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『あたしンち』お母さんのモデル公開でファン歓喜!作者のけらえいこ氏が綴る母とのイタリア珍道中

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あたしんち
けらえいこ 公式より

人気漫画『あたしンち』の作者・けらえいこ氏がSNSで実母の写真を公開し、世界中のファンが「お母さんそのものだ」と驚愕している。30年前のイタリア旅行で撮影されたその姿は、作中の造形が決して誇張ではなかったことを証明し、大きな反響を呼んでいる。

 

衝撃の「リアル母」初公開。SNSを揺るがした1枚の秘蔵写真

国民的人気漫画『あたしンち』の作者・けらえいこ氏が、自身のInstagram(@keraeiko)にある数枚の写真を投稿した。

そこには、現在冬季五輪が開催されているイタリアのコルティナ・ダンペッツォ(コルチナ・ダンペッツォ)を背景に、若き日のけら氏、夫で俳人の上田信治氏、そして一人の女性が写っていた。その女性こそ、連載開始から30周年を迎えた本作の主人公であり、読者から絶大な支持を得る「母」のモデルとなった、けら氏の実母・弘子さんだ。

写真に刻まれた日付は「’97 5 11」。今から約30年前の貴重な記録である。
この投稿に対し、ファンからは驚きと歓喜のコメントが殺到した。

「お母さん、あたしンちの母にそっくり! 」
「実写版そのもの。誇張して描かれているわけじゃなかったんだと感動しました」
「まさかリアルなお母さんを見られる日が来るなんて。令和最大の衝撃です」

投稿は瞬く間に1万件以上の「いいね」を記録し、Xなどの他SNSでも「実写の母」というワードがトレンド入り。長年愛されてきたキャラクターの「源泉」を目の当たりにした読者たちは、あたかも親戚のアルバムを覗いたかのような親近感と興奮に包まれたのである。

この投稿をInstagramで見る

けら えいこ(@keraeiko)がシェアした投稿

そもそも『あたしンち』とは? 30年間愛され続ける「タチバナ家」の魅力

 

ここで、作品についてあまり詳しくない読者のために改めて解説しておこう。

『あたしンち』は、等身大の4人家族「タチバナ家」の日常を描いたコメディ漫画だ。

  • 母: 独特の感性を持ち、時にパワフル、時にシュールな行動で家族を振り回す。
  • 父: マイペースで無口だが、どこか味のある大黒柱。
  • みかん: 高校生の長女。思春期ゆえに母の言動に恥ずかしさを感じることも。
  • ユズヒコ: 中学生の長男。家族の中で最も冷静な常識人。

1994年6月に読売新聞の日曜版で連載がスタートし、その後2012年まで17年間にわたりお茶の間を楽しませた。2019年からは週刊誌「AERA」(朝日新聞出版)に場所を移し、現在は新シリーズ『あたしンちSUPER』として連載が継続されている。

作者のけらえいこ氏は、かつてインタビューでこう語っている。
「自分の身の回りで起きた面白い出来事のほうが、宇宙を舞台にしたSFや切ない悲恋物よりドラマチックな気がします。子どもがお母さんに、学校で起きたことを一所懸命報告しているような気分で描いてます」(「週刊新潮」1995年6月14日号より)。

この「日常への温かな眼差し」こそが、単行本累計1000万部突破(2010年時点)という金字塔を打ち立てた最大の要因といえるだろう。

標高2950mで虚しく雪合戦。母とのイタリア珍道中が「漫画すぎる」

 

今回話題となった写真は、単なる観光記念ではない。けら氏がかつて親孝行として母を連れ出した、波乱万丈なイタリア旅行の記憶なのだ。

けら氏の回想によれば、イタリアの美しい景色や美味しい料理に母がどんな反応を示すのかを期待して誘ったものの、出発前から一筋縄ではいかなかったという。海外旅行を渋る母に対し、なんとか決心させ、さらには「おしゃれな洋服でコーディネートしよう」と試みるも、母の頑固さに悪戦苦闘。「親改造計画」と名付けられたこの準備期間だけで、エピソードが8本も描かれるほどの騒動となった。

