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JILL STUART Beauty「ポイント交換品が常に在庫切れ」に不満爆発 “おとり広告”の疑いも?

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jillstuart
JILL STUART Beauty HPより

交換したいのに…常に「在庫切れ」の不思議

人気コスメブランド「JILL STUART Beauty(ジルスチュアートビューティー)」の会員制度「Jewel Point Program(ジュエルポイントプログラム)」の運営体制が、今ネットで大きな不満を呼んでいる。
「せっかく貯めたポイントが、景品に交換できない」
「気づいたら有効期限切れになっていた」
SNS上ではこんな声が続出し、ブランドへの不信感が広がっているのだ。

公式サイトにはロゴ入りで上品なオリジナルアイテムが並ぶものの、そのほとんどが常に「在庫切れ」。ユーザーにとっては「幻のアイテム」となっている。

 

在庫切れで使えず消えたポイント、SNSにはファンの怒り・悲しみの声

注目を集めたのは、以下のX(旧Twitter)の投稿だ。

「JILLSTUARTのポイント、ファン歴10年越えにして初めて交換できた
390Pのトラベルセットだけども…
これアプリいつみても在庫切れで問い合わせしてもダメだったから電話で「不当表示で景品表示法違反じゃないですか?」って言ったら即発送された
今まで在庫切れのせいで消えてったポイント達よ…」
(原文ママ)

これに対して、

「これ(在庫切れ)のせいで1番安いファンデケース交換して貯めるのやめて(愛用ブランドを)乗り換えました!」
「私もずーーっと変えたかったのに消えてったポイント無限にあるよ、、」
「ポイントの意味ないし、継続購入したく無くなる」
「交換できない制度なんてほぼ詐欺ですね」

などと、ファンからは悲しみや怒りの声が上がり、実際に愛用ブランドを変えた元ファンもいるようだ。

ファンの声をまとめると、
・ほとんどの交換品が常に在庫切れで、実際には交換できない状態であること
・問い合わせても明確な回答が得られないこと(あるいは再入荷の時期が示されない)
・結果としてポイント有効期限を迎えて失効してしまうケースがある

という問題点が浮き彫りになった。

 

JILL STUART Beautyのポイント制度・表示内容

JILL STUART Beauty公式サイトには、Jewel Point Programの仕組みが次のように説明されている。

・購入金額に応じてポイントが付与され、貯まったポイントでオリジナルグッズや商品と交換できる
・交換アイテム(ポイント引換品)は交換日より3週間以内に発送される
・ポイント引換品の内容は随時更新される
・一方、現実には多くのアイテムが「在庫切れ」表示となっており、実効的な交換ができない状態というユーザー報告がある

公式サイト上では「交換アイテム一覧」が常に表示されるので、ユーザーにとっては 「今は在庫切れでも、いつかはこのアイテムに交換できる可能性がある」との期待が持たれやすい構造になっている。

 

法律的にアウト?おとり広告の規制対象になる可能性も

景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)は、事業者が広告や表示によって消費者に誤認を与えるような表現を禁止している。不当表示には、「優良誤認表示」「有利誤認表示」に加え、「おとり広告に関する表示」が規定されている。

「おとり広告に関する表示(告示)」とは、広告等で提示された商品・サービスが、実際には取引可能でないにもかかわらず、あたかも取引できるように表示する行為を不当表示として規制するものだ。

もし、JILL STUART Beautyが交換可能なアイテムとしてウェブ上に提示したまま、実際には在庫をほとんど確保しておらず、消費者からの交換申請に応じられないことが恒常化しているとすれば、それはおとり広告表示の規制対象となる可能性は否定できない。さらに、供給量が極端に少ないにもかかわらず「限定数量」などの注記が不十分であれば、これも違法表示の疑いがある。

 

ブランドイメージに直撃するリスク

コスメブランドにとって、顧客の信頼は命綱だ。
「ポイントを貯めても意味がない」「景品交換は実質不可能」といった印象が定着すれば、ブランドイメージの毀損は避けられない。

とくにJILLSTUARTは「憧れのブランド」として若年層女性を中心に支持を集めてきただけに、今回の批判は無視できない。

 

企業責任と対応の在り方

このまま放置すれば、消費者庁による調査や是正命令に発展する可能性もある。
逆に、運営側が透明性を高め、在庫数や再入荷予定を明示するなど改善策を講じれば、信頼回復の余地はまだ残されている。

いずれにしても、「在庫切れが常態化したポイント景品」がブランドの看板に泥を塗ることは確かだ。果たしてJILL STUART Beautyはどう動くのか、消費者の視線は厳しく注がれている。

 

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ムーンサルト もも

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広告代理店勤務を経て、Webメディア運営会社での編集・記事制作を経験。現在はフリーランスのWebライターとして活動。ネットミーム愛好家。

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