維持を徹底する。冷凍生地や小包装製品を通じ、食の安全と利便性を両立。食文化を支える生活密着型メーカーとして、災害時の供給体制にも力を入れ、日常と非常の両方で暮らしを支えている。

87位 ウエルシアホールディングス(千代田区)売上 1兆2,850億500万円(2025/2 連結)

名門ポイント:ドラッグストアと調剤薬局を一体運営し、「ウエルシア薬局」ブランドで全国展開を続ける。医薬品や日用品に加え、介護・在宅医療にも注力し、地域包括ケアの担い手として存在感を高めている。Tポイントや電子マネーを導入し、データを活用した顧客分析を強化。調剤・OTC・食品を融合させた店舗モデルは、生活動線の中心に位置づけられる。人口減少と高齢化が進む中、医療・予防・健康支援を統合した“生活インフラ型ドラッグストア”として進化を続けている。

86位 オープンハウスグループ(千代田区)売上 1兆2,958億6,200万円(2024/9 連結)

名門ポイント:戸建住宅販売を主軸に、「都心に家を持とう。」のキャッチコピーで知られる。狭小地活用や駅近立地に特化した供給モデルが支持を集め、分譲マンションや収益不動産事業にも進出。スピード経営と販売力を武器に成長を続け、米国など海外不動産にも展開を広げる。住宅価格が上昇する中でも、購入しやすい都市型住宅を提供し、都市生活者の多様なライフスタイルを支えている。人口集中が進む大都市圏で、住まいの選択肢を広げる挑戦を続けている。

85位 日本酸素ホールディングス(品川区)売上 1兆3,080億2,400万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:産業・医療用ガスを中心に事業を展開し、製造業や医療機関の安定稼働を支える。半導体製造や酸素治療など、高度な品質管理を求められる分野で高い信頼を得ている。安全・安定供給を最優先に、全国のプラント網と物流体制を整備。水素など次世代エネルギーの実用化にも取り組み、脱炭素社会への転換に寄与。産業の裏方としてエネルギー効率の向上を支え、静かな技術革新を積み重ねている。

84位 J-POWER(中央区)売上 1兆3,166億7,400万円(2025/3 連結)

名門ポイント:水力・火力・風力など多様な発電設備を運営し、国内外で電力供給を担う。再生可能エネルギー開発に積極的で、洋上風力や蓄電システムなど新たな電源にも挑戦している。高効率火力やCO₂分離回収技術の研究も進め、環境負荷の低減を追求。地域社会との共生を重視し、電源立地地域への支援にも力を入れる。安定供給と脱炭素化の両立を掲げ、次世代エネルギーインフラの構築を進めている。

83位 ルネサス エレクトロニクス(江東区)売上 1兆3,484億7,900万円(2024/12 連結)

名門ポイント:車載用半導体で世界的地位を確立し、エンジン制御や安全支援システムを支える。買収を通じて製品群を広げ、アナログ半導体とソフトウェアの統合技術を強化している。電動化や自動運転の進展とともに、制御・センシング領域の需要が拡大。エネルギー効率を高める設計力を磨き、産業・交通の両分野で信頼を築く。次世代モビリティの要を担い、半導体産業の中核として存在感を強めている。

82位 日立建機(台東区)売上 1兆3,712億8,500万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:油圧ショベルや大型ダンプなど建設・鉱山機械を手がけ、世界的ブランドを確立する。ICT建機や遠隔操作技術を活用し、現場の安全性と生産性の向上を実現。電動化や自動運転など環境対応型技術の導入にも積極的だ。グローバルでのインフラ整備需要に応え、アフターサービスと部品供給網を強化。重機を通じて人と地域を結び、持続可能な社会基盤づくりに貢献している。

81位 レゾナック(港区)売上 1兆3,914億8,000万円(2024/12 連結)

名門ポイント:昭和電工と日立化成の統合により誕生し、化学素材と半導体材料の融合による新事業モデルを展開。自動車・電子・エネルギー産業を支える先端素材の開発に注力し、環境対応型製品の比重を高めている。再生可能エネルギーや次世代通信の成長を見据え、サプライチェーンの強靭化にも取り組む。素材産業の再編を象徴する存在として、産業の土台を変革している。技術の力で、持続可能な社会への道を切り拓いている。

80位 電通グループ(港区)売上 1兆4,109億6,100万円(2024/12 連結)

名門ポイント:広告・マーケティング事業を中心に、データ分析とクリエイティブを融合させた統合型戦略を展開。国内外でブランド構築を支援し、企業と社会のコミュニケーション設計に携わる。AIやSNSを活用した消費者分析を通じ、体験価値の最大化を追求。広告を「情報産業」から「社会デザイン」へと進化させる姿勢が特徴。メディア環境が変化するなかで、人と社会をつなぐ新しい対話の形を模索している。

79位 パーソルホールディングス(港区)売上 1兆4,512億3,800万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:「doda」や「テンプスタッフ」を中心に、人材派遣・転職支援・求人メディアを展開。多様な働き方が進む中で、企業と個人の最適なマッチングを追求している。リスキリング支援やスキル可視化にも取り組み、キャリア形成をサポート。雇用の流動化が進む時代に、働く人の選択肢を広げる役割を担う。人と仕事の関係を再定義し、誰もが活躍できる社会を目指している。

78位 大日本印刷(新宿区)売上 1兆4,576億900万円(2025/3 連結)

名門ポイント:印刷技術を基盤に、包装材・電子部材・ディスプレイ関連事業を展開。液晶ディスプレイ用フィルムや有機EL材料など、電子部品分野での存在感が高い。出版印刷で培った精密加工技術を生かし、セキュリティ印刷や情報保護にも注力。デジタル社会の中で、データの信頼と素材の安全を支える役割を担う。情報と技術を融合させ、生活の利便性と安心を両立させる次世代企業を目指している。

77位 飯田グループホールディングス(武蔵野市)売上 1兆4,596億3,900万円(2025/3 連結)

名門ポイント:戸建分譲住宅で国内最大級の供給実績を持ち、「一建設」「タクトホーム」など六社を傘下に統合。用地仕入れから設計・施工・販売まで一貫体制を確立し、手頃な価格帯の住宅を大量供給するモデルで知られる。グループ力を生かした仕入れと施工効率で安定した成長を続ける。地域に根ざした住宅供給を通じて、都市生活者の“マイホーム”需要に応え続けている。住まいづくりを通じ、安心と豊かさの循環を広げている。

76位 LIXIL(品川区)売上 1兆5,046億9,700万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:「INAX」「トステム」「サンウェーブ」など国内建材・住宅設備ブランドを統合し、総合住環境メーカーとして成長。トイレ、キッチン、窓、ドアなど住空間のあらゆる領域に製品を供給している。海外では「GROHE」などグローバルブランドを展開し、水回り製品の分野で世界的地位を築いた。環境負荷の少ない製品開発を進め、快適とサステナブルを両立させた住宅文化の形成を目指している。

