
2026年のミラノ・コルティナ五輪。
張り詰めた空気が漂う射撃場で、最後の一発が的を射抜かれた。ノルウェー代表のストゥルラ・ホルム・レグライドは、20発中19発を命中させる圧巻の内容で銅メダルを確定させる。
歓声、国旗、フラッシュ。
その瞬間までは、誰もが英雄誕生を疑わなかった。
だが、祝福の余韻が残る中継インタビューで、彼は思いもよらぬ言葉を口にする。
「人生最大の過ち」―歓喜の直後に告白
メダルの感想を問われたレグライドは、視線を落とし、言葉を選ぶように語り始めた。
「半年前に最愛の人と出会った。でも3か月前、僕は人生最大の過ちを犯し、彼女を裏切ってしまった」
会場の空気が一瞬で変わった。
スポーツの祭典の中心で語られたのは、競技とは無関係な私的告白だった。
「彼女しか見えていない」「ここ数日はスポーツが二の次だった」―。
涙をにじませながらの懺悔は、瞬く間に世界中へ拡散される。
銅メダルの価値を称えるはずの時間は、是非を問う議論の場へと姿を変えた。
元恋人は拒絶「こんな状況は選んでいない」
その後、渦中の元恋人がコメントを発表した。
「今の彼を許すのは難しい。世界中の前で愛を告白されたとしても、簡単ではない」
さらに、世界的大会の場で自身の存在がさらされたことについて、「私はこんな状況を選んだわけではない」と苦しい胸の内を明かした。
祝福のはずのメダルは、彼女にとっては突然の嵐だった。
国内外で広がる批判「時間も場所も間違っている」
ノルウェー国内では、タイミングを疑問視する声が相次いだ。
「時間も場所も適切ではなかった」「個人的な問題は私的に解決すべきだった」という意見が広がる。
日本のSNSでも、
「公開懺悔で禊のつもりなのでは」
「恋人は世界中で恥をかかされた」
「なぜこのタイミングだったのか」
といった厳しい声が目立った。
銅メダルよりも“浮気告白”が先に検索される状況は、今回の騒動の象徴とも言える。
アスリートの“公”と“私”はどこで分かれるのか
レグライドの競技内容は紛れもなく一流だった。
しかし五輪の表彰台は、極めて公共性の高い舞台である。
私的感情の吐露が許されるのか。
それは勇気なのか、それとも自己顕示なのか。
一つの告白が、スポーツの価値観そのものを問い直している。
銅メダルは確かに輝いた。
だが、その光を覆ったのは、彼自身の言葉だった。



