「できる人」だけが知っている、声の出し方 話し方 トレーニングを紹介します。
声の大切さ
大したことを言っていないのにものすごく説得力がある人。なぜだかついつい その人の話しに聞き入ってしまう。そういう経験は、皆様もあるのではないでしょうか?
アメリカのオバマ大統領、イギリスのサッチャー首相 など世界のリーダーというのは必ずボイストレーニング、自分の声をコントロールし聴取の心をつかむ訓練をしています。
アメリカのデューク大学が792人 の CEOの男性を対象に 声の高さ 年収 経営している会社の規模を調査したことがあります。
その結果は低い声の持ち主はそうでない人と比べて 約2300万円ほども年収が高いことが分かりました。
このように【年収と声の良さ】というものも 実は比例しているという結果が出ているのです。
私はビジネスマンのボイストレーニングスクール「ビジヴォ」を17年間経営しております。
ビジネスパーソンの個人指導数は4万人を超え、企業は総務省をはじめ大手企業、メガバンクなど含め350社を超える企業にて、【声に特化した】ビジネスのための話すための声の研修をしています。
各職業に適した声を身につけることが、ビジネススキルとして当たり前に広く浸透している欧米と比べ、日本ではまだその認知度は高くはありません。
ただ その一方 声の持つ力 ビジネスでの現場の有効性に気づく企業や経営者もこの17年でかなり増えています。
私がこれまでに指導してきた ビジネスパーソンの中には、博多一風堂 創業者の河原成美さん、東レ経営研究所 特別顧問の佐々木常夫さん、上場会社の経営者は多数、もちろん 国会議員や大臣を務めた方といった各業界のトップランナーも数多くいます。
仕事柄 有名企業の社長や社会的リーダーと会う機会は少なくないのですが、トップ営業パーソンに負けず劣らず 皆さん 本当に声が素晴らしい。
短い時間 お話ししただけでその声に引きつけられていくのを実感します。
コロナでリモートが流行り 株主総会などでもオンラインで行う機会が増えました。
そのおかげで自分の声がどのように聞こえているのか?録画を観て、自分の声を聞いてびっくりしてトレーニングにいらっしゃる経営者の方がとても増えました。
声が聞き取りにくい、滑舌が悪い。声が出しにくくなったきた、説得力がないという意見を取引先や社員から言われてしまった…など自分の「声」にお悩みの経営者は実はたくさんいらっしゃるのです。
多くのビジネスパーソンの声の悩みとして、あげられるのが、
➀声が通らない
②滑舌が悪い・早口になる
➂長時間話すと喉が痛くなる
④自分の声がなんだか嫌い
そして、多くの方は【自分の声が生まれつき】だから変わらない、と思っていらっしゃるのですが、それが実は間違いなのです!特に頭の回転の早い経営者の皆様は一般の方よりも声の治りは早く、本当に30分ぐらいでらいでも声がガラリと変わります。
ここでは、どんなに自分の声に自信がない方でもちょっとした意識だけでも説得力が増し相手の印象に残る、人を惹きつけけるためのための「声」3つのポイントについてお伝えいたします。
①話し方に自信がもてる「発声法」
経営者に必要な「説得力」と「影響力」、それには声が劇的に変わる「腹式発声法」が1番重要なポイントになります。
話すときにはつい「喉」を意識しがちですが、実は「声を出す」ためには「息を吐く」ことが重要なのです。
特に「腹式呼吸」はいい声を出すための基本中の基本。「人によく聞き返される」「声が通らない」と悩んでいる人は、胸の周りの筋肉だけを使う「胸式呼吸」になっており、「腹式呼吸」ができていないのです。
●ステップ1/まずは腹式呼吸をします。
腹式呼吸で発声すると、人間の聴覚に届きやすい周波数になるのです。ですから、声がよく通ります。しかも、腹式だと大きな声も出ようになるのです。
・手のひらに「はぁーーー」と暖かい息を吐くだけ!
