
「たった1回の施術が、人生を変えることもある」
そんなメッセージを掲げるのは、愛知県豊橋市にある楽間整体院だ。オーダーメイドの施術によって、痛みやからだの不調に悩む人たちを支えている。さらに、「継続して通わなくても良くなる」ことを目指し、患者の負担を最小限にしながら根本的な治療を行っている。
院長を務めるのは、定年退職後にセラピストとして第二のキャリアに踏み出した村松聡子氏だ。38年間、高校の理科教員として教壇に立ち続けたのちに開業した。なぜセラピストになったのか、なぜ継続しなくても治るのか。“楽間流”の施術と村松氏のバックグラウンドに迫る。
自分で自分を治すお手伝い
肩こり、腰痛、慢性疲労……仕事や家事育児など、日々の暮らしの中でからだに不調を抱える人は少なくない。一方で、忙しい中で自分をケアする時間がとれなかったり、通い続けることを負担に感じたりしていることもあるだろう。「どこへ行ってもよくならなかった」「検査をしても原因が分からなかった」「頻繁には通えない」そんな思いを抱える人にとっての駆け込み寺となっているのが、愛知県豊橋市にある楽間整体院だ。
からだの慢性的な痛みから、猫背や巻き肩といった姿勢の崩れ、冷えやむくみ、慢性疲労、スポーツパフォーマンスの低下、美容目的のボディラインづくりや小顔・リフトアップまで施術範囲は多岐にわたり、患者それぞれの痛みや悩みを解きほぐしている。
施術の大きな特徴は、「痛みや強い圧をかけないのに、深いところまで効かせる手技」だ。筋膜と関節にアプローチし凝り固まった癒着を取る「六層連動操法」、神経に働きかける「小波津式療法」や「シナプス療法」、頭蓋骨にアプローチする「ろっかん式造顔メソッド」など、10種類以上の手技を組み合わせ、その人の症状に合わせてオーダーメイドで施術を行う。また、必要に応じて「医学気功」「真気術」などのエネルギー系のアプローチも取り入れ、からだだけでなく、自律神経や心身のバランスにも配慮したトータルケアを行っている。
さらに、AI姿勢分析アプリ「Sportip Pro」を導入し、姿勢やからだの使い方を客観的に可視化。施術前後の変化やゆがみの傾向を画像で確認しながら、その人に合ったセルフケアや運動メニューの提案も行う。

そんな楽間整体院が目指すのは「継続して通わなくても良くなる整体院」だ。
「私自身、慢性疲労・頭痛・肩こり・腰痛・坐骨神経痛など複数の不調に悩んでいたのですが、自分に合う治療院が見つからなくてずっと困っていました。整形外科、整体院、接骨院、鍼灸院などあらゆる治療院に通いましたね。しかも、いざ行ってみると『週に3回は来てください』のように頻繁に通院することを勧められて。当時はフルタイムで働き、一人で子育てもしていたので、そんなに自分のケアに時間は使えないし、お金もかさむなあ、と思っていました。そんな経験から、通わなくても良くなる治療院を目指して開業しました」(村松氏)
実際、同院ではおよそ95%もの人が月に1回程度の通院だという。しかし、「それで症状が改善するのか」と疑問に思う人もいるだろう。通わなくても良くなる理由について、村松氏はこう話す。
「当院の施術では、血流と神経の伝達異常を改善することで自然治癒力を高めます。それによって、自分のからだを自分で整えられるようになるんです。固まっているところを柔らかくして、血流が良くなり、からだが自分で良くないものを掃除して排除していくようなイメージですね。からだを掃除したり、整えたりするのには時間がかかります。そのため、ひと月に何度も頻繁に来ていただかなくてもいいんです。1日1日の変化はほんの僅かなので、お客様は気づいていないことが多いのですが、1か月後に施術させていただくとちゃんと変化していることが分かります。」(村松氏)
通う人にとって負担にならず、痛みもしっかり取り除く。そんな「通いやすく、通いたいと思える」ことこそ、楽間整体院の強みだ。また、古民家を改装したアットホームな雰囲気の同院は、心のリフレッシュの場にもなっている。キッズスペースもあるために子どもを連れて気軽に通うこともでき、「痛みもストレスもすっきりしました」と喜んでくれる人も多い。
