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国内外の人気カフェチェーンまとめ それぞれの特徴を紹介

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カフェ イメージ

朝の通勤途中、仕事の休憩時間、友人との待ち合わせ。私たちの日常に溶け込んでいるカフェは、単にコーヒーを飲むだけの場所ではない。リモートワークの普及で「第2のオフィス」となり、気分転換や思考を整理する大切な空間になった。しかし、その裏側でカフェ業界は激しい変化の波に直面している。

店舗数を伸ばす大手チェーンから、独自のスタイルを貫く個性派まで、競争は熾烈を極めている。また、地球環境や健康問題といった社会的な課題への取り組みも、企業価値を左右する重要な要素となりつつある。

本記事では、国内外のカフェチェーンを紐解いていく。

そして、あなたが今日、どんなカフェを選び、どんな時間を過ごすのか。
そのヒントが、この記事の先にきっと見つかるだろう。

※本記事は2025年時点での筆者調べのデータである旨、ご理解いただきたい。

 

国内の人気カフェチェーン

日本の主要なカフェチェーンは、私たちの生活に欠かせない存在だ。駅の構内やビジネス街、郊外の幹線道路沿いなど、さまざまな場所に個性豊かな店舗が軒を連ねている。そして、各社は環境への取り組みにも積極的だ。本章では、国内カフェチェーンの特徴や取り組みについて簡単に紹介する。

スターバックス
pixabayより

・店舗数:2,041店舗 (うちライセンス店舗187店舗)
・価格帯:400円前後〜
・公式HP:https://www.starbucks.co.jp/

カフェ業界の王者として、他を寄せ付けない圧倒的な店舗数を誇る。47都道府県すべてに出店済みであり、日本のカフェ市場において揺るぎないトップの座を築いている。価格帯はやや高めだが、高品質なコーヒーとフラペチーノに代表される多様なドリンクメニュー、そして「サードプレイス(自宅でも職場でもない第三の場所)」を体現する洗練された空間デザインが、幅広い顧客層を惹きつけている。サービス形式はセルフサービスが基本。

また、スターバックスは、環境問題への意識が特に高い企業として知られる。使い捨てカップ削減のため、プラスチックストローの廃止や、繰り返し使えるリユーザブルカップの推奨を積極的に行っている。加えて、廃棄物削減のために閉店3時間前を目処にフードを20%オフで提供する「フードロス削減」の取り組みや、植物由来のミルク(豆乳やアーモンドミルクなど)を使用したメニューの充実にも注力している。

ドトール
公式HPより

・店舗数:1,080店舗 (FC809店舗、直営271店舗)
・価格帯:300円前後〜
・公式HP:https://www.doutor.co.jp/

スタバに次ぐ店舗数を誇るドトールも、スタバと同様に47都道府県すべてに出店している。価格帯は300円前後からと低価格帯で、手軽に本格的なコーヒーを楽しめる点が強みだ。駅前やオフィス街といった立地が多く、忙しいビジネスパーソンにとって利便性が高い。サービス形式はセルフ。運営会社であるドトール・日レスホールディングスは、エクセルシオールカフェや星乃珈琲店など、複数のブランドを展開している。

ドトールも環境問題に積極的に取り組んでいる。サステナブル食材として代替食品(プラントベースのミートなど)を導入した商品を販売したり、食品ロス削減対策に取り組んだりしている。さらに、店舗で使用した廃油をリサイクルする活動や、店内飲食では陶磁器やグラスを積極的に提供することで使い捨て資材の削減にも貢献している。

公式HPより

・店舗数:1,055店舗
・価格帯:450円前後〜
・公式HP:https://www.komeda.co.jp/

名古屋発祥の喫茶店チェーン。2019年6月には全都道府県出店を達成し、ドトールに迫る勢いで店舗数を増やしている。価格帯は450円前後からとセルフカフェに比べて高めだが、その分、ゆったりとくつろげる空間を提供している。サービス形式はフルサービスであり、店員がテーブルまで注文を運んでくれる。モーニングサービスや「シロノワール」「カツパン」といった独自メニューも人気を博している。運営はコメダホールディングス。

コメダは、他のセルフカフェとは異なりフルサービスが基本のため、元々使い捨てカップの使用が少ない。この特性を活かし、陶磁器やグラスを通常利用することでプラスチック削減に貢献している。また、食品ロスを減らすために、季節限定のメニューや新作スイーツを売り切るためのキャンペーンを積極的に展開している。

タリーズ
公式HPより

・店舗数:823店舗
・価格帯:400円前後〜
・公式HP:https://www.tullys.co.jp/

伊藤園の子会社であるタリーズコーヒージャパンが運営。価格帯は400円前後から。高品質なエスプレッソとこだわりの豆を提供するスペシャリティコーヒーショップとして知られている。サービス形式はセルフ。根強いファンに支持されている。

