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【広島発・夢の共演】吉川晃司×奥田民生が「Ooochie Koochie」結成。高校時代の縁と今だから放つ“大人の遊び心”

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吉川晃司と奥田民生のユニット、オーチーコーチー
DALLーEで作成

 広島出身で1965年生まれの吉川晃司と奥田民生。同い年のふたりが50代後半を迎えた今、新ユニット 「Ooochie Koochie(オーチーコーチー)」 を結成した。実は高校時代に交流があったという二人が、なぜ今、このタイミングで再び手を組んだのか。その理由には、成熟した表現者としての“余裕”と、広島というルーツが育んだ“自由な対話”の精神がある。最新の楽曲リリースやツアー計画とともに、ユニットの背景と魅力を掘り下げる。

 

 

同い年で高校時代から接点──青春時代に交錯した広島の音楽ルート

吉川晃司は広島市安佐南区、奥田民生は同市東区で育ち、ともに1965年生まれ。吉川は修道高校、奥田は皆実高校に在籍していた高校時代、市内の洋服屋兼ライブハウスのような場所で交流していたことが、最近のインタビューで明かされている 。

当時、吉川は水球で全国大会に出場するほどのスポーツマンとして知られ、若くして異彩を放っていた。対して奥田はバンド活動に没頭し、地元音楽シーンに顔を出していた。直接バンドを組むほどの関係ではなかったが、同じ時期に近いステージを見つめていた。その縁が、40年以上の時を経て再び動き出す原点になったのだ。

 

ユニット名「Ooochie Koochie」に込めた意味

ユニット名は広島弁の「あちらこちら(おちこち)」や「あっちこっち」をもじった言葉遊び。「昔と今」「故郷と全国」「高校時代と成熟期」という対比を軽妙に絡ませた命名だ 。ふたりが構想段階からじっくり話し合って決めたというだけに、名前自体が二人の関係性とストーリーを象徴している。

 

なぜ“今”結成?成熟したアーティストたちの再会

公式な理由は明かされていないが、フェスや共演イベントで再会を果たしたことが引き金になったとされる 。同郷・同世代という距離感の中、30年以上のキャリアを経た相手と呑み交わすうち、「一緒に何か面白いことをやろう」と自然に話がまとまったという。

コロナ禍を経て「ライブとは何か」「音楽の価値とは何か」が見直された時代。そんな中、Ooochie Koochieは“肩肘張らない音楽”“人生の余白を楽しむ遊び心”をテーマに、成熟したふたりだからこそ響く音を届けようとしている。

 

『GOLD』『OK』『ショーラー』が示す、“地域性と普遍性”の両立

第一弾シングル『GOLD』は、70年代後半のディスコ風サウンドにのせ、青春時代の“もしも広島で…”をテーマにしたナンバー。奥田が歌詞を手がけ、吉川がボーカルを担当。M/Vも話題となった。

続く『OK』は広島カープ公認の応援歌として発表。地元愛とロックが見事に融合し、スポーツファンにも広がった。そして6月にリリースされた『ショーラー』は全編広島弁で歌われたヘヴィロック。ふたりの出身地や母校を舞台に描かれたミュージックビデオも注目を集めた。

これらの楽曲は、地域性に根ざしながらも、懐かしさと新しさが共存する“普遍的ロック”として全国のファンを惹きつけている。

 

全国ツアーと大晦日・広島公演への特別な“導線”

Ooochie Koochieは2025年7月から全国ツアーを開催予定。幕開けの地には、ふたりの故郷・広島が選ばれた。初日公演は広島グリーンアリーナ。以降はフェスティバルホール(大阪)や日本武道館(東京)など全国主要都市を巡る。

注目すべきは、2025年12月31日、大晦日に広島で行われるスペシャルコンサートの存在だ。この公演は“年越し”という特別な一夜であるだけでなく、最新アルバム購入者の中から抽選でチケットが販売されるという限定イベントでもある。ふたりのルーツである広島に戻って、新たな年をファンとともに迎えるという演出は、ファンへの“恩返し”ともいえる。

この特典はすでに公式サイトでも発表され、アルバムの予約動向にも大きな反響を与えている。単なる販促を超えて、“音楽を届ける相手”とのリアルな接点を大切にする姿勢が感じられる。

 

Ooochie Koochieは“成熟した大人のロック祝祭”そのもの

高校時代の縁から生まれたOoochie Koochieは、同い年であるからこそ語れる“昔と今”、広島というルーツの共通項、成熟期に差し掛かった表現者たちの余裕と遊び心。『GOLD』『OK』『ショーラー』という三作品は、いずれも地域性と普遍性、遊びと真剣さというテーマを内包し、ふたりの成熟した感性を映し出している。

全国ツアー、そしてアルバム購入者限定の大晦日・広島公演。この一連のプロジェクトは、広島を出発点に全国へと祝祭を届ける“ロックの旅”であり、ファンとの新しい関係の築き方そのものでもある。

単なる懐古や再結成とは違う、いまここにしか生まれない“自由な音楽の現在地”。それが、Ooochie Koochieというユニットの本質である。

 

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ライター:

広島県在住。福岡教育大学卒。広告代理店在職中に、経営者や移住者など様々なバックグラウンドを持つ方々への取材を経験し、「人」の魅力が地域の魅力につながることを実感する。現在「伝える舎」の屋号で独立、「人の生きる姿」を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。​​https://tsutaerusha.com

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