AGO global 株式会社 代表取締役 湯山卓

昨今、SDGsやジェンダー平等が叫ばれる中で、女性の社会進出や経済的自立は避けて通れないテーマとなりました。私は「ひとりセラピスト」という働き方を通じて、多くの女性が自分らしく輝き、自らの力で価値を生み出すサポートをしています。
しかし、ひと昔前まで、あるいは今でも一部の層では、「女性が稼げるようになると、自由を手にして離婚が増えるのではないか」という根強い偏見がありました。
今回は、私が多くの現場を見てきた中で確信している、「経済的自立がもたらす本当の幸福」についてお話ししたいと思います。
「稼ぐ=自立」が、夫婦の形をアップデートする
かつての「夫は外で稼ぎ、妻は家を守る」という画一的なモデルでは、経済力の差がそのまま家庭内での発言権や主従関係に直結してしまうことが少なくありませんでした。そうした閉塞感の中で、「お金さえあれば別れたい」と耐え忍んでいた女性が一定数いたことも事実でしょう。

しかし、私が支援してきた「ひとりセラピスト」たちの現実は、世間の予想とは真逆のものでした。
彼女たちが自分のサロンを持ち、お客様に喜ばれ、正当な対価を得るようになると、家庭内の空気はむしろ驚くほど穏やかでポジティブなものへと変化していくのです。
逆転のエピソード:あるセラピストの気づき
以前、私の元で学び始めたある女性のエピソードが印象的です。彼女は当初、「夫に頼り切りで、自分の自由になるお金がないことが後ろめたい。自立して、いつかは対等になり 離婚も含めて自分の人生を考えたい」と話していました。
しかし、彼女がセラピストとして成長し、月商50万、100万と実績を積み上げたとき、彼女から聞いた言葉は意外なものでした。
「自分が稼げるようになったら、夫へのイライラが消えたんです。以前は『私はこんなに我慢しているのに、夫は好き勝手して……』という被害者意識がありましたが、今は違います。夫が外で働いてくれていることへの純粋な感謝が湧き、むしろ以前より仲が深まりました」
彼女にとって、経済的な自立は「逃げ出すための武器」ではなく、「心に余裕を持って相手を尊重するための土台」になったのです。
「依存」から「相互尊重」のパートナーシップへ
女性が自ら稼ぐ力を持つことは、家庭という組織において「リスクヘッジ」になるだけでなく、精神的な健全さをもたらします。
- 心の余裕: 経済的不安が解消されることで、些細なことでパートナーを責めることがなくなります。
- 尊敬の念: 自分がビジネスの最前線に立つことで、パートナーが働いて稼ぐことの大変さを身をもって理解し、感謝の念が生まれます。
- 自尊心の向上: 誰かに養われているという感覚ではなく、「自分も社会に貢献している」という自信が、表情を明るくし、家庭を明るくします。
「女性が稼ぐと離婚が増える」というのは、依存関係でしか成り立っていなかった関係性の崩壊を指していたに過ぎません。これからの時代に求められるのは、お互いが自立した個として、尊敬し合って共に歩むパートナーシップです。
おわりに:ひとりセラピストが社会を変える
「ひとりセラピスト」という職業は、場所や時間に縛られず、女性特有の共感力や繊細さを最大限に活かせる素晴らしい仕事です。
一人の女性がセラピストとして経済的に自立することは、その本人の人生を豊かにするだけでなく、パートナーや子供、そして彼女がケアする多くのお客様へと「幸せの連鎖」を広げていくことに他なりません。
私はこれからも、女性が「稼ぐこと」を誇りに思い、それによって家庭も社会もより豊かになっていく未来を信じて、活動を続けてまいります。




