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岡崎彩咲陽さんが白骨遺体で発見 逃亡した元交際相手は白井秀征、元ラッパーか? 神奈川県警失態

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ストーカー被害訴えも神奈川県警は「事件性なし」と判断か 

元交際相手でアメリカ逃亡中と噂される白井秀征
元交際相手でアメリカ逃亡中と噂される白井秀征。FBより。

神奈川県川崎市川崎区在住の岡崎彩咲陽(おかざき・あさひ)さん(20)が昨年12月から行方不明となり、家族が行方不明届を提出していた事件で、神奈川県警捜査1課は4月30日、岡崎さんの元交際相手とされる20代後半の男性の自宅(川崎区大師駅前2)から、一部が白骨化した遺体を発見したと発表した。

県警は死体遺棄事件として捜査を開始するとともに、遺体の身元確認と、行方がわからなくなっている元交際相手の男性の所在特定を急いでいる。

 

「事件性はない」との対応が批判を招く

岡崎さんは元交際相手の男性から激しいストーカー行為を受けていたとされ、昨年12月20日の朝、自宅から忽然と姿を消した。家族は「誘拐の可能性がある」として神奈川県警に通報し、自宅の窓ガラスが割られていたことなどから捜査を強化するよう求めていたが、当初、県警側は「事件性はない」と判断して動きが鈍かったという。割られた窓ガラスから指紋の採取をしなかったことなど、捜査の対応に不備があったのではないかという指摘も出ている。

家族はSNSなどを通じて岡崎さんの安否確認や情報提供を募り、メディアにも協力を依頼していた。近所の住民によれば、川崎臨港署のパトカーが何度か元交際相手の自宅を訪れたことはあったが、神奈川県警としての捜査が進んでいるのかは分からない状況だったという。

 

「本人不在では被害届が出せない」…無力な警察の対応

岡崎さんの家族が行方不明届を提出した際、警察は「本人がいない以上、被害届は受け付けられない」として取り合おうとせず、誘拐の疑いを真剣に受け止めることはなかったという。さらに問題なのは、岡崎さんが行方不明になったとされる時間帯に、自身のスマートフォンから臨港警察署へ発信履歴があったにもかかわらず、警察側が「通話記録は残っていない」と主張している点である。家族やSNS上では「神奈川県警は救える命を見殺しにした」との怒りの声が広がっている。

一連の流れは、以下のような形で要約できる。

  1. 若い女性がストーカー被害
  2. 何度も警察に相談
  3. 自宅窓に侵入し、女性が誘拐される
  4. ストーカーが突如姿を消す
  5. 家族が再度警察に相談するも「事件性なし」と対応拒否
  6. 家族がSNSで情報発信
  7. ようやく捜査が始まり、白骨遺体が発見される

これほどまでに警察の対応が後手に回った背景には、「事なかれ主義」とも取れる組織の構造的な問題があるとの指摘も出ている。

「殺されるかもしれない」というメッセージ

毎日新聞によると、行方不明となる前日の昨年12月19日、岡崎さんは母親宛てにSNSで「殺されるかもしれない」と訴えていたという。岡崎さんの父(50)は「警察は何もしてくれなかった」と憤り、10代の弟も「姉ではないことを願っている」と語った。県警関係者はこれまでの対応について「不足があったかどうかは精査することになる」としている。

元交際相手は元ラッパーのヒデか? 近隣住民は「地元出身」と証言

 

元交際相手の男性はSNSのプロフィールなどで「アメリカ生まれ」と記していたが、近隣住民は「彼はここ(川崎)の地元出身だと思う。小中学校も地元で、高校に進学したかは分からない」と証言している。一方で「顔にタトゥーを入れていた」「ヤンチャな印象がある」「警察に何度か来られていたようだ」との声があり、その人物像には依然として謎が多い。