- 手のひらを口の前に持ってくる
- 手を温めるイメージで「はあーーーーー」と5秒間、息を吐く
これを1日1分間回やるだけです。片方の手をお腹の上においてみると、息を吐いたときにお腹が凹んでいるはず。息を吸うのではなく、吐くことを意識することがポイントです。
また、しっかりと息を吐けば反動で自然と鼻から息が入ってくるため、苦しくありません。
声が小さい人はこの練習を続けることで、次第に腹式呼吸が身についてきます。
●ステップ2/腹式で息を吐くときに声を乗せます。
まずは、息を吐くときに声を乗せる練習をしましょう。さきほどの腹式で呼吸し、息を吐くときに「アーーーーー」と声を出してみます。
※会話の中で腹式呼吸を意識するには
腹式呼吸のトレーニングをしたあとに重要なのは、会話の中でもその呼吸方法を意識することです。
「話しながら呼吸を意識するなんて難しそう…」と思いきや、すぐに腹式呼吸で話せるようになる、簡単な方法があります。
それは、単語の最初の文字で息を吐くこと。そうすると話すうえで息をコントロールしやすくなります。
「腹式発声法」のトレーニングを思い出して強く息を吐くことで腹式呼吸になりやすく、一定のトーンで文章を読んだり、話したりすることができ、さらに噛みにくくなる効果まであります。
<発声イメージ>
「かぶしきかいしゃナントカのあきたけです。よろしくおねがいします」
「いつもお世話になっております」
「こちらがへいしゃのつよみとなっております」
とくに声がこもる方は、やりすぎている感じがあるかもしれませんが、他の人が聞くと大きな違いがあるのです。プレゼンや普段の挨拶でもこの方法は効果的なので、ぜひ取り入れてみてください。
②説得力が増す「滑舌トレーニング」
滑舌というのは年齢を重ねると「声が老ける」というように悪くなる方も多いです。ですが、滑舌の悪さは、ビジネスシーンでは損をすることばかりです。
相手によく聞き返されるという人も、早めに治しておいたほうがいいです。ちょっとしたことで、簡単に治りますから、いますぐやってみてください。
滑舌が悪い人の2つの理由
(1)表情筋が動いていない
ひと言でいうと口が動いていないのです。普通、口角を上げたり下げたり、口を開けたり閉じたりして声を出します。滑舌の悪い人は、それがうまくできていないのです。つまり、表情筋が動いていないのです。表情筋を動かすトレーニングをします。
●ステップ1/表情筋を動かす声トレ
- 頬っぺたを膨らませたりすぼませたりします。
- 「うーーーあ」「うーーーあ」と口をすぼめて開けたり閉じたりします。
(2)舌が動いていない
舌が動いていないと言葉を噛んでしまったり、間違った言葉を出してしまったりします。つまり、滑舌が悪いと言われるわけです。舌を動かすトレーニングをすれば、すぐに動くようになりますので、ぜひやってみてください。
●ステップ2/舌を動かす声トレ
- 声トレ1/舌を思い切り「べーーー」と出してみます。それを8回やってみましょう。
- 声トレ2/舌を思い切り出して、右に左に動かしてみましょう。これも8回やります。
- 声トレ3/口を閉じたまま、舌で歯茎をなどってみましょう。右回りを4回やったら、左回りを4回やります。
③人々を魅了する「表現法」
人を魅了し、虜にする人たちには共通点があります。それが「声の表現力」です。「声の表現力」とは、次の4つのことです。(1)声の強弱。(2)声のスピード。(3)間の取り方。(4)声の抑揚。
(1)「声の強弱」をつけるだけで相手を引き込む話し方になる
強く言ったり、弱く言ったり、メリハリをつけて話せばいいのです。どこを強く言えばいいのかというと、やはり、自分がもっとも強く訴えたい言葉です。
いけないのは、一辺倒な話し方です。最初から最後まで強く言うのはNGですし、最初から最後まで弱く言うのもNGです。強さが変わらないというのがいけないのです。
変化必要です。ワンポイントでいいので、「ここです。ここが大事です!」と、強く言ってみるとか、逆に「大事なことなので小さい声で言いますね」と、ワザと弱く言ってみたりとか、声に強弱をつけると、聞いている人は引き込まれていきます。