タリーズコーヒーは容器の使用量削減に向けて、バイオマスプラスチックを導入したレジ袋やリサイクル紙ナプキンを採用。CO2や廃棄物の排出を減らすことなど環境への取り組みにも積極的に力を入れている。

サンマルクカフェ 吉祥寺北口駅前店
吉祥寺北口駅前店(公式さいとより)

・店舗数:285店舗
・価格帯:300円前後〜
・公式HP:https://www.saint-marc-hd.com/saintmarccafe/

焼きたてパンとコーヒーが強みのベーカリーカフェ。特に「チョコクロ」は、お土産としても人気が高い。価格帯は300円前後からで、セルフサービス形式。運営会社はサンマルクホールディングスで、ベーカリーレストラン「サンマルク」や「倉式珈琲店」なども同じ系列である。

 
プロント
公式HPより

・店舗数:279店舗
・価格帯:350円前後〜
・公式HP:https://www.pronto.co.jp/

昼はカフェ、夜はバーになる「二毛作」が特徴的なチェーン。都市部に店舗が集中しており、東京都内に約半数の店舗がある。価格帯は350円前後から。昼はセルフ、夜はフルサービスとなる点がユニークだ。運営はプロントコーポレーション。

星乃珈琲店

星野珈琲
公式HPより

・店舗数:260店舗
・価格帯:450円前後〜
・公式HP:https://www.hoshinocoffee.com/

落ち着いた雰囲気のフルサービス喫茶店。2011年の創業以来、着々と店舗数を増やしている。価格帯は450円前後からで、スフレパンケーキなどのスイーツが人気。運営会社はドトールコーヒーと同じ、ドトール・日レスホールディングスである。

ゴンチャ
公式HPより

・店舗数:204店舗
・価格帯:300円前後〜
・公式HP:https://www.gongcha.co.jp/

タピオカブーム終焉後も着実に店舗を増やし続けるティー専門のカフェチェーン。ティー専門としては国内最大規模を誇る。価格帯は300円前後から。サービス形式はセルフ。運営は株式会社ゴンチャ ジャパン。

・店舗数:200店舗
・価格帯:650円前後〜
・公式HP:https://c-united.co.jp/coffeekan/

昔ながらの喫茶店の雰囲気を残すフルサービス型のチェーン。1970年、東京・神田神保町に珈琲館1号店がオープンし、『一杯のコーヒーに心をこめて。』というポリシーのもと店舗展開している。価格帯は650円前後から。運営は後述するカフェ・ド・クリエやベローチェと同じC-United株式会社。

カフェドクリエ
公式HPより

・店舗数:176店舗
・価格帯:400円前後〜
・公式HP:https://c-united.co.jp/crie/

名古屋発祥のセルフカフェ。フランス風のカフェ文化を感じられるようなお店作りが特徴。価格帯は400円前後から。以前はポッカクリエイトが運営していたが、現在は珈琲館やベローチェと同じC-Unitedの運営に変わっている。

ヴェローチェ
公式HPより

・店舗数:162店舗
・価格帯:300円前後〜
・公式HP:https://c-united.co.jp/veloce/

低価格帯で支持されるセルフカフェ。店舗は都市部が中心。価格帯は300円前後から。もともとはフルサービス喫茶店「シャノアール」だった店舗が、ベローチェに転換している。運営はC-United株式会社。

エクセルシオールカフェ

エクセルシオール
公式HPより

・店舗数:121店舗
・価格帯:400円前後〜
・公式HP:https://www.doutor.co.jp/exc/

ドトール系列のセルフカフェ。価格帯は400円前後から。ドトールと似たメニュー構成だが、より高級志向なのが特徴。運営はドトール・日レスホールディングス。

上島珈琲店

上島珈琲
公式HPより

・店舗数:91店舗
・価格帯:600円前後〜
・公式HP:https://www.ueshima-coffee-ten.jp/

UCC系列のセルフカフェ。ネルドリップにこだわったコーヒーと洗練された空間が特徴だ。価格帯は600円前後からと、セルフ式カフェとしては比較的高め。運営はユーシーシーフードサービスシステムズ。

ブルーボトル 高輪カフェ
高輪カフェ(公式HPより)

・店舗数:28店舗
・価格帯:500円前後〜
・公式HP:https://store.bluebottlecoffee.jp/

「サードウェーブコーヒー」の代表格として、豆の鮮度に徹底的にこだわり、注文を受けてから一杯ずつハンドドリップで提供するスタイルが多くのファンを魅了。シンプルながら洗練された店舗デザインも特徴的で、コーヒーだけでなく空間そのものを楽しむという新しいカフェ文化を日本に広めたパイオニアと言えるだろう。価格帯は高めだが、一杯のコーヒーに込められたこだわりと、居心地の良い特別な体験を求めて訪れる人が後を絶たない。

