中華ミサイルを公道に放つな

埼玉県三郷市で発生した小学生ひき逃げ事件で、埼玉県警は5月18日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)および道交法違反(ひき逃げ)の疑いで中国籍の鄧洪鵬容疑者(42)を逮捕した。県警の発表によると、鄧容疑者は事件前に飲酒していたことが判明しており、今後、容疑を「過失傷害アルコール等影響発覚免脱」に切り替えて送検する方針だ。
事件は14日午後4時過ぎ、三郷市中央の市道で発生。鄧容疑者が運転していたスポーツタイプ多目的車が、登校中の小学6年生の男児4人の列に突っ込み、右足甲の剝離骨折などの重軽傷を負わせたにもかかわらず、そのまま逃走していた。
同乗していた中国籍の王洪利容疑者(25)=三郷市新和=も、酒気帯び運転同乗の疑いで同日逮捕された。王容疑者は、鄧容疑者の飲酒を認識しながら自宅までの送迎を依頼していたという。県警は現場付近を通行していた車両のドライブレコーダー映像などから両容疑者を特定した。
外免切替制度の実態と課題
今回の事件を受け、外国人による「外免切替」制度の実態に注目が集まっている。この制度では、外国の運転免許を持つ者が、日本の運転免許に切り替える際、知識試験と実技試験を受ける必要がある。知識試験は10問中7問正解で合格となり、実技試験の合格率は約29%とされている。しかし、観光ビザで来日した中国人が、ホテルの住所を用いて免許を取得するケースも報告されており、制度の抜け穴が指摘されている。
また、中国のSNSでは「外免切替」の攻略法が拡散されており、日本の免許を取得することで国際免許証を得る手段として利用されている実態もある。
過去の類似事件と制度見直しの必要性
過去にも、外免切替を利用した中国籍ドライバーによる重大事故が発生している。例えば、2024年9月には埼玉県川口市で、中国籍の18歳の男性が飲酒のうえ一方通行を時速100キロ以上で逆走し、別の車に衝突して日本人男性が死亡する事故が起きた。
これらの事例を踏まえ、外免切替制度の見直しや、外国人ドライバーに対する交通安全教育の強化が求められている。警察庁も、外国人ドライバーによる交通事故の発生率が日本人より高いことを認識しており、対策の強化を進めている。