75位 東邦ホールディングス(世田谷区)売上 1兆5,184億9,500万円(2025/3 連結)

名門ポイント:医薬品卸大手として、全国の医療機関に医薬品や医療材料を安定供給する。「東邦薬品」ブランドを中心に、地域の医療ネットワークを支える仕組みを構築。物流網の効率化と医療DXを進め、医薬品のトレーサビリティ強化にも貢献。災害時の医薬品供給や在宅医療支援にも注力し、社会インフラとしての役割を果たす。安全で持続可能な医療供給体制の確立に取り組んでいる。

74位 味の素(中央区)売上 1兆5,305億5,600万円(2025/3 連結)

名門ポイント:「ほんだし」「Cook Do」「アミノバイタル」など、食卓に欠かせないブランドを数多く展開。うま味調味料を原点に、食品・アミノ酸・医薬素材など多方面へ事業を広げる。健康寿命延伸やスポーツ栄養など、アミノサイエンスを軸に新たな市場を開拓。環境・栄養・ウェルビーイングを企業理念に据え、食と科学の融合で社会課題に挑む。世界の食文化に根ざしながら、次世代の健康価値を創出している。

73位 三菱地所(千代田区)売上 1兆5,798億1,200万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:「丸の内ビルディング」などオフィス開発を中心に、都市開発の象徴として知られる。不動産開発から商業・ホテル・住宅・物流施設まで多角化を進め、国内外に展開。環境認証取得やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)推進など、サステナブル都市づくりに注力。まち全体を一つの“作品”と捉え、人と企業が集う環境をデザインしている。都市再生の旗手として、世界と競う都市モデルの構築を進めている。

72位 住友金属鉱山(港区)売上 1兆5,933億4,800万円(2025/3 連結)

名門ポイント:銅・ニッケルなどの非鉄金属精錬と、二次電池材料を手がける総合資源メーカー。国内唯一のニッケル精錬所を持ち、EV向け正極材の開発でも先行している。鉱山開発から素材加工まで一貫体制を確立し、世界のサプライチェーンに貢献。資源循環と脱炭素化の両立を目指し、リサイクル事業にも注力。エネルギー転換の時代に、素材技術で次代の産業を支えている。

71位 IHI(江東区)売上 1兆6,268億3,100万円(2025/3 連結)

名門ポイント:航空エンジン、ターボ機械、橋梁・プラントなど重工分野を横断する総合エンジニアリング企業。航空エンジン事業では民間航空機のエンジン開発・整備を担い、国内航空産業を支える。インフラ分野では「レインボーブリッジ」など数々の大型構造物を手がけた。再生可能エネルギー設備や水素関連技術にも取り組み、エネルギー転換期に対応。技術力と社会インフラをつなぐ架け橋として未来を見据えている。

70位 花王(中央区)売上 1兆6,284億4,800万円(2024/12 連結)

 

名門ポイント:「アタック」「ビオレ」「キュレル」などで知られる日用品・化粧品メーカー。生活必需品から高機能スキンケアまで幅広いブランドを展開し、国内外で安定したシェアを維持する。環境配慮型の容器・包装を推進し、再生プラスチック使用率を高めている。消費者の日常に寄り添いながら、サステナビリティと快適性の両立を目指す。清潔・健康・美を通じて、人々の暮らしに寄り添う企業像を磨いている。

69位 サントリー食品インターナショナル(港区)売上 1兆6,967億6,500万円(2024/12 連結)

名門ポイント:「BOSS」「伊右衛門」「GREEN DA・KA・RA」など多様な飲料ブランドを展開し、清涼飲料業界を牽引。自販機・コンビニ・スーパーなど多チャネル販売で幅広い層に浸透している。海外では「Lucozade」「Orangina」など欧州ブランドも展開。健康志向の高まりに対応した製品開発を進め、糖分抑制や環境配慮ボトルを導入。飲料を通じて心と体を潤すライフスタイルを提案している。

68位 日野自動車(日野市)売上 1兆6,972億2,900万円(2025/3 連結)

名門ポイント:「HINO」ブランドで知られるトラック・バスメーカーとして、商用車分野で長い歴史を持つ。ハイブリッド技術を活かした低燃費車の開発や、EV・FCV(燃料電池車)など次世代車の実用化にも注力。物流業界の人手不足に対応し、コネクテッド技術による車両管理支援を進める。持続可能な輸送インフラを支える立場として、安全・環境両面の改革を進めている。

67位 キオクシア(港区)売上 1兆7,064億6,000万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:旧・東芝メモリから独立し、NAND型フラッシュメモリで世界有数のシェアを誇る。スマートフォンやデータセンター向けに高性能メモリを供給し、情報社会を支える中核企業となった。半導体市場の変動に対応し、AIや自動運転向け高性能メモリの開発を進める。四日市・北上工場を中心に国内生産体制を強化し、技術と品質で世界市場をリードする立場を確立している。

66位 TOPPAN(文京区)売上 1兆7,179億6,000万円(2025/3 連結)

名門ポイント:印刷事業を母体に、包装材・エレクトロニクス・セキュリティなどへ多角的に展開している。液晶ディスプレイ用フィルムやパッケージング分野で世界的なシェアを確立し、高度な微細加工技術を持つ。近年はデジタル認証や情報セキュリティなど、印刷技術を応用した新事業にも注力。脱炭素・循環型素材の開発を進め、環境対応製品の開発力でも評価が高い。印刷を超えた「情報と素材の融合企業」として、新たな社会インフラを築こうとしている。

65位 ヤマトホールディングス(中央区)売上 1兆7,626億9,600万円(2025/3 連結)

名門ポイント:「宅急便」で知られる国内最大の物流企業として、全国の生活と経済を支える。小口配送を中心にEC・法人・医薬品輸送などを展開し、地域物流の細部にまでネットワークを張り巡らせる。自動仕分け設備やAIによる配車最適化など、生産性を高める技術革新を推進。EVトラック導入や再配達削減など環境対応施策にも取り組む。物流の現場に寄り添いながら、人とモノが持続的に行き交う新時代のインフラを創り出している。

64位 商船三井(港区)売上 1兆7,754億7,000万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:世界最大級の船隊を運航し、資源・製品・人を海上でつなぐ海運の中核を担う。LNG船や自動車運搬船をはじめ、エネルギー輸送に特化した高効率船を多数保有。安全航行を最優先に、デジタル運航支援や風力推進など環境対応技術を導入している。海洋開発・洋上風力関連の新事業にも挑戦し、次世代の海運モデルを模索。グローバルな物流の裏側で、海と地球の未来を支える企業像を確立している。

63位 三井化学(中央区)売上 1兆8,091億6,400万円(2025/3 連結)