また、ブルーボトルコーヒーは、環境への意識が非常に高い。豆の鮮度にこだわるため、サステナブルな農園から直接買い付けを行うなど、生産者との持続可能な関係構築に力を入れている。加えて、使い捨てカップの代わりにリユーザブルカップの利用を促しており、店舗によっては専用のデポジット制度を導入するなどの先進的な取り組みも行っている。

世界のカフェ勢力図と最新トレンド

 

日本のカフェ業界が進化を遂げる一方、世界のコーヒー市場では、さらにダイナミックな変化が起きている。グローバル規模で展開する巨大チェーンから、デジタル技術を駆使して急成長する新興勢力まで、その競争は国境を越えている。

この章では、世界の喫茶・カフェ運営会社の時価総額ランキングを通してグローバルな「勢力図」を明らかにし、さらに世界のカフェ業界を牽引する最新トレンドを深掘りする。私たちが日常で利用するカフェの裏側にある、壮大なビジネスの仕組みを読み解いていこうと思う。

圧倒的な王者から新興勢力まで!世界の時価総額で見るコーヒーチェーン

企業の市場価値を示す時価総額は、その企業の規模や将来性を客観的に判断する重要な指標だ。2023年7月20日時点のデータに基づいた、世界の喫茶・カフェ運営会社の時価総額ランキングを見ると、日本のカフェチェーンが国内で圧倒的な地位を築いていても、グローバルな視点ではまだまだ小規模であることがわかる。

以下は、ランキングトップ5にランクインしている企業だ。

第1位:Starbucks(スターバックス) (アメリカ)

時価総額は驚異の16兆4,566億円(2022年9月時点)に達し、2位以下を大きく引き離す圧倒的な王者として君臨している。世界77カ国以上で事業を展開し、その強力なブランド力と質の高い製品は、世界中の顧客から高い認知度と忠誠心を獲得している。スターバックスが持つブランドの力と広範囲にわたる存在感が、この巨大な時価総額を支えている。

第2位:Tim Hortons(ティム・ホートンズ)(カナダ)

カナダの国民的コーヒーチェーン。Restaurant Brands International(RBI)グループの中核ブランド。同社の親会社であるRBIの時価総額はおよそ3兆〜4兆円規模にのぼり、Burger KingやPopeyesなどの大手チェーンと並ぶ巨大フードホールディングスを形成している。

ティム・ホートンズの特徴は、カナダ全土で圧倒的なブランド浸透率を誇る点。日常の朝食、仕事前の一杯、友人との語らいなど、カナダ人の生活に深く根付いている。ドーナツとコーヒーの組み合わせを基本に、ドライブスルーやアプリ注文の利便性を高め、今も国内外で拡大を続ける。

“国民的ブランド”としての信頼感と、グローバル企業の資金力。この二つの要素が、ティム・ホートンズの安定した地位を支えている。

第3位:Luckin Coffee(ラッキン・コーヒー) (中国)

中国・北京で誕生したラッキン・コーヒーは、わずか数年で中国最大級のコーヒーチェーンに成長した新星。その時価総額は約1兆8000億円(約120億ドル)規模に達し、スターバックスの背中を追う存在として注目を集めている。この急成長を支えたのは、“デジタルファースト”という戦略だ。注文から決済、受け取りまでをすべてアプリで完結させ、現金を使わないスマートな仕組みを確立した。

また、店舗はカウンター中心の小型フォーマットで、オフィスビルや駅周辺などに高密度で出店。低価格ながら高品質のドリンクを提供し、若年層やオフィスワーカーを中心に支持を得ている。一時は会計不正で上場廃止という逆風に見舞われたが、経営陣の刷新と透明性強化を経て見事に再建。現在は海外進出にも踏み出し、中国発のグローバルブランドとして再び注目を集めている。

第4位:Dunkin’(ダンキン)(アメリカ)

米国発のダンキンは、「コーヒー&ドーナツ」という王道の組み合わせで知られる老舗チェーン。2020年にInspire Brandsによって約1兆6000億円(113億ドル)で買収され、非上場となったが、その市場評価規模は依然として世界上位に位置づけられる。ダンキンの特徴は、長年にわたり米国の“朝の習慣”を支えてきた点にある。手軽で温かいコーヒー、甘く香ばしいドーナツ、そして短時間で済む購入体験。忙しい通勤客にとって、ダンキンはまさに朝のリズムそのものだ。近年ではエスプレッソやアイス系など、より高付加価値なドリンクメニューを強化し、若年層の取り込みにも成功。親会社Inspire Brandsの傘下で、デジタル投資や店舗改装が進み、新たなフェーズへと進化している。