「気楽な空間の中で楽しい時間を過ごしてほしい」
「からだが楽になって、人生をもっと楽しめるようになってほしい」
「楽間」という名前にはそんな思いが込められており、まさにそれを体現している、患者に寄り添う整体院だ。
教壇から整体院に。38年の教員生活からセラピストへの道
村松氏はもともと高校で理科教員として38年間働き、定年退職後に楽間整体院を開業した。もともとセラピストになることは考えていなかったという村松氏は、どのようにしてこの仕事にたどり着いたのか。
村松氏は夫を亡くして4人の子どもを一人で育てながら、教員生活を楽しんでいた。しかし、その裏側には長年にわたるからだの不調との闘いがあったという。さまざまな治療院や、家庭用の健康器具を試してみても、効果は一時的で根本的な解決にはならなかった。その中で痛みや辛さを気力で誤魔化し、鎮痛剤を服薬しながら働いていたという。「『生きていくこと=つらいことに耐えること』だと本気で思っていました」と当時を振り返る。
そんな中、2018年に息子が体調を崩して入院。改善の兆しが見えない中、藁にもすがる思いで探し当てた「健康医学院」で、医学気功師・沈再文氏の施術を受けたことが大きな転機となった。合計10回ほど通い、息子は毎日元気に過ごせるように。さらに、翌年には村松氏自身がアナフィラキシーショックで救急搬送。入院検査でも原因がわからず、「西洋医学の力では症状の改善は難しい」と言われていたが、物は試しと健康医学院に通ってみると症状が緩和した。
「西洋医学以外の力で症状を改善する方法があるんだ」と知った村松氏は、「自分や家族の健康を守れたら」という気持ちで、医学気功師養成講座を受講してみることに。もともと生物学が大好きで、高校でも主に生物の授業を担当していた村松氏は、その手技と人のからだの変化に強く興味を持つようになり、どんどん魅了されていったという。

そして、教員を定年退職するまでの1年半の間に4つの手技を習得。沈氏の医学気功をはじめとし、六層連動操法®、小波津式療法、日だまりショットなど、ソフトタッチで高い効果が期待できる手技を習った。そして、それらの手技を磨く中で、職場の先生や生徒たちが興味を持ち、練習台になってくれた。
「教員を退職する最後の半年ぐらいは、昼休みや授業終わりには毎日のように誰かが施術を受けに来ていたほどでした。それで施術をするとみんな良くなって、『先生の施術って魔法みたい!』『膝の痛みが無くなって、いつも通り階段を昇れるし、持久走も走れるようになりました』『週末に大会があったんだけど、ベストタイムが出たよ!』といった声ももらっていました。ただ、嬉しさもある一方で、『1回の施術で痛みが軽減するってどういうこと?』という疑問とともに、これで本当に良くなっているのかと信じられない気持ちもあったんです」(村松氏)
半信半疑だった村松氏だが、退職の3か月前に足を捻挫して踵をついて歩けなくなってしまったのだという。そこで、習った手技のうち捻挫に効くものを娘に教えて試してもらったところ、すぐに痛みが軽くなり、歩くことができるように。その出来事をきっかけに、本当に効果があることを身をもって感じ、「これなら人の役に立つのかもしれない」とセラピストになることを決意。
そして2023年3月末に教員生活を終え、楽間整体院を開業した。当初、定年退職後にはゆっくり過ごすことも考えていたが、「やろう思うと止まらないタイプ」だという村松氏はすぐに次のキャリアに踏み出したのだという。
定年退職から第二のキャリアを歩む中で、「これまでは教員として『明るい社会を築くお手伝い』をしてきました。これからは、セラピストとして『健康寿命を延ばすお手伝い』ができたらと考えています」と話す。
尽きない興味と、良くなる姿への喜びがエネルギーに
——今や10種類以上もの技術を身に付けられていますが、数年でなぜそんなにたくさん習得できたのですか?
