
タレントの 小島瑠璃子(31)が、2025年10月12日、自身のSNSで約2年半にわたる活動休止を経て芸能界復帰する意向を発表した。夫であった実業家・北村功太氏(享年29)が2025年2月4日に自宅で急逝した悲劇から8か月。残された彼女と子どもの暮らし、そしてフリータレントとしての再出発に対する期待と懸念を、現時点の情報をもとに整理する。
小島瑠璃子、2年半ぶりの芸能活動再開
「およそ2年半にわたって芸能活動をおやすみしておりましたが、本日より再開いたします」
2025年10月12日夜、タレント・小島瑠璃子(こじま・るりこ/31)が投稿したインスタグラムの一文が、SNS上で瞬く間に拡散された。芸能活動再開は2年半ぶりと言えど、夫・北村功太氏(享年29)が急死してからはわずか8ヶ月しか経っていないため、メンタルや体調面に心配される。
夫の急死、残された遺書 「あの日」から止まった時計
事件が起きたのは2025年2月4日の午後。東京都港区の自宅マンションで、北村氏が意識を失った状態で発見され、小島が通報。搬送先の病院で死亡が確認された。
警視庁による現場検証の結果、遺書のような文書が見つかっていたことが判明。報道各社は、北村氏の死が「自死(自殺)の可能性が高い」と伝えた。現場には、ヘリウムガスのボンベや器具が残されていたとの情報もあり、事故ではなく意図的な行動だったのではないかとの見方が濃厚だった。
小島は、夫の死去を自身のInstagramで公式発表する際、死因について「詳細を控えさせていただきます」と述べたため、真相は近親者のみが知るにとどまった。
北村氏はサウナ施設運営やアプリ開発を手がけるベンチャー企業「Habitat株式会社」の代表であったが、多額の債務や経営不振も報じられており、“経営と家庭の板挟み”が死を選ばせたのではないかという憶測が絶えなかった。
事務所には所属せず、フリーでの芸能活動再開
そして迎えた10月12日、沈黙を破るように発表された「活動再開」。
2年半前にホリプロを退社した小島は
「復帰にあたり、様々な方々にもご相談させていただきましたが、最終的に個人で活動していくことにいたしました。」
と、今後も事務所には入らずに、フリーで活動することを報告。
テレビタレントからSNS時代の“自力発信型タレント”へ。この流れは、近年の芸能界でも顕著だ。だが、夫を亡くして1年も経たない未亡人がフリーとして再出発するというのは、容易なことではないだろう。
「応援いただいている皆様にこれからも、元気な姿で活動していく様子をお届けできたら嬉しいです。」
と気丈に語る彼女のSNSには応援の言葉が溢れている。
「キングダム愛」から炎上、留学延期、結婚、そして喪失……波乱の人生を振り返る
小島瑠璃子といえば、明るく頭の回転が速い「コメント女王」として一時代を築き、「こじるり無双」などの異名もあった。2015年にはテレビ番組出演本数ランキングの女性部門でトップであった実力者だ。だが、プライベートでは「お騒がせ」「炎上」のイメージもあった。
2020年には漫画『キングダム』原作者の原泰久氏との交際が報じられ、「略奪愛」疑惑で炎上。その後、原氏との破局を経て「2年間無駄にした」発言が波紋を呼んだ。
2022年には「中国留学」を発表したが、コロナ禍や環境の変化で実現せず。
2023年2月でホリプロを退所、その後北村氏と結婚。2024年に第一子を出産。
まさに恋愛・仕事・家庭すべてが話題になる“波瀾万丈の人生”を歩んできた。
その彼女が、夫の死を乗り越えて再び前を向こうとしている。
再出発のカギは「トーク力」 “喋れる未亡人”こじるりの可能性
こじるりの最大の武器は、やはり“言葉”ではないだろうか。
トーク力と頭の回転の速さで、テレビ全盛期にはバラエティに欠かせない存在だった。
だが今後は、明るさだけでなく「痛みを知る女性」としての深みが求められる。
恋愛スキャンダル、炎上、夫の死などの壮絶な痛みを乗り越え、シングルマザーで子どもを育て上げる覚悟を持って仕事に挑む彼女には、情報番組やエッセイ分野での復活もあり得る。
未亡人として、一児の母として、そして一人の女性として。こじるりの第二章は、華やかな芸能界の再スタートというより、「人生のリスタート」に近い。
世間の視線は時に冷たく、時に温かい。だが、悲劇を越えて前に進む姿は、確かに多くの人の心に触れている。
「強く生きる女性の象徴になれるかもしれない」その挑戦が、いま始まったばかりだ。