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【続報】ニコニコレンタカー 飛び石8.8万円請求を取り下げも火に油?声明が露呈した不透明な実態

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ニコニコレンタカー 炎上
ニコニコレンタカーのニコちゃん【公式】Xより

SNS上で大きな波紋を広げたニコニコレンタカーにおける極小の飛び石傷に対する88,000円の請求事案。無申告を理由に高額な実費を求められたこのトラブルに対し、株式会社レンタス(フランチャイズ本部)は19日、代表取締役名義で「SNS上で拡散されている投稿に関するご報告」と題した声明を発表した。

 

突如の請求取り下げと、後出しの預り金説明

公式声明によると、事の顛末はこうだ。車両返却時、フロントガラスに出発前にはなかった1〜2mm程度の傷(2箇所)が認められた。通常、ボディへの1mm程度の傷は請求対象外としているが、今回は「ガラス内部に進行する可能性がある」と判断したため、特例として請求を行ったという。

さらに、SNS上で実費請求として拡散されていた88,000円という金額の内訳についても言及された。免責補償未加入であったことから、一般的な修理相場(1箇所あたり1万5,000円〜3万円)を踏まえた2箇所分の修理相当額と、休業補償(2万円)を合算し、あくまで預り金として請求したものであり、修理完了後に差額が生じた場合は返金する前提で手続きを進めていたと主張している。

しかし、この説明が火に油を注ぐ結果となった。「SNSで大騒ぎになったから取り下げただけではないのか」「炎上しなければ、そのまま何の謝罪も返金もなかったのではないか」といった厳しい指摘が相次ぎ、かつて社会問題化した大手中古車販売店の不祥事を彷彿とさせるとの声すら上がっている。

 

専門家が指摘する修理費用の乖離と基準のブレ

とりわけ厳しい視線が注がれているのが、請求の根拠となった傷の程度と金額の妥当性である。

公式は「ガラス内部に進行する可能性がある」と判断したとしているが、SNS上ではガラスリペアの専門職を名乗るユーザーから異論が呈されている。当該の傷は表面が軽く欠けた程度のチッピングに該当し、修理の必要性も拡大の可能性も極めて低く、そのまま車検にも通るレベルであるという見解だ。仮に修理をしたとしても、数千円程度で済む内容であり、ヒビが進行する損傷であったとしても2箇所で8万円を超える請求は通常考えにくいとの指摘である。

「1mm程度の傷は通常請求しない」と明言しながら「ガラスだから」という理由で高額請求に踏み切ったにもかかわらず、その判断基準や誰が査定したのかといった客観的なプロセスは一切示されていない。専門家の見解と公式の説明との間に生じている巨大な乖離は、店舗側の裁量がいかに属人的で曖昧なものであるかを如実に物語っている。

 

誤請求を認めない総合的判断と、見えない再発防止策

さらに利用者側の不信感を決定づけているのは、声明文の随所に滲む不服さと、根本的な解決姿勢の欠如のようである。

本部は請求を取り下げた理由について、「損傷の程度や状況を踏まえますと、お客様にご負担をお願いすることが適切であったかについては慎重な判断を要する事案であったと認識」「総合的に勘案した結果、当該請求を取り止める判断に至った」と綴っている。

つまり、そもそもの請求ルールや店舗の判断が間違っていた(誤請求であった)とは一切認めていないのだ。極めて不透明な「預り金」という形での高額請求システムや、出発前に傷がなかったとする検証不可能な「言ったもの勝ち」の構造にはメスを入れず、「今回はネットで騒がれたから特別に勘案してやった」と受け取られても仕方のない文面となっている。

何より致命的なのは、この声明の中に具体的な再発防止策がひとつも記載されていない点である。
ガラス傷の請求基準をどう明確化するのか、預り金という曖昧な制度を見直すのか、フランチャイズ店舗への指導統制をどう強めるのか。そうした構造的な欠陥を是正する姿勢が示されない限り、ルールが曖昧なまま過大な請求を行い、炎上した案件だけ火消し対応をするのではないか、という疑念を払拭することは不可能に近い。

レンタカーというビジネスモデルが、真の意味で持続可能で安心できるインフラとなるためには、消費者の無知や弱みにつけ込むようなブラックボックスを徹底的に排除しなければならない。今回の請求取り下げは、問題の解決ではなく、モビリティ業界全体が向き合うべきコンプライアンスの闇をより深く抉り出す結果となったと言えるだろう。

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ライター:

Webライターとして活動。主にエンタメ系、サステナビリティ関連の記事などを扱っています。

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