「人間のからだの不思議」へ強く興味を持っていることが一番ですね。まずは、どこに行っても良くならなかった自分が楽になれた、ということへの不思議が大きかったです。また、「もっとすごい手技があるんじゃないか」という興味もあります。だから、毎年3つほど新しい手技を学び続けていて、尽きないですね。
あと、施術をする中で人によって全然違うと感じるんです。高校の生物の授業では「人のからだは皆同じ細胞によってつくられています」と教えていたのに、いざ出来上がったからだは全然違うし、癒着の取れやすさや施術後の経過も違います。通っていただく中で感触も変わっていくし。すごいな、なんでだろうって日々思っていて、とても興味深いです。そんな違いや変化から、『からだは食べ物でできている!』というところに注目し、予防医学や機能性栄養学の勉強も始めました。また、予防医学の勉強をしている時に波動セラピーにも出会うことができたので、施術前後でからだの周波数がどのように変化するのかを検証しています。このような感じで、次から次へと新たな出会いがやってくるのです。
——今の仕事に教員の経験が生きていることはありますか?
理科の知識はすごくつながっていると感じますね。施術によっていろいろな変化を感じる中で、筋肉細胞の構造がアニメーション化されて頭に浮かんできたり、「免疫細胞たちがこんな感じで悪いものを排除してお掃除しているのかも」「今、細胞の中でああいう反応が起こっているんだな」なんて思いながらやってることも結構あるんですよ。
また、生物学の知識をもとに、からだが良くなる、悪くなるという原理の仮説を自分なりにいつも立てていて、「これが悪いんじゃないか」「こうしたら良くなるかもしれない」と、自分で色々試してみて、それが治療に生かされることも多いです。
さらに、施術をしながら身体の中でどんなことが起こっているのかという私の勝手なストーリーをお話ししていると、みなさんとても面白がってくださいます。「生物学って面白いんですね~!もっと勉強すれば良かった。」と。教員時代には生徒たちの興味関心を高めるためのネタ作りをするのが趣味になっていましたが、今も同じようなことをしているような気がします。
——どのようなところにやりがいを感じますか?
お客様が変わっていく姿を見られるところです。からだの特定の場所に痛みを持っている方がほとんどですが、それ以外の場所も良くなっていくんですよ。通っているうちに高血圧が良くなった、血液検査でコレステロールや中性脂肪が正常値になった、贅肉が取れたり体重が減ってからだが引き締まったとか。最近は、『からだが整うと、からだに合ったちょうど良い加減の状態に自然となっていくんだ』と思うようになりました。そういう変化をお客様自身で感じて喜んでいただけたり、からだが変化してくると「やっぱり血流よね~!」とおっしゃるようになられたり、健康や美容に対する意識もどんどん高くなっていかれることがとても嬉しいです。
また、痛みで出歩けなかった人が、治療を続ける中で「一人で京都旅行に行ってきたよ」と言ってくださったり。最初は「こんなの治りますか?」と諦めたように来た人が、数回目ぐらいから目に見えて明るくなったり。そういう姿を見て、私はエネルギーをもらっています。

もっといいからだづくりのお手伝い。楽間整体院の使命
「生きていくこと=つらいことに耐えること」ではない。痛みや辛さを取り除き、もっと楽しく生きられるお手伝いをする楽間整体院。最後に、今後の展望を伺った。
「病院や薬に頼る以外にも、良くなる方法があることをもっといろいろな人に知ってもらいたいと思っています。痛み止めのような薬でその場しのぎで対処するのではなく、原因から改善できることを伝えていきたいです。また、痛みがなくなった人でも、食事や生活習慣を改善すれば、もっといいからだを作れると考えているので、そのお手伝いや啓蒙もしたいと思っています。今は予防栄養学や予防医学も学んでいて、ヘルスコーチの資格も取得して準備を進めているところです。そしてゆくゆくは、医療費の削減にもつなげていけたら嬉しいですね」(村松氏)
◎法人情報
楽間整体院
URL:https://lakuma.jp/
所在地:〒441-3147 愛知県豊橋市大岩町北田60-5
代表者:村松 聡子