名門ポイント:モビリティ、ヘルスケア、食品包装など幅広い分野で高機能素材を供給する化学メーカー。自動車部材や医療用フィルムなど、社会基盤を支える製品を国内外へ展開する。カーボンニュートラル実現に向け、バイオマス素材や再生プラスチックの研究開発を加速。デジタル技術と化学の融合により、新たな産業ソリューションを創出している。素材の力で環境と暮らしを結び、持続可能な社会を支える立場を鮮明にしている。

62位 大東建託(港区)売上 1兆8,423億5,700万円(2025/3 連結)

名門ポイント:賃貸住宅事業を中核に、建設から管理まで一貫体制を構築。「DK SELECT」ブランドで全国展開し、土地オーナーへの経営提案を通じて地域住宅の活性化を図る。入居者支援やIoTを活用したスマート管理を進め、快適性と安全性を両立。単身・高齢者向け住宅など、多様化する居住ニーズにも柔軟に対応している。建てるだけでなく“暮らしを支える事業体”として、地域に根ざした新しい賃貸モデルを築いている。

61位 JAL(品川区)売上 1兆8,440億9,500万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:国内外を結ぶ航空ネットワークを構築し、安全運航と信頼性の高さで知られる。低燃費機材やSAF(持続可能な航空燃料)の導入を進め、脱炭素航空を推進。観光振興や地域再生プロジェクトにも積極的に関わり、航空を超えた社会貢献を展開。旅客サービスのデジタル化や物流の効率化にも注力している。空の移動を未来へと進化させ、持続可能な空路で人と地域を結び続けている。

60位 王子ホールディングス(中央区)売上 1兆8,492億6,400万円(2025/3 連結)

名門ポイント:紙・パッケージ・機能材を主軸に展開し、「ネピア」など生活に密着したブランドを持つ。森林資源の持続的利用を理念に掲げ、再生紙や環境配慮型素材の開発に注力している。国内外で製紙・段ボール・バイオマス発電を手掛け、資源循環型モデルを確立。紙の枠を越えたバイオマス化学領域にも挑戦し、新たな価値創造に踏み出す。自然と共生しながら、素材の力で社会を動かす産業の新しい姿を示している。

59位 第一三共(中央区)売上 1兆8,862億5,600万円(2025/3 連結)

名門ポイント:抗体薬物複合体(ADC)技術を活かした「エンハーツ」など革新的医薬品を生み出し、がん治療の世界的リーダーとしての地位を築く。自社創薬力を軸に研究開発型経営を徹底し、次世代治療薬の開発を進めている。グローバル市場では米国・欧州を中心に販売網を拡充し、医療アクセスの平等にも取り組む。感染症や循環器など幅広い領域で患者のQOL向上を目指す姿勢が特徴的だ。医療の革新を社会に還元し、健康寿命の延伸を支える科学の担い手として進化を続けている。

58位 アステラス製薬(中央区)売上 1兆9,123億2,300万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:免疫抑制剤「プログラフ」で知られ、がん・再生医療・遺伝子治療といった先端領域に注力する。買収や提携を通じ、米国拠点を中心に世界規模の研究開発体制を整備。細胞医療や標的治療の臨床応用を進め、希少疾患や難治性疾患にも果敢に挑戦する。患者中心の開発哲学を掲げ、医薬アクセスの改善にも取り組んでいる。生命科学を社会実装する企業として、人々の「生きる力」を科学で支える存在感を放っている。

57位 LINEヤフー(千代田区)売上 1兆9,174億7,800万円(2025/3 連結)

名門ポイント:「LINE」「Yahoo! JAPAN」など生活に密着したデジタルサービスを統合し、国内最大級のオンラインプラットフォームを運営。検索・SNS・EC・決済を横断する巨大な情報基盤を構築し、AIやデータ分析を通じたマーケティング支援を強化している。プライバシー保護と透明性向上を進め、信頼回復に取り組む姿勢も明確。日本発のテクノロジー企業として、生活者の行動データを社会価値へ転換。人と情報をつなぐ技術で、デジタル経済の中枢を担う立場を確立している。

56位 清水建設(中央区)売上 1兆9,443億6,000万円(2025/3 連結)

名門ポイント:歌舞伎座(第4・第5期)や国立代々木競技場第一体育館、第一国立銀行(旧三井銀行)など、近代建築史に名を刻む作品を多く手がけてきた。サンシャイン60、東急歌舞伎町タワーなどの超高層建築を通じ、日本の都市発展の象徴を形づくった。現在はトーチタワー建設を進め、都市再生プロジェクトの中心的存在として注目を集めている。伝統と革新を併せ持つ技術基盤をもとに、ロボット施工やZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)化など最先端技術も導入。文化的遺産と未来都市を橋渡しする建設企業として、持続可能な社会基盤の創造に挑み続けている。

55位 三菱マテリアル(千代田区)売上 1兆9,620億7,600万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:非鉄金属、セメント、電子材料など素材の根幹を担い、製造業の土台を支える存在。リサイクル技術に強みを持ち、都市鉱山からの金属回収を進めるなど循環型社会への取り組みを先導。半導体材料や自動車部品素材などの高付加価値分野で世界市場に展開している。再生エネルギー導入やCO₂削減にも注力し、環境経営を経営戦略の中核に据える。社会インフラの素材をつくる企業として、次世代の「循環するものづくり」を構想している。

54位 住友林業(千代田区)売上 2兆536億5,000万円(2024/12 連結)

名門ポイント:木造住宅事業を中心に、森林経営から建築・流通までを一貫して手掛ける総合木材企業。「The Forest BF」など独自構法で高耐震・高断熱の住まいを提供し、木の持つ温もりを現代建築に生かす。再生林を循環利用するモデルを確立し、世界各地での植林・木造都市開発を推進している。脱炭素建材やCLTの普及を通じ、環境負荷の少ない都市づくりをリード。森と人、都市と自然をつなぐ建築文化の継承を通じ、地球規模での環境価値創出を目指している。持続可能な木の社会を築く先駆者として、次世代の都市設計を変革しようとしている。

53位 AGC(千代田区)売上 2兆676億300万円(2024/12 連結)

名門ポイント:建築ガラス、オートモーティブ、電子、化学品、ライフサイエンス、セラミックスの六事業を柱に、110年を超える歴史の中で世界トップクラスの技術を磨いてきた。建築や自動車、ディスプレイなど多様な市場で素材革新を推進し、透明性と強度を兼ね備えた製品を生み出す。化学品分野では環境対応素材を強化し、ライフサイエンス領域では医薬品中間体やバイオ材料を供給。再生エネルギー利用やカーボンニュートラル化にも取り組み、持続可能な社会を支える素材産業の要として存在感を示す。多様な技術の融合で、産業の未来を静かに支えている。

