
スターバックスコーヒーのバイトの面接に落ちた50代女性の投稿が炎上。TOEIC655点・万博勤務経験を持つ主婦が不採用になった理由とは?SNSでは「出来すぎて敬遠」から「態度や年齢が問題」まで賛否が分かれる。
スタバのアルバイト不採用 「悲しみ投稿」が火種に
スターバックスのアルバイト面接に落ちたという50代女性の投稿が、SNSで物議を醸している。
投稿主はX(旧Twitter)にこう綴った。
「時給1250円のスタバのアルバイトの面接で落ちました。大阪万博で働いている事、シフトは朝から夜まで全ての時間帯でオッケー、長期で働く予定。落とされた理由がわからないです。どんな人材をこの時給で求めているのでしょうか?人手不足とは…」(現在は削除済み)
女性はオーストラリア留学経験があり、TOEIC655点、英検2級の英語力を持つという。さらに大阪万博関連の仕事にも従事しており、「なぜ不採用?」と訴える内容に共感と反発の声が交錯している。
SNSで賛否 「出来すぎて敬遠」「態度や年齢が問題」の二極化反応
この女性の投稿は瞬く間に拡散し、数千件の反応を呼んだ。
肯定的な意見としては次のような声が目立った。
「あまり出来すぎる人は上の人が使いづらいので敬遠される事があります」
「条件が合っていても、今いる従業員が一緒に働きやすいかどうかも見てるみたいなので、単純に運が悪かった」
「スタバの場合、逆にバリスタスクールとかにいると落とされるかも。テンプレ通りに動ける人を求めるからね」
一方で、否定的な意見も少なくなかった。
「そんなことをSNSで投稿するところ」
「採用担当もしますが、こういう「私が落ちるわけがない」って姿勢で来る50代さんが一番厄介なのだよ。だって落ちたらこうやって自分の個人情報までだして受けた先を叩くわけでしょう?そういう姿勢を面接で読まれたんじゃないかな?」
「『このスキルで、この低賃金で働いてやるって言ってんのに???』感」
「年齢と見た目じゃないかな」
SNS上では、“採用されなかったこと”よりも、“それを公に不満として投稿した行為”が炎上の火種となった。
「毎日コーヒーの香りに包まれる生活を夢見ていた」でさらに炎上
女性は続けてXで心情を吐露していた。
「毎日コーヒーの香りに包まれる生活を夢見ていたのでショックです。」
だがこの投稿に対しても、別のユーザーからは厳しい意見が飛んだ。
「他の喫茶店でもいいやん、コーヒーの匂いに包まれるなら。スタバ一択なんですか?『私のスペックなら受かるはず』と思い込んでる感じが、店に立つと偉そうに見えたのかも」
スタバへの憧れやブランド志向をにじませたことが、勘違い発言と見られてしまった格好だ。
スタバのアルバイト採用の平均年齢は20代前半
スターバックスのアルバイト採用は、全国的に学生層が中心だ。
特に都市部では平均年齢が20代前半で、大学生や専門学校生が多く、社会人経験豊富な中高年層の採用例は多くない。
また、スタバは“ブランド体験の一部”として働く文化を重視している。チームで協調的に動けるか、柔らかい印象を与えられるかが大事とのこと。スキルより雰囲気が評価されることもあるようだ。
50代のバイト応募で注意すべきポイント
年を重ねていると、それまでの経験やスキルがあるため「まっさらにイチから学び、受け入れる」姿勢が若者よりも薄いと感じられるリスクはある。また、採用後に上司となる人が年下であれば、その上司から「年上の部下は指導しにくい」と思われ敬遠されることも考えられる。
そのため、若者向けのアルバイトで50代で受かるポイントとしては、接客スキルよりも“若い世代と協調して学ぶ姿勢”が見られるかが大事だ。キャリアや語学力を前面に出すより、笑顔・清潔感・チームワークを重視するほうが印象が良いかもしれない。
また、面接後にSNSで不満を投稿する行為も「企業側からすればリスク要因」と受け止められる。仮に他店でも応募履歴が共有されていれば、“SNSで晒す人”として敬遠される可能性もある。
明日は我が身、何か言えばSNSで叩かれる怖さ
賛否両論の議論が盛り上がる中で、同情の声も上がった。
「50歳のおばさまを攻撃しすぎでは?」
「少し分不相応な発言しただけで、ここまで言われるのは不憫」
女性が綴った「コーヒーの香りに包まれる生活を夢見ていた」という一文は、仕事を選ぶ上での“純粋な動機”だったのかもしれない。
だが、SNSという公開の場では、それすら炎上の燃料となってしまう時代。
攻撃的な投稿をする前に、その発言は人を傷付けないかと、ひと呼吸置いて思いやりを持ちたいものだ。