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人気Youtuberスーツさんに何があった?「10月15日に悟りを開いた」発言が話題 投稿にSNS騒然

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スーツさん、公式HPより
スーツさん、公式HPより

「私は悟りを開きました。世の中の全てに意味などないことを完全に自覚しました。」

そうXに投稿したのは、YouTubeで人気の“交通系YouTuber”スーツ氏だ。鉄道旅のレポート動画や独特の語り口で知られる彼が、突然「社会人として死亡した」と語り、「この世のすべては幻想である」と宣言した。
この一連の投稿が18日にX上に現れると、SNSは騒然となった。

 

スーツさん、株式会社AS/観光誘致株式会社を設立した“交通の語り部”

スーツ氏(本名非公開)は、1997年生まれのYouTuberであり実業家。鉄道高校として知られる岩倉高校を卒業後、横浜国立大学経営学部に進学。2016年にYouTube活動を始め、スーツ姿で全国の鉄道を旅する動画で人気を集めた。YouTubeの「スーツ 旅行 / Suit Travel」は2025年10月19日現在、111万人の登録者を誇る人気Youtuberだ。

その後、個人活動を越えて観光・交通業界との連携を進めるため、株式会社AS(現・観光誘致株式会社)を設立。公式サイトでは、冒頭で次のように自己紹介している。

「こんにちは、スーツです。株式会社ASは、私、交通系YouTuberのスーツが、個人の範囲を超えて観光業界・交通業界など各業界との協業をするべく設立しました。PRや広報の手段としてスーツを検討するにあたっての簡単な自己紹介をまとめました。」

 

このシンプルな一文に、彼の姿勢がよく表れている。鉄道という枠にとどまらず、「移動を通して社会を見つめる語り部」としての立場を明確にしていた。

公式サイトでは、YouTubeを活用した地域PR、交通キャンペーン、講演、メディア出演などの実績を紹介。NHK「クローズアップ現代+」やフジテレビ「99人の壁」、テレビ東京「チマタの噺」など、地上波番組への出演歴もある。

スーツという名前の由来も、学生時代に「スーツしか着るものがなかった」ことから。大学入学時のスーツ姿のまま全国を旅し、その姿が“トレードマーク”となった。
現在では、自らの会社を通して交通や観光を支援するPR事業を展開している。

 

「10月15日に悟りを開いた」 社会・価値・心の存在を否定

発端は10月18日未明の投稿だった。スーツ氏はこう書いた。

「2025年10月15日に私は悟りを開き、世の中の全てに全く『意味』などないことを完全に自覚しました。そのため、あらゆる意欲、執着、規範、迷い、悩み、喜びなどを手放しました。それらは全て幻想や集団催眠などの類いで、最初から存在しなかったのだと理解したのです。」

その後も立て続けに投稿を重ね、「社会人としての私は死亡しました」「この世の価値は全て幻想である」「理解される必要もない」といった言葉を残した。

 

「私は全てを説明しています。これを理解するかどうかは読み手の問題で、私の問題ではありません。世の『問題』はすべて幻想であると完全自覚しました。わかってもらう必要も、わかってもらわない必要もありません。」

「私は自分の発言が理解されることに価値を感じなくなりました。発言することにも価値を感じませんし、発言しないことにも価値を感じません。今は発言していますが、そのうち静かになる可能性があります。」

これまでの論理的な発信とは異なり、存在論や虚無主義を想起させる内容に、コメント欄は一時騒然となった。

 

「私は死なない」 “遺伝子の設計”に触れた投稿も

一連の投稿の終盤で、彼は自らの生命についても言及している。

「今後、私や私の周辺がどうなるのかはわかりません。ただ、私の体は存在しており、私の体は自分の生命を守るように設計されているでしょう。ですから、私が死亡したり何かを破壊したりすることは考えにくいです。」

「そういうことは起こらないように私の体は設計されています。皆さんは心配するかもしれませんが、心配するようなことは何も起こらないと思います。」

この文面が投稿されると、「哲学的覚醒なのか」「体調による錯乱なのか」といった憶測が一気に拡散した。

 

「錯乱して投稿」と謝罪 会社の営業継続を明言

およそ3時間後、スーツ氏は謝罪文を投稿した。

「私が先ほど錯乱して投稿したことで、皆さまにご迷惑をおかけしてしまった可能性を鑑み、心配しております。観光誘致株式会社は今後も誠心誠意営業いたしますので、なにとぞよろしくお願いします。大変申し訳ございませんでした。」

さらに「弊社へ案件をご発注頂ければ幸いです」と自身の会社サイト(kanko.inc)を案内。最新の写真も公開し、冷静な対応を見せた。

SNSでは「悟りと営業が同居している」「現代的すぎる宗教観」と皮肉る声も相次いだ。

 

SNSの反応「最終形態説」「新章の前触れ」「ガチで心配」

X上ではファンや視聴者の間で議論が白熱した。

「スーツ背広の動画を8年前から全部見てるけど、これは乗っ取りでも病気でもない。彼の最終形態だ」
「本命:チャンネル新章、対抗:アカウント乗っ取り、大穴:新興宗教設立」
「やめてね、ガチで病んでたら」

過去には体調不良を訴える投稿もあった。本人によれば、10月3日ごろスイス・バーゼルで体調を崩し、帰国後の検疫でインフルエンザと診断されたという。
SNS上では「高熱による錯乱では」「精神的な転換点か」といった憶測が飛び交っている。

 

鉄道から“無”への旅路 理性の旅人がたどり着いた境地

鉄道を愛し、社会を論理的に分析してきた青年が、ある日突然「意味はない」「価値は幻想」と言い切った。
その言葉は危うくも静謐で、どこか達観した響きを持っている。

2025年10月15日を境に、彼は何かを見たのか。
それとも、見えないものを追う旅に出たのか。
鉄道の終着駅の先に、彼の“悟り”が待っているのかもしれない。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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