
新婚わずか3か月で「オープンマリッジ」をぶち上げたYouTuberヒカル。妻・進撃のノアに対し「浮気オッケー」と公言する爆弾発言に、ネットは大炎上だ。「家庭よりハーレムが本音なのでは」と批判が殺到する一方で、SNSでは木村拓哉、反町隆史、堺雅人、福山雅治といった“愛妻家カリスマ”たちが引き合いに出され、ヒカルとの差は歴然との声が相次いでいる。自らを「職業はカリスマ」と名乗る男の実像は、果たしてどこまで通用するのか――。
新婚直後に飛び出した爆弾発言
人気YouTuberのヒカルさん(33)が2025年9月14日、自身のX(旧Twitter)で「オープンマリッジ」を宣言し、波紋を広げている。妻であり、元キャバクラ嬢で実業家の進撃のノアさん(30代)と、6月に“交際0日婚”を公表したばかり。新婚ホヤホヤのタイミングで「互いに浮気オッケー」の夫婦関係を明らかにしたことで、ネット上では騒然となった。
さらに同日公開された動画では、「配偶者以外との性交渉や恋愛関係を認め合う」と明言。約7時間に及ぶ話し合いの末、ヒカルさんは「ノアをハーレムの一番にしたい」と打ち明けたが、妻からは即座に拒否されたという。
「家庭よりハーレムが本音なのか」「愛が軽すぎる」と視聴者の批判が殺到し、結果としてチャンネル登録者数が目に見えて減少。大炎上騒動へと発展した。
オープンマリッジとは何か
今回の宣言で注目された「オープンマリッジ」という言葉。日本ではまだなじみが薄い概念だが、海外では一定の認知を持つ。
オープンマリッジとは、結婚という法的な枠組みを維持しつつ、夫婦双方が合意のもとで配偶者以外との性的関係や恋愛関係を持つことを認め合う夫婦のあり方を指す。いわば「浮気公認」の関係であり、通常の結婚観からすると大きく外れるスタイルだ。
信頼関係や対等な合意が前提とされる一方で、嫉妬や不公平感をどう処理するかが難しく、破綻につながるケースも少なくない。日本ではまだ事例が限られ、世間的には受け入れがたい価値観とされているのが現実である。
そうした“特殊な形”を、影響力の大きいYouTuberが公然と打ち出したことが、今回の炎上をより加速させた。
木村拓哉と比べられる皮肉
この炎上劇の裏で、意外な人物が引き合いに出されている。俳優の木村拓哉さん(52)である。
SNSでは、「この人こそカリスマ」「世間にも家族にも愛されてるキムタクが本物」と称賛する声が続出。「ヒカルはキムタクにはなれなかった」という辛辣な投稿も散見される。
結婚から20年以上、妻・工藤静香さんと連れ添い続ける木村さん。浮いた話がほとんど出ないその姿は、愛妻家の象徴だ。今回の騒動で、彼の“硬派な魅力”が改めて評価される皮肉な構図が浮き彫りになった。
ある投稿では「ヒカルくらい金も名声もあって遊び放題できる立場で、一途に奥さんを大事にするほうがよっぽど珍しくてカッコいい」と指摘。結果的に、木村さんの株価はさらに急上昇している。
他の「愛妻家カリスマ」たち
木村拓哉さん以外にも、「カリスマ」と呼ばれるほどの人気と存在感を持ちながら、愛妻家として知られる芸能人は少なくない。
たとえば、反町隆史さん(51)は松嶋菜々子さんとの結婚生活が20年以上続き、芸能界屈指の「理想の夫婦」と評される。プライベートをほとんど明かさない硬派な姿勢が、逆にファンの尊敬を集めている。
お笑い界では明石家さんまさんのように独身を貫くタイプも目立つが、近年では俳優の堺雅人さん(50)も「愛妻家カリスマ」の代表格。女優・菅野美穂さんと結婚後、家庭を優先する姿勢が評価され、「結婚して好感度が上がった稀有な俳優」とも呼ばれている。
また、福山雅治さん(56)もかつては“永遠の独身アイドル”とされていたが、吹石一恵さんとの結婚後は「奥さんを支える姿」にファンの共感を呼び、むしろ“真のカリスマ”としての風格を増した。
こうした存在と比べると、ヒカルさんの「オープンマリッジ宣言」は軽薄さばかりが目立ち、「真のカリスマ」像との差は歴然だと言える。
視聴者の下世話な関心
世間の注目は、ノアさんがこのルールをどこまで受け入れるのかに集中している。動画では毅然とした態度を見せたものの、「精神的に大丈夫か」「ビジネス的に利用されているのでは」と心配の声が後を絶たない。
一方で、下世話な興味も尽きない。「じゃあ誰と浮気するのか」「次はどんな女性が出てくるのか」といった憶測が飛び交い、週刊誌の格好のターゲットになっている。
また、一部ファンからは「本当に離婚しないのか」「離婚を前提とした炎上商法ではないのか」との見方も出ており、夫婦関係の行方に疑念が渦巻いている。
時代が映す「カリスマ」の形
結局のところ、ヒカルさんの「オープンマリッジ宣言」は、個人の恋愛観や夫婦観を超え、時代が求める「カリスマ像」の変化を浮き彫りにしている。遊びを正当化するヒカルさんと、一途さを貫く木村拓哉さん、反町隆史さん、堺雅人さん、福山雅治さん。対比される彼らの姿は、現代社会が「軽さ」ではなく「誠実さ」にカリスマ性を見出していることを示しているのかもしれない。
炎上の余波はまだ収まらず、YouTubeのチャンネル登録者数の推移や、ノアさんのSNSでの動向が次なる焦点となりそうだ。果たして“カリスマ”を名乗った男は、この試練を乗り越えられるのか――。