52位 大成建設(新宿区)売上 2兆1,542億2,300万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:建築・土木・開発を核とする事業を中心に、国内外で総合建設事業を展開。「新国立競技場」や「羽田空港再整備」など、時代を象徴する国家的プロジェクトを担ってきた。BIMやAI施工を駆使し、生産性と安全性の両立を図る。防災・環境分野にも注力し、都市の持続可能性を高めるインフラづくりを推進。都市構造そのものを再定義し、次世代のスマートシティ構想を支える建設の革新企業として歩みを続けている。人と街が共存する新しい都市モデルの実現を、静かに見据えている。

51位 TDK(中央区)売上 2兆2,048億600万円(2025/3 連結)

名門ポイント:電子部品の世界的リーダーとして、磁性素材やコンデンサーを中心にEV・スマートフォン分野を支える。エネルギー変換や蓄電技術の開発を進めている。再生エネルギーや省電力化への貢献を重視し、グローバル製造の最適化を推進。100カ国以上に拠点を持ち、環境配慮型生産を全社的に導入。電子技術の力を社会課題解決へとつなぎ、エネルギー効率の高い未来社会の実現を目指している。目に見えない電子の世界から、世界の動力を支える存在感を放っている。

50位 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(目黒区)売上 2兆2,467億5,800万円(2024/6 連結)

名門ポイント:「ドン・キホーテ」や「アピタ」「ピアゴ」などを展開し、“驚安”の象徴として日本の小売文化を変えた。独自の陳列や深夜営業によって新たな消費スタイルを創出。海外展開にも積極的で、ハワイや東南アジアでの店舗網拡大を進めている。データ分析と現場裁量を組み合わせ、スピード経営を実現。時代の変化を商機に変える柔軟性で、世界に「エンターテインメントとしての小売」の価値を広げている。消費者の感情を読み解く力で、グローバル市場の最前線に挑み続けている。

49位 ANAホールディングス(港区)売上 2兆2,618億5,600万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:「ANA」ブランドで旅客・貨物・旅行事業を展開し、安全性とサービス品質で世界的評価を得る。国際線拡大と次世代機導入を進め、環境配慮型航空ネットワークを構築している。SAF導入やCO₂削減など脱炭素化への取り組みを強化。空港DXによる顧客体験向上を図り、デジタル運航管理の高度化も推進。空の移動を通じて人と地域を結び、グローバルなモビリティ社会を持続可能な形で支える使命を担っている。変化の時代にあっても、空の未来を切り開く挑戦を止めない。

48位 INPEX(港区)売上 2兆2,658億3,700万円(2024/12 連結)

名門ポイント:国内最大のエネルギー開発企業として、原油・天然ガスの探鉱・生産を世界20か国以上で展開。オーストラリア「イクシスLNGプロジェクト」をはじめ、大規模資源開発で日本のエネルギー安全保障を支えてきた。脱炭素社会への転換を見据え、水素・CCUS(炭素回収・貯留)事業や再エネ投資も拡大。国内では地熱・洋上風力の実証も進む。エネルギーの安定供給と地球環境保全を両立させる挑戦を続け、次世代エネルギー産業の旗手として進化を遂げている。

47位 楽天グループ(世田谷区)売上 2兆2,792億3,300万円(2024/12 連結)

名門ポイント:インターネット通販「楽天市場」を軸に、金融・通信・エンタメを融合した“楽天経済圏”を構築。電子マネー「楽天ペイ」や「楽天カード」を通じたキャッシュレス化で消費行動を変革してきた。通信事業では自社ネットワークを活用し、携帯業界の競争を促進。近年はAIとデータを活かした金融・広告分野への横展開を強化している。経済圏の拡大を通じ、デジタルとリアルを融合させた生活基盤を提供。挑戦的な企業文化が新しい産業構造を切り拓いている。

46位 大塚ホールディングス(千代田区)売上 2兆3,298億6,100万円(2024/12 連結)

 

名門ポイント:医療と食を軸に事業を展開し、「ポカリスエット」や「オロナミンC」などの製品で幅広い層に親しまれてきた。医薬分野では「レキサルティ」や抗がん剤「ロンサーフ」などを世界展開し、メンタルヘルス領域に強みを持つ。飲料・食品部門と医薬部門が相互補完する独自モデルで、生活の健康支援を総合的に担う。海外売上比率は半数を超え、グローバル企業としての地位を確立。人の“いのちと暮らし”を科学的アプローチで支える姿勢が、社会的信頼を支えている。

45位 キリンホールディングス(中野区)売上 2兆3,383億8,500万円(2024/12 連結)

名門ポイント:「キリン一番搾り」「午後の紅茶」などを展開し、飲料・医薬・バイオの三領域で成長を続ける。伝統的な醸造技術を基盤に、医薬・ヘルスサイエンス領域へと事業を多角化。機能性表示食品や健康素材開発を通じ、“飲む健康”の新市場を切り拓いている。サステナビリティ経営を掲げ、水資源保全や再生容器の導入も推進。飲料文化を超え、人の健康と地球環境の調和を追求する姿勢が次代の食品産業を方向づけている。

44位 東京エレクトロン(港区)売上 2兆4,315億6,800万円(2025/3 連結)

名門ポイント:半導体製造装置の国内最大手で、世界シェア上位を誇る。微細化・高集積化を支える技術で、グローバル市場の競争をリードしている。研究開発拠点を国内外に持ち、AI・IoT時代を支える基幹産業の中枢を担う。環境負荷低減技術を取り入れた装置開発を進め、脱炭素型半導体製造の実現を目指す。精密と革新を両立する企業として、テクノロジーの進化を支える存在感を放っている。

43位 双日(千代田区)売上 2兆5,097億1,400万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:資源・食料・化学・インフラなど幅広い分野を手掛ける総合商社。再生可能エネルギーや都市開発への投資を進め、社会インフラ構築に貢献。航空機・自動車関連にも強く、グローバルなサプライチェーンを形成している。新興国市場の成長を見据え、社会課題の解決を伴う事業モデルを推進。多様な分野を結ぶ商社の機能を活かし、次代の持続的経済成長を後押ししている。

42位 リコー(大田区)売上 2兆5,278億7,600万円(2025/3 連結)

名門ポイント:複合機やプリンターで知られ、オフィス機器からITソリューション企業へと転換を進めている。デジタルワークプレイスの提供を掲げ、業務効率化と環境対応を両立する新たなオフィス像を提案。製造現場では3Dプリンティングや画像処理技術を活かし、新産業の創出を支援。カーボンニュートラルを経営指針に掲げ、再生素材の利用も進む。働く場と情報のあり方を変革する企業として、社会の生産性向上に寄与している。

41位 信越化学工業(千代田区)売上 2兆5,612億4,900万円(2025/3 連結)

