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ChatGPTの開発ロードマップ公開!GPT-4.5とGPT-5のリリース OpenAIが描くAIの未来

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OpenAIがロードマップを公開
DALL-Eで生成

米OpenAIのサム・アルトマンCEOはX(旧Twitter)でGPT-4.5とGPT-5のロードマップを発表した。
GPT-4.5は非推論モデルの最終形で数週間以内にリリース予定。GPT-5はoシリーズと統合され、AIの使いやすさを飛躍的に向上させる。

AIが“ただ機能する”未来に向けた大改革

OpenAIの最高経営責任者(CEO)であるサム・アルトマン氏は、2025年2月12日(米国時間)、X(旧Twitter)を通じてGPT-4.5およびGPT-5に関する最新のロードマップを公開した。アルトマン氏は「AIがただ機能する」直感的な体験を提供するため、GPTシリーズとoシリーズの統合を進める方針を示した。

「私たちはAIが“ただ機能する”未来を目指しているが、現状のモデルや製品の複雑さが障壁になっている」と同氏は投稿内で述べ、今後数週間から数カ月の間に新モデルを順次公開していく意向を示した。

GPT-4.5:最後の非推論モデル「Orion」、数週間以内に登場

OpenAIがまずリリースするのは「GPT-4.5」で、内部コードネーム「Orion(オリオン)」として社内で開発が進められていた。GPT-4.5は同社が提供する最後の「非思考連鎖モデル(non-chain-of-thought model)」であり、従来のように推論過程を表示せず、即座に回答を提示する。

このGPT-4.5の投入により、従来型のAI体験を維持しつつ、次世代モデルであるGPT-5への橋渡しが行われる。アルトマン氏は、「GPT-4.5は数週間以内に提供される予定」と投稿内で明言している。

GPT-5:数カ月以内に登場、oシリーズを統合

GPT-5は数カ月以内にリリースされる予定で、推論能力に優れたoシリーズを統合し、従来のGPTシリーズとの融合が図られる。これにより、AIは必要に応じて長時間思考を行う機能を備え、ユーザーはより高度なタスクを直感的にこなせるようになる。

GPT-5はChatGPTおよびAPIの両方で提供され、利用プランによってインテリジェンスレベルが異なる仕組みが採用される。

無料プラン:標準インテリジェンス設定で無制限にGPT-5を利用可能
Plusプラン(月額20ドル):より高い知能レベルのGPT-5を利用可能
Proプラン(月額200ドル):最も高度な知能レベルでGPT-5を活用可能

さらに、GPT-5には音声認識、Canvas、検索、深いリサーチ機能など、多彩なツールが組み込まれる予定だ。

モデル選択の複雑さを解消:シンプルで直感的なAI体験へ

これまで、ChatGPTでは複数のモデルが並列して提供されており、ユーザーが用途に合わせて適切なモデルを選択する必要があった。アルトマン氏は「モデルピッカーにうんざりしている」と述べ、AIをより直感的に使えるよう、モデル構造を簡素化する方針を発表した。

この方針に基づき、oシリーズの「o3」などはGPTシリーズに統合され、単独での提供は行われないという。

OpenAIのAI戦略の転換と競争の激化

OpenAIのロードマップ発表の背景には、AI市場における競争の激化がある。中国発のAI企業「DeepSeek」が高精度のAIモデルを発表するなど、業界全体が進化を続けている。アルトマン氏は過去にRedditのAMAで「競争力を高めるためにいくつかのリリースを前倒しする」と言及しており、今回の発表もその一環とみられる。

さらに、イーロン・マスク氏によるOpenAIの非営利部門への974億ドルの買収提案が報じられたが、取締役会はこの提案を拒否したとされる(『The Wall Street Journal』報道による)。

今後の展望:AIの進化とユーザー体験の向上

OpenAIはAI体験を向上させるため、モデル仕様のドキュメント「Model Spec」を更新し、今後オープンに公開する予定だ。アルトマン氏は「AIがシンプルに機能し、直感的に使える未来を目指す」と繰り返し強調している。

数週間後に登場するGPT-4.5、そして数カ月後に予定されているGPT-5のリリースによって、AIの進化が加速し、ビジネスや日常生活における活用がさらに広がるだろう。

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ライター:

新聞社で記者としてのキャリアをスタートし、政治、経済、社会問題を中心に取材・執筆を担当。その後、フリーランスとして独立し、政治、経済、社会に加え、トレンドやカルチャーなど多岐にわたるテーマで記事を執筆

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