現地に到着してからも、母のエネルギーは衰えない。 ポルドイ峠のロープウェイに乗り、標高2950メートルの山頂を目指した際のエピソードについて、けら氏はこう綴っている。 「さぞや美しかろうと思っていたら上はすごい雪で景色は見えず。雪合戦的なことをしてw虚しく降りてきました」

この「絶景を見に行ったはずが、結局雪合戦をして終わる」という絶妙なオチのなさは、まさに『あたしンち』のエピソードそのものだ。SNSでも「あの母と雪合戦なんて最高すぎる」といった反応が見られた。

未完の名作『お母さんとイタリア』。公式サイトで全編無料公開の太っ腹

 

このイタリア旅行の詳細は、けら氏のエッセイ漫画『お母さんとイタリア』としてまとめられている。驚くべきことに、この作品は単行本化されておらず、現在「あたしンち | けらえいこ公式サイト」にて全編が無料公開されているのだ。

各エピソードには、けら氏と夫の上田信治氏による後日談「ふり返りトーク」も掲載されている。

  • 母の大きないびきに悩まされた宿泊先の夜
  • 期待した料理に微妙な反応を返す母の素顔
  • 30年前、1ドル75円という超円高時代だった当時の空気感

これらの裏話は、漫画のファンだけでなく「親との旅行」を経験したことがある人なら誰もが共感できる、切なくも可笑しいエピソードに満ちている。今回のInstagram投稿も、この『お母さんとイタリア』に掲載されている写真がきっかけであり、あらためて作品を読み返すファンが続出している。

87歳になったモデル母。令和に届いた「本当の本当に楽しかった」の返信

 

けら氏は今回の投稿にあたり、掘り出した当時の写真を現在87歳になった母・弘子さんにLINEで送ったという。返ってきた言葉は、「イタリア旅行は本当の本当に楽しかった」という、真っ直ぐな感謝のメッセージだった。

漫画の中では時にわがままで、娘のけら氏を困らせることも多い「母」だが、実の親子としての絆は非常に深い。けら氏は「はは‥‥(漫画見た人にはわかる苦笑)」とコメントしつつも、母の返信にどこか安堵したような様子を見せている。

また、本作の連載開始から30周年を記念した公式サイトでは、1995年の雑誌「CREA」3月号に掲載された「けらえいこ×母・弘子」の対談も再録されている。これを読むと、弘子さんが「自分がモデルとして描かれていること」に対して、「あまり自分のこととは思っていないみたい(淡々としている)」という、これまた漫画のキャラクターらしいエピソードが記されている。

まとめ:色あせない日常と、変わらぬ家族の形

 

『あたしンち』が30年もの間、古びることなく愛され続けているのは、そこに「理想の家族」ではなく「実在する家族」の匂いがあるからだ。

今回公開された写真は、私たちが笑い転げたあのお母さんのシルエットが、フィクションではなく、一人の女性が懸命に、そして楽しく生きてきた証であることを教えてくれた。

最新刊『あたしンちSUPER』第4巻(朝日新聞出版)が2026年2月20日に発売されたばかりだが、単行本の中では、タチバナ家は今も変わらず賑やかな日々を過ごしている。母は相変わらず節約に励み、父は無言でビールを飲み、みかんとユズヒコはそんな両親に呆れながらも成長していく。

たとえ時代が令和になり、連絡手段がLINEに変わっても、家族の根底にある「恥ずかしくて、でも愛おしい」関係性は変わらない。けらえいこ氏がフィルムに収め、ペンで描き続けた「日常」というドラマは、これからも多くの人々の心を明るく照らし続けるだろう。

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ライター:

サブカル分野を中心に執筆するフリーライター。アニメを中心とした二次元をこよなく愛し、推しへの愛とリスペクトを忘れず、作品の魅力やキャストの想いを届ける記事を心がけています。レビュー、考察、インタビュー、イベントレポートなど、多方面からアニメ・サブカルの魅力を発信。

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