名門ポイント:事業は四つの柱で構成される。生活環境基盤材料では塩化ビニル樹脂などを軸に、建築・土木やインフラ用途に耐久性と加工性を備えた素材を供給。電子材料ではシリコンウエハーや希土類磁石を中核に、微細化と高効率化を支える精密な品質管理で半導体やモーター分野の信頼を得ている。機能材料ではシリコーンやセルロース誘導体を医療・自動車・日用品へ展開し、性能と安全性の最適解を提示。加工・商事・技術サービスでは樹脂加工やプラント設計まで視野に入れ、用途開発と生産性向上を同時に支える。素材の設計から応用までを貫く実装力で、産業と暮らしの基盤を静かに底上げしている。

40位 東レ(中央区)売上 2兆5,632億8,000万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:合成繊維・樹脂・化成品・炭素繊維複合材料などを主軸に展開する総合化学メーカー。ナイロン・ポリエステルなどの繊維事業を出発点に、航空機や風力発電向けの炭素繊維、医療機器や海水淡水化膜などの高機能素材へと進化。世界的にも高評価を得る炭素繊維「トレカ」は航空機や自動車の軽量化を支える。環境負荷低減素材やリサイクル繊維の開発にも注力し、「材料で社会を支える」という理念のもと、次世代エネルギー・医療・水資源の課題に挑む。素材の可能性を追求し、地球規模のサステナビリティを牽引している。

39位 NIPPON EXPRESSホールディングス(千代田区)売上 2兆5,776億4,300万円(2024/12 連結)

名門ポイント:国内外の物流を統合する総合輸送企業。陸・海・空を結ぶネットワークを構築し、300都市に拠点を持つ。輸送だけでなく、倉庫・通関・ロジスティクスコンサルティングまで手がける総合力が強み。冷凍・医薬・精密機器・美術品輸送など高付加価値分野にも注力し、専門的な輸送ノウハウを磨いてきた。グローバルブランド「NX」として再出発し、脱炭素型輸送やデジタル管理の導入も加速。人とモノの流れを最適化し、世界のサプライチェーンを支える社会インフラとして進化を続けている。

38位 日本郵船(千代田区)売上 2兆5,887億円(2025/3 連結)

名門ポイント:海運を基軸に、物流・航空・ターミナル運営・エネルギー輸送など多角的に展開する日本最大級の海運会社。自動車運搬船やLNG船、コンテナ船などを多数保有し、世界を結ぶ主要航路で活動。再生可能エネルギー輸送や次世代燃料船の開発にも積極的で、脱炭素時代に対応する「ゼロエミッション船」の実用化を進める。デジタル航海支援やAI航路解析などの技術も導入し、運航効率と安全性を両立。明治創業の海運DNAを継ぎつつ、グローバル物流の次の形を描くリーディングカンパニーである。

37位 住友化学(中央区)売上 2兆6,062億8,100万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:石油化学・エネルギー・情報電子化学・ヘルスケア・農業化学を手がける総合化学メーカー。液晶材料や半導体フォトレジストなど高機能素材の分野で世界的な競争力を持ち、ディスプレイ産業や自動車の電装化を支える。農薬・肥料・バイオ農薬などのアグリサイエンスでも存在感を発揮し、世界の食糧課題に貢献。創業100年を超える歴史を背景に、「環境・健康・資源」を軸にしたイノベーションを推進。再生医療やリチウム電池材料など新領域にも踏み込み、化学で社会を支える企業として進化を続けている。

36位 三井不動産(中央区)売上 2兆6,253億6,300万円(2025/3 連結)

名門ポイント:オフィス・商業施設・住宅・ホテル・物流など、都市開発の全領域を手がける日本最大の不動産デベロッパー。「日本橋再生計画」「東京ミッドタウン」などを通じて街づくりの象徴的存在として知られる。再開発では環境・防災・地域文化の融合を重視し、持続可能な都市モデルを提示。海外ではアジア・北米・欧州に展開し、オフィスや商業複合施設の開発を推進。デジタルツインやスマートシティ構想も進め、都市と人の共生を描く。土地活用とテクノロジーを融合し、東京の景観と価値を未来へつなげている。

35位 東京ガス(港区)売上 2兆6,368億900万円(2025/3 連結)

名門ポイント:都市ガスと電力を両輪に、調達・受入から供給、機器サービスまでを一体で担い、地域の暮らしと産業を支える。家庭や中小事業向けにはガスと電気の最適組み合わせを提案し、見守りや省エネ機器の導入支援で安全と快適を底上げ。産業向けにはコージェネや排熱回収を軸に、コストと環境負荷の同時削減を図る。移行期の現実解としてカーボンニュートラルLNGや合成メタンの実装に挑み、系統と再エネの調和にも配慮する。需要家に寄り添う現場力を磨き、使える脱炭素を着実に社会へ浸透させている。

34位 三菱自動車工業(港区)売上 2兆7,882億3,200万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:電動四輪とSUVで個性を打ち出し、「アウトランダーPHEV」「エクリプスクロスPHEV」「デリカミニ」「トライトン」などで実用と冒険心を両立する。悪路での制御や耐久性にこだわった設計思想は、アジアやオセアニアの実使用環境で評価が高い。電動化と軽量化を組み合わせ、効率と走破性の最適点を探る開発を継続。需要地生産とサプライ網の再構築を進め、収益基盤の筋肉質化を図っている。多様な路と暮らしに寄り添う“頼れる移動手段”の価値を磨き、次代の実用電動車の姿を描いている。

33位 コスモエネルギーホールディングス(中央区)売上 2兆7,999億4,700万円(2025/3 連結)

名門ポイント:石油事業・石油化学事業・石油開発事業・再生可能エネルギー事業を四本柱に、原油の調達と精製、製造から販売までを通貫で担う体制を敷く。サービスステーション網「コスモ石油」を基盤に、ガソリンなどの石油製品販売に加え、法人・個人向けカーリースまで含むモビリティ支援を展開。石油化学では素材としての付加価値を高め、産業や生活の幅広い場面へ安定供給を続けてきた。再生可能エネルギーでは風力を中心に開発・運用を推進し、エネルギーの多様化と地域共生を両立。供給の信頼と移行期の実装力を武器に、化石と再生の間をつなぐ現実解で次代のエネルギー循環を描いている。

32位 JR東日本(渋谷区)売上 2兆8,875億5,300万円(2025/3 連結)

名門ポイント:首都圏の基幹輸送と広域ネットワークを担い、安全と定時性で人流と物流の根幹を支える。駅を核に商業・ホテル・オフィスを展開し、「エキナカ」を都市生活のインフラへと育てた。キャッシュレスとデータ連携で「Suica」経済圏を広げ、移動と購買の体験を滑らかにつなぐ。設備更新と防災投資を重ね、レジリエンスと省エネ運行を両立。鉄道を中核に街と人の活動を編み直し、移動の価値を“暮らしの質”へ拡張する都市モデルを着実に進化させている。

