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小泉進次郎「やらせコメント」騒動で事実認める “総裁選辞退”がトレンド入り、過去炎上歴も再注目

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小泉進次郎
小泉進次郎氏 Instagramより

自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農林水産大臣の陣営が、ニコニコ動画で“小泉氏を称賛するコメント”を書き込むよう依頼していたことが報じられた。小泉氏陣営は事実関係を認め、本人も謝罪と再発防止を表明したが、SNS上では「総裁選を辞退すべきだ」との批判が殺到。「総裁選辞退」がトレンド入りする事態に発展した。過去の“炎上発言”も再び蒸し返されるなか、信頼回復は容易ではない。

 

「総裁選辞退」が突如トレンド入り

9月26日朝、インターネット上のトレンド欄に「総裁選辞退」の文字が並び、世間の注目を集めた。きっかけは、今週発売の『週刊文春』が報じた小泉進次郎農林水産大臣の陣営による“やらせコメント”疑惑である。

記事によれば、小泉氏の陣営関係者がニコニコ動画において小泉氏を称賛するコメントを投稿するよう依頼し、具体的な例文まで示していた。例文には「総裁まちがいなし」「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」といった称賛に加え、「ビジネスエセ保守に負けるな」という、他候補を揶揄する表現も含まれていた。党内最大のイベントである総裁選の公正性を揺るがす行為と受け止められ、SNS上では「潔く辞退すべきだ」との声が噴出した。

 

陣営は事実を認めつつ「再発防止」

25日の段階で小泉氏陣営は「事実関係をおおむね認めた」と説明した。関与したのは、推薦人でもある牧島かれん元デジタル大臣の周辺関係者で、小泉氏に有利なコメントを依頼した形だという。

26日、小泉氏は記者団に「私自身は知らなかった」と釈明。

その上で、「一部行き過ぎた表現があったことについては適当ではなく、二度とこういうことがないように話をさせていただきました。再発防止を徹底して、引き続き緊張感を持って総裁選に臨みたいと思います」と述べた。さらに、「私がもっと強ければ、しっかりしていれば、心配をかけることもなく、こうしたことは起こらなかっただろうと思う。最終的に起きてしまったことの責任は私にあるので、批判はしっかりと私がお受けしたい」とも語り、沈痛な表情で責任の所在を明確にした。

 

インスタには批判と辞退要求の声

X(旧ツイッター)のコメント欄を閉じている小泉氏だが、インスタグラムは公開状態のまま。9月23日に投稿した総裁選関連の更新には、批判や辞退を求めるコメントが殺到している。

「やらせコメント認めたくせにまだ総理大臣になろうとしてるんですか?」
「総裁選を辞退して下さい。お子さん達のためにも日本の未来を考えて下さい」
「ステマという違法手段を使わないと勝てないなんて恥ずかしいですね」

支持を訴える場が、逆に批判の集中砲火を浴びる場となってしまった。

 

他陣営からの強い批判

この問題に対し、他の候補陣営からも反発の声が上がっている。特に例文には保守色の強い高市早苗前経済安保相を攻撃する内容が含まれており、陣営関係者は「選挙戦の公正さを損なう行為だ」と怒りを隠さない。

さらに、岸田文雄首相に近い議員グループからは「ネット操作によって国民の声を歪めるやり方は到底受け入れられない」との声が上がり、党内世論にも影響を与えかねない状況だ。政治評論家も「SNSを利用した世論誘導は民主主義の根幹を揺るがす危険性がある」と指摘している。

 

度重なる「炎上体質」の記憶

今回の件で蒸し返されたのが、小泉氏の“炎上歴”だ。かつて環境相時代に「セクシーな気候変動対策を」発言で物議を醸し、国際会議の場で不適切な比喩として取り上げられたことは記憶に新しい。また、育児休業をめぐる「育休宣言」も、当時は一定の評価を得つつも「実績を伴わないパフォーマンス」と批判され、SNS上で炎上を繰り返した。

こうした過去の経緯と重なり、「また進次郎劇場か」という冷笑的な見方も広がっている。「発信力はあるが空回りする」「言葉より実行力を示すべき」といった指摘は根強く、今回の“やらせ”問題がそのイメージを決定的にしてしまった印象だ。

 

信頼回復は可能か

小泉氏は謝罪し、再発防止を約束した。しかし、「総裁選辞退」がトレンドにまで浮上した事実は、国民の不信の大きさを如実に示している。

本来「変われ自民党」を旗印に世代交代の象徴と目された小泉氏。だが今回の騒動は、彼が掲げる「クリーンな政治」と真逆の印象を与えた。支持者の期待を裏切っただけでなく、党内基盤にも深い傷を残したと言わざるを得ない。

政治家として再び信頼を取り戻せるのか。それとも辞退論が現実味を帯び、早々に舞台を降りるのか。小泉進次郎の資質と覚悟が、今まさに試されている。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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