(2)「声のスピード」を変えると相手の心がコントロールできる
この声テクを使えば、聞く人を飽きさせません。早口で勢いよく話せば、聞く人は元気になりますし、高揚感を味わうこともできます。ゆっくり話せば、聞く人は安堵感と落ち着いた気持ちになります。
話すときの声のスピードを変化させて、聞く人の心を飽きさせないようにします。
たとえば、勢いをつけたいときには早口に言ってみて、重要なことを言うときにはゆっくりと言ってみるのです。とにかく、声のスピードに変化を持たせましょう。
(3)「間の取り方」で感動的な話し方になる
間というのは沈黙ですから、それを恐れる人が多いようですが、聞いているほうはさほど気にしていません。相手が理解する時間のためにも間を取るようにするとメリハリがつきます。
間を入れるタイミングはいくつかあります。重要なことを言う前と後ろ、1つのまとまった内容を話したあとのつなぎ目、ギャグや笑い話を言ったあとなど、ちょっとした区切りに入れると心地よく聞こえます。
間の長さも決まりがあるわけではありませんが、次の話題に移るときなどは1秒くらい、大勢の人を惹きつける場合はちょっと長すぎるかなと思うくらいがちょうどいいと思います。
私はヴォイストレーニングの生徒様には、机の上をトンと1秒ほど叩いて、間を空けるようにと指導しています。
(4)「声の抑揚」をつけることで感情移入させられる
声の抑揚がつくと心の交流がしやすくなります。「心を通わせる」とよく言われるものです。誰だって一緒に仕事をするときには、心の通う相手としたいものです。
心が通わない相手と仕事をしていると嫌な気持ちになるだけでなく、何か大きなトラブルになりそうな気がします。声の抑揚をつけるときは、感情を意識します。
ポジティブな感情を表現するときは、音を高めにして話します。ネガティブな感情を表現するときは音を下げます。
感情を意識しながら声の高さを上げたり下げたりして、変化をつけた話し方をつけるのもテクニックの1つです。
【声が変わると「印象」が変わり、自分に自信が持てる】
【声が変わると人生が変わる】私がこれまでボイストレーニングをおこなってきたなかで、2ヶ月以内に改善できなかった人はいません。
声は生まれつきのものだと思われがちですが、トレーニングをすれば絶対に改善できますし、高い・低いなどの声質も意識して変えることができます。
自分の声がよく通り、滑舌よくなると、説得力ある印象を与えることができ、仕事への評価にもつながります。
話すことに苦手意識を持っている方は、さっそく「ボイストレーニング」を始めてみていただきたいと思います。
より詳しく学びたい方は無料体験
「ビジネスマンのためのボイストレーニングスクール」(株)エデュビジョン
HP:【ビジヴォ】
http://www.businessvoice.jp/
◉プロフィール
秋竹朋子
東京音大ピアノ演奏家コース卒。ウィーン国際音楽コンクール及び国内の受賞歴多数。ビジヴォの代表として「声」「話し 方」に問題を抱えるビジネスパーソンの指導を実施。音楽家ならではの聴力と技術を駆使した、日本初 「超絶対音感」によるボイストレーニングが話題を呼び、ビジネス各紙からの取材、TV番組にも多数出演。
開校17年の東京スクールを拠点に北海道~沖縄まで、全国各地への企業研修を行っており、大手企業のコールセンター、金融機関、証券会社なども研修として取り入れいる。
これまで4万人以上300社の企業研修を実施。
個人のクライアントも上場企業の経営者、芸能人、著名人を多数持つ。
2011年~2012年 経済産業省のグローバル人材派遣として「ビジネスボイス」が選ばれフィリピンに赴任、日本にとどまらずアジアにて「声」の指導をして活躍中。
著書「話し方」に自信がもてる『1分間声トレ』(ダイヤモンド社)
「ビジネスの発声法」(日本実業出版)
「収入の9割は声で決まる!」(清談社)
「秋竹朋子の 声トレ!!
(ワニブックス)
「声を変えるだけで仕事がうまくいく」
(マイナビ)など
■Blog :【秋竹朋子】
http://ameblo.jp/tomokoakitake