31位 鹿島建設(港区)売上 2兆9,118億1,600万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:超高層、橋梁、トンネルから保存修復まで、幅広い領域で施工技術を磨き、建設文化の厚みを支えてきた。BIM/CIM、ロボット、自動施工を実装し、品質・生産性・安全性を同時に高める現場力を確立。低炭素建材や省エネ設備の採用を進め、建設プロセスと建物の運用双方で環境負荷を低減。社会インフラ更新や防災・減災にも継続的に取り組み、気候リスク下の都市を強靭化する。施工から運用まで連なる価値連鎖を磨き、人と街の寿命を伸ばす建設の新しい役割を切り拓いている。

30位 アサヒグループホールディングス(墨田区)売上 2兆9,394億2,200万円(2024/12 連結)

名門ポイント:ビールと清涼飲料を軸に、欧州・豪州のブランドも束ねた国際ポートフォリオを構築。「アサヒスーパードライ」からノンアルや機能性飲料まで、嗜好と健康志向の変化に合わせてラインアップを刷新する。水資源や容器の循環に配慮し、再生材や軽量化を進めるなど環境対応を深化。食とコミュニティの結節点として、体験価値の高い場づくりも強化してきた。多様な味わいと責任ある飲み方の提案で、乾杯文化を次世代へつなぎ、生活の楽しさを持続可能な形で広げている。

29位 アルフレッサホールディングス(千代田区)売上 2兆9,610億5,100万円(2025/3 連結)

名門ポイント:医薬品卸として、病院・薬局・メーカーをつなぐ供給網を全国で運用し、温度管理やトレーサビリティを徹底する。専用物流と情報システムを融合し、需要予測と在庫最適化で安定供給を実現。在宅医療や地域連携にも踏み込み、災害時の供給維持や感染症対応で現場を支える。品質とスピードを両立する運用設計は、医療の安全と信頼の根幹である。見えないところで命を支える使命を胸に、医薬アクセスの格差を縮める実装力を積み上げている。

28位 旭化成(千代田区)売上 3兆373億1,200万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:繊維「ベンベルグ」、食品包装材、医療デバイス、分離膜、住宅「ヘーベルハウス」まで、化学と装置設計の総合力で暮らしの基盤を支える。素材の設計から加工・評価までを一気通貫で磨き、性能と使い勝手の最適点を探る開発を継続。循環型の素材設計やバイオ由来原料の活用を進め、環境負荷の低い製品群を広げている。ヘルスケアや住まいでの課題解決にも軸足を置き、生活の質を底上げ。科学の手触りを生活の実感へと変え、持続可能な日常の標準を作り込んでいる。

27位 JT(港区)売上 3兆1,497億5,900万円(2024/12 連結)

名門ポイント:たばこを主軸に、食品・医薬までを束ねる多角経営を進め、海外ブランドの存在感が高い。加熱式や低温加熱などリスク低減製品の開発を進め、喫煙行動の変化と規制環境に応じた選択肢を整える。食品では冷凍麺・米飯などで日常の手間を減らす価値を提供し、生活の利便と品質を両立。事業ごとのガバナンス強化と透明性の向上にも取り組み、社会との対話を重視してきた。成熟市場の再定義に挑み、嗜好と健康、環境のバランスを探る歩みを続けている。

26位 富士フイルムホールディングス(港区)売上 3兆1,958億2,800万円(2025/3 連結)

名門ポイント:写真フィルムで培った画像・化学・材料技術を軸に、「ヘルスケア」「エレクトロニクス」「イメージング」の三事業で事業構造を刷新。ヘルスケアでは医療用画像診断システムや医薬品、再生医療、バイオ医薬品製造受託など、診断から治療までを一貫して支える体制を整えた。エレクトロニクスでは放送・産業用レンズや半導体・液晶材料など高機能素材を提供し、電子産業の進化を支える。イメージングでは「instax(チェキ)」をはじめとする製品群で写真文化を再定義し、感性と技術の融合を世界へ広げた。ドキュメント領域では富士フイルムビジネスイノベーションがオフィスの生産性改革を推進。画像を通じて社会の健康と創造性を支える総合技術企業へ進化している。

25位 リクルート(千代田区)売上 3兆5,574億7,800万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:就職情報企業としての原点を保ちながら、「SUUMO」「ホットペッパービューティー」「じゃらん」「ホットペッパーグルメ」など生活領域を網羅するプラットフォーム群を展開。住宅、美容、旅行、飲食といった日常の選択を支える情報サービスを通じて、消費行動と地域経済を結びつけている。業務支援では「Air ビジネスツールズ」により、店舗の予約・会計・勤怠など中小企業のDXを後押し。人材分野では「リクルートエージェント」や「Indeed」を軸にグローバル展開を強化し、働く環境の最適化を進める。暮らしと仕事の両面から社会を支える“総合マッチング企業”として、情報とテクノロジーを通じた新しい社会基盤づくりを牽引している。

24位 メディパルホールディングス(中央区)売上 3兆6,713億2,800万円(2025/3 連結)

名門ポイント:医療用医薬品、検査薬、医療機器、ヘルスケア用品を全国に供給する医薬品卸大手。高度な温度・在庫管理システムを構築し、安定供給とトレーサビリティの確保を徹底する。メーカーと医療現場の橋渡し役として、安全性と効率を両立させた物流体制を確立。ワクチンや新薬の供給網整備にも積極的で、医療体制の信頼性向上に寄与している。健康と命を支える社会的使命を掲げ、デジタル化による次世代ロジスティクスの確立を進めている。

23位 コマツ(港区)売上 4兆1,043億9,500万円(2025/3 連結)

名門ポイント:建設・鉱山機械メーカーとして世界で事業を展開し、油圧ショベルやブルドーザーなどの主力製品で知られる。ICTやAIを活用した「スマートコンストラクション」により、施工現場の効率化と安全性を両立。鉱山機械では自動運転ダンプトラックを導入し、操業の自律化を進めている。製造からアフターサービスまでをデジタルでつなぐ体制を整備し、環境負荷の低減にも注力。インフラを支える機械の枠を超え、現場の知見を未来の社会基盤へ転換する挑戦を続けている。

22位 三菱ケミカルグループ(千代田区)売上 4兆4,074億500万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:総合化学企業として、機能商品、化学品、ヘルスケアの3領域を展開。樹脂・フィルムから電子材料、医薬原薬まで幅広い分野で技術革新を推進する。カーボンニュートラル社会の実現を掲げ、環境負荷の低い素材やリサイクル技術の開発を進めている。再生可能資源の活用やサーキュラーエコノミーへの取り組みも加速。科学の力で社会課題を解決する姿勢を貫き、素材の枠を超えた「ソリューション創出企業」としての地位を確立している。

21位 ブリヂストン(中央区)売上 4兆4,300億9,600万円(2024/12 連結)

