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【波紋拡大】小川晶市長が続投表明 部下との密会報道に「公約を果たす責任」 妻の告白が映す“痛み”

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前橋市長・小川晶
前橋市・小川晶市長 Instagramより

群馬県前橋市の小川晶市長(42)が、部下の既婚男性職員との「ホテル密会」報道を受け、17日午後に緊急会見を開いた。これまで進退について「反省も含めて考える時間をいただきたい」としていたが、一転して続投を表明。

「掲げた公約を実現することが責任」とし、自らの報酬を50%削減する処分案を議会に提出した。だが、沈静化の兆しは見えない。男性職員の妻が心情を明かし、市長への複雑な感情を吐露したことで、世論はさらに揺れている。

 

市長、異例の続投表明「退くのではなく責任を果たす」

小川市長は17日午後3時半から前橋市役所で会見を開き、深々と頭を下げた。
「選挙の時の公約を一日でも早く果たしてほしいという市民の声をいただき、ここで退くのではなく、掲げた公約を実現することが私に課せられた責任であると改めて感じました」

声を震わせながらも、辞職を否定。「市長としての道義的責任を明確にするため、自らの報酬の50%削減を議会に提案した」と続けた。

この「続投宣言」は、市民の一部から「潔さがない」との批判を招く一方で、「公約を果たす姿勢を示した」と評価する意見もわずかにある。しかし、議会内では「説明責任が果たされていない」「自浄作用を欠く」といった声が根強く、今後の市政運営には厳しい道が予想される。

 

10回以上の密会報道と「沈黙」の3週間

問題の発端は、週刊誌などが報じた“密会報道”だった。報道によると、小川市長は部下の既婚男性職員(以下、A氏)と10回以上にわたりラブホテルで会っていたとされる。市長は一連の報道に「プライベートなことで申し上げられない」とコメントを控え、3週間ものあいだ沈黙を続けていた。

その間、市役所には苦情電話が相次ぎ、職員が専用の対応班を設置。小川市長の個人事務所には、支援者らが“支持派コールセンター”を設けたとも報じられた。
「市長が動けば1日に何本もの記事が配信され、密会の詳細が再び掘り返される。そのたびに家族が傷ついている」(地元紙記者)

報道過熱の裏で、市長本人の沈黙が火に油を注ぐ結果となった。

 

夫の「説明書」に妻が言葉を寄せる「事実と受け止めた」

14日、A氏の妻が弁護士を通じて報道機関に送ったコメントが、事態をさらに動かした。
コメントでは、夫が市議会に提出した約7000字の「事情説明書」に触れ、「その内容については事実であると受け止めた」と記したうえで、夫を信じる姿勢を示した。

一方で、「正直申し上げると小川市長に対して今回の件に関し快く思わない面もあります」「訴えることは考えていませんし、謝罪も望んでおりません」と、静かな怒りと疲弊をにじませた。

さらに、「夫にはこれからも変わらず家族を大切にしてほしい」と結んだ一文は、世間の胸を打った。
「“心がえぐられるような感覚”という表現に、妻の本音がすべて詰まっている」(女性誌記者)

 

市民の声「同じ女性として恥ずかしくないのか」

会見を見守った前橋市民の反応は厳しい。市役所前では「奥様の気持ちを思うと痛ましい」「続投する資格はない」との声が相次いだ。
とりわけ女性市民の間では、「同じ女性として恥ずかしくないのか」「公務員としても、人としても説明が足りない」との批判が目立つ。

SNSでも「市長が謝罪しても心に響かない」「家族が一番の被害者」「平穏な生活に戻りたいという願いが切ない」といった投稿が拡散され、同情と憤りが入り交じる空気が広がっている。

一部では「とうとう妻まで巻き込んだ」「問題は“許す許さない”の次元ではない」といった意見もあり、市長の“続投宣言”は、むしろ火種を増やした格好だ。

 

“責任”と“信頼”のはざまで——市政の行方は

小川市長は「公約の実現こそが責任」と強調したが、その前に問われるのは信頼の回復だ。
報酬削減だけで不祥事の責任を果たせるのか、疑問は残る。議会からは「本人の倫理観の欠如が問題」「信頼を回復できる環境にない」との声も聞かれる。

市政運営は、福祉、教育、防災といった分野に及ぶ。行政を止めることはできないが、市民の信頼を失えば、政策実行は事実上困難となる。
過去、前橋市では副市長の不祥事を受けて市長給与を30%減額した例がある。しかし、今回は市長本人が渦中にある。道義的責任の重みは、比較にならない。

「平穏な生活に戻りたい」と願った妻の言葉。その静かな叫びが、市政の根幹を揺るがす。
市長が示すべき“責任”とは何か。前橋市民の視線は、これからが本番だ。


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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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