SNS上ではさらに興味を引く情報が拡散されている。岡崎さんの名前を検索すると「OGF」という文字列が関連語に出現し、元交際相手の男性がヒップホップグループ「Only Grizzyly Family(OGF)」の元メンバーだったという指摘がXなどで拡散されている。OGFは川崎を拠点に活動していたラップクルーで、Snozzz、Candee、Deechらを中心に一時は音楽メディアにも登場していたが、近年は解散や活動休止説も浮上しており、実態は不明瞭だ。

白井秀征がWANTEDされるSNSの投稿
白井秀征がWANTEDされるSNSの投稿。

ネット上の「匿名の協力者」と名乗るアカウントによると、犯人とされる男性は白井秀征、通称「ヒデ」という名前で、1997年生まれの28歳。顔にタトゥーを施し、地元でも「危険な人物」として知られていたとの証言もある。実際に白井のFacebookアカウントには、OGFのメンバーらと思わしき人物たちと一緒に映っている、おそらく成人式の際の写真が投稿されている(冒頭写真)。事件にOGFのメンバーらは全く関係ないだろうことを思えば、本当にいい迷惑だろう。

近年、BAD HOPなどの登場で川崎のヒップホップカルチャーが盛り上がっているなかで嫌な事件が起きたと言える。ストーカーなどは豆泥棒にも劣る卑劣な犯罪だ。ラッパーにとって懲役に赤落ちすること自体は、アウトローとしてはくがつくことにもなり得たが、この罪名ではダサいだけだ。

現時点で警察はこのOGFとの関係やネット上に拡散されている個人情報について明言を避けており、事件との関連は確認されていない。しかし、こうした背景を踏まえると、地域での評判や過去の交友関係を無視していた警察の捜査方針にも疑問が残る。

 

遺体発見の経緯と今後の捜査

神奈川県警は4月30日夜、ストーカー規制法違反の疑いで元交際相手の男性宅を捜索。その際、室内にあったバッグの中に遺体が入っているのを発見し、5月1日に遺体と確認された。性別や年齢などは分からず、一部が白骨化して死後かなりの時間が経過しているとみられる。2日に司法解剖を行い、身元の特定と死因の解明が進められる見通しだ。

行方不明となっている岡崎さんは昨年12月20日朝、自宅のガラス窓が割られるなど不審な形跡を残して消えており、県警は岡崎さんとの関連を詳しく調べる方針だ。元交際相手の男性は既に連絡が取れなくなっており、所在の捜索が進められている。

 

家族の願いと、問われる県警の責任

岡崎さんの家族は「まだ遺体が岡崎かどうか分からない」としながらも「一刻も早く真相を究明してほしい」と強く願っている。事件性の有無を巡っては、県警の初動捜査の遅れに関して批判が高まっている。ストーカー被害の訴えを複数回受けていながら、なぜ適切な対応が取られなかったのか。神奈川県警は今後、内部対応の検証とともに、元交際相手の行方追跡と遺体の身元特定を急ぐ構えだ。

元交際相手のヒデがすでにアメリカに逃亡した可能性も報じられており、今後の捜査に国際的な連携が求められる可能性もある。岡崎さんの家族や支援者の間では、「もっと早く動いていれば防げたのではないか」という思いが募っており、警察の責任追及は今後さらに強まる見通しだ。

SNS上ではこの一連の対応を「神奈川県警、また無能」と強く批判する投稿が多く、「一時停止違反には厳しく対応するのに、命に関わる問題には鈍感すぎる」という声が繰り返されている。救えるはずだった命に十分な手が差し伸べられなかったことへの憤りは、もはや個人の悲しみを超えて、社会全体の怒りとして共有されつつある。

最後に

 

警察の不適切な対応に遭遇した場合、市民が自衛する術も必要だ。警察が被害者や通報者に対して適当な対応をとった場合には、警察手帳の提示を求め、所属・階級・氏名・職員番号を確認し、その場で録音・録画を行う旨を伝えることが、自衛の手段として有効である。そう伝えるだけで、対応が目に見えて変わるという声も少なくない。警察を監視するのは、市民の当然の権利である。

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寒天 かんたろう

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ライター歴25年。月刊誌記者を経て独立。伝統的な日本型企業の経営や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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