名門ポイント:事業はタイヤ、ソリューション、化工品・多角化、探索の四つで構成される。乗用車やトラック、航空機など多様なタイヤを製造・販売し、グローバルで高い市場シェアを持つ。ソリューション事業ではタイヤの使用データを解析し、稼働効率や安全性を高める運行支援を提供。化工品・多角化領域ではゴルフ用品や自転車、産業用ゴム製品などを展開し、素材技術を広く応用している。探索事業ではリサイクルやソフトロボティクス、次世代モビリティの研究を進め、社会課題の解決を見据えた革新を模索。ゴムとデータの融合で移動を支える総合ソリューション企業として、持続可能なモビリティ社会の実現を目指している。

20位 キヤノン(大田区)売上 4兆5,098億2,100万円(2024/12 連結)

名門ポイント:カメラ、プリンター、医療機器などを柱に、光学と精密制御の技術で世界をリード。デジタル一眼レフやミラーレスカメラ「EOS」シリーズは高い信頼を誇り、映像文化を牽引してきた。近年は半導体露光装置や医療機器、ネットワークカメラ事業を強化し、社会インフラ領域へも展開。持続可能な経営を掲げ、エネルギー効率や素材リサイクルの取り組みを進める。映像と精密工学の融合で、社会の安心と創造性を支える企業へと進化している。

19位 武田薬品工業(中央区)売上 4兆5,815億5,100万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:国内最大手の製薬企業として、グローバルに医薬品を開発・販売。消化器系疾患、がん、希少疾患、神経・免疫、血液などの領域で革新的治療薬を生み出している。シャイアー買収後は研究開発体制を再編し、パイプラインの質を高めてきた。デジタル技術を活かした創薬や治験の効率化にも注力。患者中心の医療実現を理念に掲げ、科学の力で健康寿命の延伸を目指す姿勢を貫いている。

18位 SUBARU(渋谷区)売上 4兆6,857億6,300万円(2025/3 連結)

名門ポイント:「レガシィ」「フォレスター」「インプレッサ」などで知られる自動車メーカー。独自の水平対向エンジンと四輪駆動システムを武器に、操縦安定性と安全性能を両立させてきた。運転支援技術「アイサイト」を先駆的に開発し、安全分野で高い評価を得ている。電動化と環境対応に向けてEV開発を加速し、次世代モデルを2020年代後半に本格投入予定。走る歓びと安全を両立するブランドとして、世界市場で存在感を放っている。

17位 JFEホールディングス(千代田区)売上 4兆8,596億4,700万円(2025/3 連結)

名門ポイント:鉄鋼・エンジニアリング・商社機能を束ね、日本の鉄鋼産業を支える総合企業。自動車鋼板や建材、造船向け厚板など幅広い製品を供給し、国内外のインフラ需要を支えてきた。脱炭素化を見据え、水素還元製鉄や電炉化など次世代技術の研究も進める。鉄づくりの現場力と研究開発の融合で、産業基盤の更新を牽引。強靭な素材技術で低炭素社会を実装する企業への変革を加速している。

16位 三菱重工業(千代田区)売上 5兆271億7,600万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:エネルギー、航空宇宙、防衛、産業機械などを手掛ける重工業の総合企業。航空機エンジンや発電設備、原動機、宇宙ロケットなど多岐にわたる技術を結集し、日本の産業・防衛・宇宙を支えてきた。水素発電やCO₂回収など脱炭素技術にも積極的で、次世代エネルギー社会の中核を担う。高温・高圧・高精度の分野で培ったエンジニアリング力は世界でも屈指。産業の心臓部を担う企業として、技術の力で未来のインフラを築き続けている。

15位 三菱電機(千代田区)売上 5兆5,217億1,100万円(2025/3 連結)

名門ポイント:重電、電子デバイス、FA、ビル設備、車載機器、通信システムまで幅広く手掛け、社会インフラの中核を担う。製造現場では自動化・制御技術を通じて生産効率の向上を支え、家庭分野では空調や家電で省エネ化を推進。人工衛星や交通制御など宇宙・社会システムも展開し、安全と利便性の両立に貢献してきた。近年はカーボンニュートラルとデジタル化の潮流を背景に、電力・交通・建築の領域でエネルギーの最適利用を目指す。技術の蓄積と社会課題解決を両立させる企業として、持続可能な社会インフラを築き続けている。

14位 KDDI(港区)売上 5兆9,179億5,300万円(2025/3 連結)

名門ポイント:「au」「UQ mobile」などの通信事業を軸に、金融・エネルギー・教育・エンタメまで幅広いライフデザイン領域へ展開。高速通信とクラウドを融合した法人向けDX支援や、衛星通信など新たなインフラ構築にも踏み出している。通信設備の強靭化に加え、災害時の復旧支援や地方創生など社会インフラとしての使命を果たす。生成AIやIoTを活かしたスマート社会の構築を進め、人・モノ・情報をつなぐプラットフォーム企業へ進化。通信を超え、暮らしと産業の双方を支える基盤としての存在感を高めている。

13位 東京電力ホールディングス(千代田区)売上 6兆8,103億9,100万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:首都圏の電力供給を担う最大手電力会社として、発電・送配電・小売を分社化し、安定供給と脱炭素化を両立させている。再生可能エネルギーへの転換を急ぎ、水力・洋上風力などの開発を推進。電力ネットワークでは分散電源を活かした需給調整を進め、スマートグリッドの実装を加速している。福島復興と安全性向上の両面に取り組みながら、社会的信頼の再構築に挑む。電気を「作る・届ける・使う」のすべてで変革を進め、持続可能なエネルギー社会の基盤づくりを担っている。

12位 ソフトバンクグループ(港区)売上 7兆2,437億5,200万円(2025/3 連結)

名門ポイント:通信・AI・投資を三本柱に、世界規模で事業を展開。ビジョン・ファンドを通じてAIやIoT、ロボティクス関連の有望企業に出資し、次世代産業の育成に取り組む。子会社ソフトバンクを通じ通信・クラウド・ロボット事業を展開し、デジタル社会のインフラを支える。AI半導体の設計企業Armを傘下に置くなど、デジタル経済の中枢を担う投資戦略を描く。変化の激しい世界経済において、情報革命を次の成長エネルギーと捉え、テクノロジーを通じた社会変革を志向している。

11位 住友商事(千代田区)売上 7兆2,920億8,400万円(2025/3 連結)

名門ポイント:金属、輸送機、資源・化学、インフラ、メディア・デジタルなど多角的な事業を展開する総合商社。長期的な視点で資源開発やインフラ整備に投資し、社会の基盤づくりを支えてきた。デジタル事業や再エネ領域を強化し、エネルギー転換時代の新たな成長軸を模索。国内外のパートナーシップを活かし、地域社会の課題解決にも貢献する。商社の枠を超えた実業創出を志向し、社会価値と経済価値を両立する「共創型ビジネスモデル」を深化させている。

