覚せい剤中毒を自ら暴露

「秒速で1億円稼ぐ男」として一世を風靡した実業家・与沢翼氏(42)が、4月18日夜からXに連投し、タイ滞在中に覚せい剤へ依存していた事実を認めた。氏は《仕事をやめてタイに来てから“覚せい剤”にどっぷりはまっていました。今はもうやっていません》と告白。投稿には激やせした近影も添えられ、薬物断絶から「2週間経った」と強調している。
妻子は日本へ帰国、離婚の申し出
19日深夜の投稿で与沢氏は《奥さんから離婚したいと言われました》《覚せい剤より絶望している》と吐露。妻のれいさんは3人の子どもを連れて帰国し、12年間の同居生活に終止符を打ったという。日刊スポーツは「妻からの離婚申し出」と見出しを打ち、タイで一人残された与沢氏が「一人でいると気が狂いそう」と書き込んだ経緯を報じた。
タイ当局は静観、日本帰国なら法的リスクも
本人は《タイで頑張ってみる》《日本で逮捕ですかね》と自嘲気味につづり、タイ在住の知人から「すでに終了した案件で警察は動かない」と助言されたとも明かした。ただし覚せい剤取締法は国外での使用も帰国後に問われる可能性が残る。スポーツニッポンは、ユーチューバーのヒカル氏が動画内で「家族の気持ちを考えろ」と強く非難したと伝え、社会的批判の高まりを示した。
ネット上では“演出説”も――z李氏が分析
インフルエンサーのz李氏は同日、自身のXで〈与沢は“どっぷりポン中”を演出しているだけで実際は“たまポン”(軽い使用)では〉と推測し、注目を集めた。氏は「一気に転落してからの復活劇をマネタイズする狙いでは」と分析しつつ、覚せい剤依存の断絶は「ふとした隙間に忍び込む」と警鐘を鳴らした。投稿は賛否両論を呼び、薬物依存症の深刻さがあらためて浮き彫りになった。
専門家「自己申告だけでは離脱困難」
薬物依存症治療に詳しい精神科医は本紙取材に対し、「自己申告と意思の力だけで覚せい剤を断つことは極めて難しい。離脱後も再使用率が高く、家族や専門機関の支援が不可欠だ」と指摘する。与沢氏は《スポーツやゴルフなど新しい挑戦を探す》と語るが、焦躁と孤立が依存症再燃の主因とされるだけに、周囲のサポート体制が急務となる。