
2016年、「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」で世界を席巻したピコ太郎。あの奇抜なリズムとフレーズは一発ネタとして語られがちだが、実はその裏には“桁違い”の収入があったという。テレビ東京の深夜番組「あのちゃんの電電電波♪」で明かされた、その驚きの裏側とは。
PPAP誕生の裏にあった「仕込み」と拡散戦略
「PPAP」がネットにアップされたのは2016年8月25日。まだ無名だったピコ太郎が突如バズった背景には、プロデューサー・古坂大魔王の周到な戦略があった。
「とんでもないものが上がるからリツイートして」
その一言で、AKB48やLiSAら芸能人たちが協力。そして数日後にはK-POPのスターたちが次々とマネし、SNSで爆発的に拡散された。
ジャスティン・ビーバーの一言が、世界を動かした
運命を変えたのは、9月27日。世界的スター・ジャスティン・ビーバーが「PPAP」を絶賛したことだった。
「そこから、ぶわ〜っと」広がったブーム。日米の首脳晩餐会に呼ばれ、午前中に40社、午後にも40社と異なる言語でのインタビュー。ピコ太郎本人も「忙しすぎて記憶がない」と振り返る。
一発屋芸人の“桁違い”月収とは
収入について問われると、古坂大魔王は「MAX月収を自慢してる芸人を見て“桁が違う”と笑っていた」と明かす。
実際、「PPAP」の収益は音源の売り上げにとどまらず、YouTubeの広告収入、CM起用料、イベント出演、映画やテレビでの使用料など、多岐に渡った。アフリカの映画やアメリカの映画に使われた例もあり、「ドル、円、ペソ、全部いただきました」と語る。
コメント欄では「億どころか、もう一桁上では?」との憶測も飛び交う。
「印税」のちから 一発屋の“その後”の現実
ピコ太郎が特異なのは、単なる芸人ではなく、自ら作詞作曲も手掛けるシンガーソングライターである点。実際、楽曲を生み出す立場であれば、たとえ表舞台から遠ざかっても“印税”という収入の柱が残る。
コメント欄には「チェッカーズの鶴久政治さんも、今でもカラオケ印税が入ってくると話していた」といった体験談も。桑田佳祐のようなレジェンド級でなくても、コンテンツを持っていることの強みは明らかだ。
“稼いだ額”よりも注目すべきもの
結局、いくら稼いだのか?という問いに対して、ピコ太郎は明言を避ける。しかし、1階が全てスタジオの自宅や別スタジオの購入という事実が、静かに物語っている。
さらに、「PPAPで得た収入は、すでに全て再投資に回した」と語る古坂大魔王。その姿勢に、芸人としてではなく、事業家やクリエイターとしての覚悟が垣間見える。