10位 丸紅(千代田区)売上 7兆7,901億6,800万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:穀物、エネルギー、電力、化学品、生活産業、金属など多岐にわたる領域で事業を展開。再生可能エネルギーやバイオ燃料、サステナブル素材など環境対応事業に注力している。穀物では世界的な安定供給体制を整え、食料安全保障にも寄与。社会インフラでは電力・通信・水事業などを通じ、途上国の発展支援にも貢献している。総合商社の強みである情報とネットワークを活かし、地球規模の課題に応える企業へと進化している。

9位 日本製鉄(千代田区)売上 8兆6,955億2,600万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:国内最大の鉄鋼メーカーとして、自動車用高張力鋼板や建材、造船用厚板などを製造。高強度・軽量化技術で世界の産業を支えてきた。電炉や水素還元製鉄などの研究を進め、製鉄プロセスの脱炭素化に挑む。海外事業ではインドや東南アジアなど成長市場への展開を強化。鉄という成熟産業の中で、環境技術を新たな競争軸に据え、社会インフラの持続可能性を支える存在へと転換を進めている。

8位 出光興産(千代田区)売上 9兆1,902億2,500万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:石油精製・販売を中核に、電力、再エネ、素材開発まで幅広く展開。ENEOSと並ぶ国内大手のエネルギー供給者として、安定供給と環境対応の両立を図る。再生可能エネルギーや次世代燃料、蓄電池素材の開発を進め、脱炭素社会への移行を主導。電動モビリティや水素事業など新分野にも挑戦している。資源から生活までを支える総合エネルギー企業として、エネルギー転換の現実解を追求し続けている。

7位 日立製作所(千代田区)売上 9兆7,833億7,000万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:社会インフラ、IT、エネルギー、モビリティ、産業機械など幅広い分野で事業を展開。DX基盤「Lumada」を軸に、データと制御技術を組み合わせた社会課題解決を推進している。鉄道・エネルギー・医療機器などの社会システムで世界展開を加速し、持続可能な都市や産業の形成に貢献。海外売上比率が過半を超え、グローバルで“社会イノベーション企業”としての地位を確立している。技術と社会の接点をデザインし、未来の産業構造を描き続けている。

6位 セブン&アイ・ホールディングス(千代田区)売上 11兆9,727億6,200万円(2025/2 連結)

 

名門ポイント:「セブン‐イレブン」「イトーヨーカドー」「そごう・西武」などを展開する流通グループ。コンビニを中心に全国約2万店の店舗網を構築し、日常消費を支える社会インフラを形成している。海外では北米を軸に拡大し、グローバル売上も大きく伸長。デジタル活用による需要予測や物流最適化を進め、食品ロス削減や脱炭素化への取り組みも強化している。小売の枠を超えた社会課題解決型企業として、地域と共に進化を続けている。

5位 ENEOSホールディングス(千代田区)売上 12兆3,224億9,400万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:国内最大の総合エネルギー企業として、石油精製・販売、金属、電力、再エネなどを統合運営。ガソリンスタンド「ENEOS」を中心に、国内の燃料供給を支える一方、洋上風力や水素、次世代燃料の開発を加速している。再生可能エネルギーと化石燃料の共存を現実的に進め、安定供給と脱炭素を両立させる戦略を構築。EV時代を見据えたインフラ整備やCO₂削減技術の開発にも注力している。エネルギーの転換点に立ち、供給責任と環境調和を両立する新たなエネルギー企業像を描いている。

4位 ソニーグループ(港区)売上 12兆9,570億6,400万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:エレクトロニクス、ゲーム、音楽、映画、金融を融合した総合エンターテインメント企業。ゲーム機「PlayStation」を軸に世界的なブランド力を誇り、音楽・映像ではグローバルヒットを生み出す。半導体部門ではイメージセンサーで世界トップシェアを維持し、AIや自動運転技術にも展開を広げる。多様な事業を束ねる経営の柔軟性が成長を支え、文化と技術の交差点として存在感を高めている。創造力とテクノロジーを融合させ、心を動かす体験価値の創出を通じて社会に新たな感動を届け続けている。

3位 NTT(千代田区)売上 13兆7,047億2,700万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:通信・データ・ITインフラを担う日本最大の通信グループ。固定通信からモバイル、クラウド、AI、セキュリティまで幅広く展開し、デジタル社会の基盤を支えている。法人向けにはDX支援やスマートシティ構築を推進し、海外事業も拡大。IOWN構想による光電融合ネットワークを軸に、省電力で高効率な通信技術を実装中。社会インフラを支える使命と技術革新を両立させ、情報流通の未来を描く国家級企業としての責任を果たしている。

2位 三井物産(千代田区)売上 14兆6,626億2,000万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:資源・食料・インフラなど社会基盤を広く支える総合商社。鉄鉱石やLNGなど資源開発に加え、再エネ・次世代交通・DXなど新領域に投資を拡大。現場の強みと金融機能を掛け合わせ、長期的な事業構築を進めている。グローバル60カ国以上に拠点を持ち、産業と生活を結ぶハブとして世界経済に貢献。地球規模の課題を解決する実業創出を使命に、持続的な社会と企業の成長を両立する道を歩んでいる。

1位 三菱商事(千代田区)売上 18兆6,176億100万円(2025/3 連結)

 

名門ポイント:総合商社の頂点として、天然資源、インフラ、モビリティ、食品、デジタルなど広範な領域を網羅。グローバル約90カ国で事業を展開し、開発・製造・流通・サービスを横断的に結ぶ統合型経営を強化している。脱炭素やデジタル化を新たな成長軸に据え、再エネや水素、スマートシティなどへの投資を拡大。現場主義と長期視点の経営哲学を貫き、社会課題をビジネスで解決する姿勢を鮮明にしている。日本の商社モデルを超えた「グローバル価値創出企業」として、次代の産業構造を導く立場を確立している。

総評

 

上位は総合商社とエネルギーが厚く、資源・食料・インフラを束ねる外需型の柱が東京に集中する構図が鮮明だ。半導体製造装置や電子材料、機能性化学はグローバル供給網の要としてプレゼンスを拡大し、都市再開発・超高層・交通網で建設/不動産・運輸が都市競争力を底上げする。小売・プラットフォームはデータ活用と物流最適化で収益源を多角化し、医薬・医療は創薬力をテコに世界市場で評価を高めた。通底するテーマは脱炭素・電動化・デジタル化であり、素材から流通まで「省資源・省エネ・省人」を前提にバリューチェーンを再設計する動きが定着。東京本社の強みは資金・人材・規制対応の速度にある一方、為替と地政学の変動に晒されやすい脆弱性も併せ持つ。次の焦点は、分散と統合を両立するポートフォリオ運営、データ×現場の実装力、サステナブル金融の動員である。ランキングは規模の序列にとどまらず、社会課題を解く事業モデルの“現在地”を示している。

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金融機関と不動産会社での勤務経験を経て2014年より金融関係や不動産関係を中心としたフリーライターとして活動。金融関係をはじめ不動産やビジネスのジャンルを中心に執筆しています。

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