第5位:Dutch Bros(ダッチ・ブロス)(アメリカ)

オレゴン州発のダッチ・ブロスは、アメリカ西部を中心に人気を集めるドライブスルー型コーヒーチェーン。時価総額は約8〜9億ドル規模。規模では大手に及ばないものの、そのユニークな業態とブランドカルチャーで急成長を続けている。

ドライブスルー特化という構造は、時間を惜しむ現代人のニーズに合致している。一方で、従業員(通称“Broistas”)のフレンドリーで陽気な接客が人気を呼び、「立ち寄ると元気をもらえる店」としてファン層を拡大。さらに、エナジードリンク風のドリンクやスムージーなど、コーヒー以外のカテゴリーも充実しており、若い世代の支持が厚い。全米の未展開地域がまだ多く、将来的な成長余地は非常に大きいと見られている。

カフェ業界を牽引する3大トレンド

 

カフェの競争は、一杯のコーヒーの味や店舗数だけでは決まらない。時代の変化に合わせた新しい価値の提供が不可欠だ。ここでは、世界のカフェ業界全体に共通する3つの主要なトレンドを解説する。


トレンド1:環境問題への取り組みと「コーヒー2050年問題」

地球温暖化による気候変動は、コーヒー栽培に深刻な影響を及ぼしている。降雨量の減少や気温の上昇により、良質なコーヒー豆の生産が困難になるという「コーヒー2050年問題」が懸念されている。この問題に対し、世界のカフェチェーンは環境に配慮した取り組みを加速させている。リユーザブルカップの導入や使い捨てプラスチックの削減はもちろんのこと、サステナブルな農園からの豆の調達や、フードロス削減の努力は、もはや企業の社会的責任として不可欠な要素となっている。

トレンド2:健康志向と「フードバリアフリー」の進化

近年、世界的に人々の健康意識が高まっている。カフェ業界でも、糖質オフやカロリーオフ、低アレルゲンに配慮したメニューが積極的に開発されている。さらに、ベジタリアン、ヴィーガン、ムスリム(イスラム教徒)といった多様な食文化や信仰を持つ人々に対応する「フードバリアフリー」への取り組みも進んでいる。植物由来のミルクや代替肉を使用したメニューの増加は、こうした需要に対応するための動きだ。

トレンド3:テクノロジーが変えるカフェ体験

中国のLuckin Coffeeに代表されるように、デジタル技術はカフェ業界に革新をもたらしている。モバイルオーダーやタッチパネル式注文、そしてAIによる需要予測などは、消費者の利便性を向上させると同時に、企業の運営効率を飛躍的に高めている。また、デリバリーサービスとの連携も進み、消費者は店舗に足を運ばなくても、自宅で手軽にカフェの味を楽しめるようになった。


これらのトレンドは、世界中のカフェチェーンが直面する課題であり、同時に成長のチャンスでもある。企業がこれらの課題にどう向き合い、どのような新しい価値を創造していくかが、今後のカフェ市場の未来を左右するだろう。

まとめ:カフェは「憩い」から「社会インフラ」へ

 

カフェはもはや、単なる「憩いの場」だけではない。リモートワークの普及に伴い、無料Wi-Fiや電源を完備した店舗は「第2のオフィス」として機能するようになり、人々の働く場所を多様化させた。また、Uber Eatsや出前館といったデリバリーサービスの普及は、カフェを私たちの自宅へと直接つなげ、利便性を飛躍的に高めた。これらの変化は、カフェがより身近で不可欠な「社会インフラ」へと変化していることを示している。消費者は、店舗に足を運ぶという体験だけでなく、自宅やオフィスで手軽に楽しむという新しい選択肢を手に入れたのだ。

また、企業の価値観や持続可能性への取り組みも、今後のカフェ市場を左右する重要な要素となる。環境問題や健康志向への対応は、もはや単なる流行ではなく、消費者にとっての重要な選択基準となる。サステナブルなコーヒー豆の調達や、フードロス削減の努力は、企業のブランドイメージを大きく向上させるだろう。

最後に

私たちは、日々、無意識のうちにカフェを選んでいる。しかし、その一杯のコーヒーの裏側には、企業の壮大な戦略や熾烈な競争、そして未来を見据えた新しい価値創造への努力が隠されている。

本記事が、あなたの一日を豊かにする一杯を選ぶガイドになれば幸いだ。

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ライター:

女性向け雑誌にて取材・執筆及び編集に従事。独立後は、ライフスタイルやファッションを中心に、実体験や取材をもとにリアルな視点でトレンドを発信。読者が日々の生活をより豊かに楽しめるような記事を提供し続けていることがモットー。

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