ラジオ冒頭で静かに頭を下げた57秒

女優・永野芽郁が4月29日未明、レギュラー番組『永野芽郁のオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)に生出演し、冒頭57秒にわたって謝罪した。永野は「一部週刊誌の報道によりお騒がせしてしまい、本当にごめんなさい」と切り出し、「誤解を招くような軽率な行動を心から反省しています。
今後は節度ある行動を徹底します」と深く頭を下げた。スポーツ報知は「放送開始と同時にスタジオの空気が一気に張り詰めた」と伝えている。
週刊文春の指摘と“二股不倫”疑惑
発端は4月24日発売の『週刊文春』だ。同誌は俳優・田中圭との不倫疑惑を報じ、さらにTBSドラマ『キャスター』で共演する韓国俳優キム・ムジュンが永野の自宅に宿泊したとも記した。東京スポーツは記事中で「田中と腕を絡ませる永野の様子」など複数の写真を紹介し、SNS上に瞬く間に拡散した経緯を詳細にまとめた。
所属事務所は即座に否定、それでも残った“火種”
デイリースポーツの取材に対し、永野の所属事務所は「田中さん、キム・ムジュンさんは俳優としての先輩や仲間であり、交際の事実はない」とコメント。加えて「誤解を招く行動であったことを本人に厳しく伝えた」と説明したが、疑念は収まらず、ラジオでの“直接謝罪”に至った。
ラジオアプリ急上昇キーワードが示す“瞬間最大風速”
謝罪が放送された時間帯、ラジオ配信アプリ「radiko」では〈永野芽郁〉が検索急上昇ワードの上位を占めた。同アプリの月間レポートは「検索ランキングで番組名が放送直後にトップ3入りした」と分析している。深夜番組ながら、リアルタイム聴取率で『ANNX』枠全体を押し上げた形だ。
Xで賛否二極化、トレンド1位を維持
Xでは〈#永野芽郁謝罪〉が深夜帯にもかかわらずトレンド1位を長時間維持し、ポスト件数は1時間で約2.2万件に達した。肯定的な投稿が4割、否定的な投稿が6割と拮抗し、フォロワーの感情は二極化したままだ。Livedoorニュースは「短時間で肯定・否定双方の投稿が雪崩のように流れ込んだ」と速報した。
スポンサー13社の“沈黙”と広告業界の計算
2024年のCM起用社数ランキングで永野は味の素やNTTコミュニケーションズなど13社から指名され、女優部門3位につけた。現時点でスポンサー各社はいずれもコメントを差し控えているが、広告代理店幹部は「企業は“説明責任”の今後3週間を注視している。
商品キャンペーンの切替期と重なるため、早期収束できなければスケジュール調整で対応する」と語る。
危機管理の視点 “誠意の可視化”は十分か
芸能マネジメントに詳しい危機管理コンサルタントは、本紙の取材に「疑惑を完全否定しつつ謝罪する構成はダメージコントロールとして理に適う」と分析する。ただ「田中圭側が沈黙を続ければ『片側だけの説明』との批判は長引く」とも指摘。2019年の俳優・東出昌大のケースでは、相手女優が会見で謝罪するまで企業のCM見合わせが連鎖した前例がある。
イメージ回復の“ゴールデンタイム”
永野は2018年の朝ドラ『半分、青い。』で国民的女優の地位を固めた。人気絶頂期の不倫報道はイメージ低下とスポンサー離脱を招きかねないが、今回は謝罪までが4日と比較的早かった。広告業界では「初動72時間」を回復の分水嶺とみる向きが多く、今回の“謝罪の間合い”がブランド毀損を最小限に抑えられるか注目が集まる。