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YouTuber「ポンコツらいす」“連れ子を邪魔発言”で炎上拡大 警察・児相へ通報殺到、軽率な演出が呼んだ最悪の結末

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夫婦YouTuber「ポンコツらいす」
ポンコツらいす YouTubeより

人気夫婦YouTuber「ポンコツらいす」が投稿した動画をきっかけに、視聴者から警察や児童相談所への通報が相次いだ。
動画内で夫・こうせい(27)が、妻・まりこ(40)の連れ子に対し「邪魔だったかもね」と笑いながら語ったことが批判を招き、「冗談でも許されない」「心理的虐待では」と非難が殺到。
単なる炎上騒動を超え、行政が動く異例の事態に発展した。

 

炎上の発端――軽い“冗談”が引き金に

10月27日、TikTokに投稿された一本の動画が瞬く間に物議を醸した。
「イヤな質問するなぁwwww」というテロップ付きで、妻のまりこが夫・こうせいと、連れ子のヒカちゃんに向かって質問する場面が映っていた。
まりこが「結婚する時、連れ子、邪魔じゃなかった?」と問いかけると、こうせいは笑いながら「邪魔っていうか……邪魔とは思わなかったけど、邪魔だったかもね」と返答。

ヒカちゃんが苦笑いし、まりこも「うん」と頷くなど、一見“仲の良い家族の会話”のようにも見える。だが、問題はその“笑いの使い方”にあった。
その後もこうせいは「(連れ子が)いるのといないのとでは身軽さが違う」「お金もかかるし、時間もとられるし」と言葉を続け、「邪魔だったかもね」を繰り返した。
編集ではそのフレーズが何度も強調され、最後には「邪魔!邪魔!」と冗談めかして叫びながらハグをする演出もあった。

だが、視聴者の多くがこの“軽いノリ”に強い違和感を覚えた。
「笑って済ませる話ではない」「子どもを傷つけている」といったコメントが相次ぎ、動画は瞬く間に拡散。炎上の火は抑えきれないほど大きくなった。

 

通報が相次ぎ、警察と児相が動く

炎上の中心となったのは、「子どもの心理的虐待ではないか」という視聴者の懸念だった。
SNS上では、動画のスクリーンショットが拡散され、「こんなことを子どもの前で言うなんて信じられない」「行政が動くべき」といった書き込みが殺到。
一部の視聴者は実際に警察や児童相談所へ通報を行い、結果として夫婦への聞き取りが行われたとされる。

動画のコメント欄には「通報しました」「もう笑えない」「本当に心が痛い」といった投稿が並び、炎上は“ネット上の騒動”から“社会問題”へと発展した。
児相関係者によると、こうしたケースでは「直接的な暴力がなくても、発言による精神的圧力が問題視されることがある」という。
つまり、笑いの中であっても、子どもの前で“邪魔”という言葉を繰り返すこと自体が、子どもの心に深い傷を残す可能性があるということだ。

 

一家の背景――“13歳差夫婦と3人の子ども”

「ポンコツらいす」は、妻・まりこ(1984年生まれ)と夫・こうせい(1998年生まれ)による13歳差の夫婦YouTuber。
2人は2021年1月に結婚し、当時まりこには前夫との間に2人の連れ子(ヒカちゃん、ぶーちゃん)がいた。
2024年2月には、夫・こうせいとの間に第3子が誕生。現在は5人家族として活動している。

YouTubeチャンネルの登録者数は30万人を超え、歳の差婚と子連れ再婚という珍しい組み合わせで注目を集めた。
「ありのままの家族」をテーマに、日常や夫婦の掛け合い、育児のリアルを発信してきたが、今回の件でそのイメージは完全に崩壊した。
視聴者からは「家族の絆を見せるはずのチャンネルが、子どもを笑いものにしている」と失望の声が相次いでいる。

 

謝罪動画でも炎上は沈まず

通報騒動を受け、夫婦はYouTubeに謝罪動画を投稿した。
だが内容は「誤解を招いてしまった」「悪気はなかった」という説明にとどまり、具体的な謝罪の言葉はほとんどなかった。
まりこは「家族の仲は良好で、虐待など一切ない」と主張したが、視聴者の心には響かなかった。

コメント欄には「謝っているように見えない」「笑いながら言い訳してる」「反省が足りない」と批判が集中。
再生数は急増したものの、高評価を上回る低評価が並び、チャンネル登録者数も減少傾向にある。
“日常を笑顔で届ける家族”というブランドが、一度の軽率な発言で崩れ落ちた形だ。

 

“家族配信”が抱える危険性

今回の事件は、家族を題材にした動画配信のあり方そのものを問う結果となった。
家族系YouTuberの多くは「家族の温かさ」をコンテンツにしているが、そこには常に「子どもをどう扱うか」という倫理の問題が伴う。
撮影中の“演出”や“笑い”が、子どもに心理的負担を与える可能性を軽視すれば、今回のような炎上は避けられない。

SNSの拡散力が強まった今、視聴者の倫理意識もかつてより格段に高い。
“冗談”の一言でも、子どもを傷つける可能性があれば容赦なく批判の対象になる。
さらに、今回のように通報によって警察や行政が動けば、家庭そのものが世間の監視下に置かれることになる。
「家族をネタにして笑いを取る時代」は、すでに終わりを迎えつつあるのかもしれない。

 

結論――「笑いの代償」はあまりに大きかった

「ポンコツらいす」の動画がここまで波紋を広げたのは、視聴者が“笑いの裏側”に潜む痛みを見逃さなかったからだ。
家族の関係性を軽いトーンで切り取ることは自由だが、その中で子どもがどう感じるかを置き去りにしてはならない。
軽い冗談が、行政を動かし、チャンネルの信頼を失墜させた。

いまやYouTuberは単なる発信者ではなく、社会的責任を伴う存在となった。
“身内の笑い”が“公共の場の暴力”と紙一重であることを、「ポンコツらいす」は身をもって示したと言える。
彼らの失敗は、家族を発信の中心に据えるすべての配信者への警鐘でもある。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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