藤田観光株式会社が運営する本格日帰り温泉「元湯 森の湯」(神奈川県箱根町)は、2025年2月1日から28日までの期間限定で、SDGsをテーマにした変わり湯「カカオハスクの湯」を提供する。これは、バレンタインデーの時期に合わせた特別企画で、地元・小田原のチョコレート工場と連携し、製造過程で廃棄されていた「カカオハスク」を活用する試みだ。
カカオハスクは、カカオ豆を焙煎した際に生じる種皮部分で、これまで廃棄されることが多かった。しかし近年、染料やアロマ香料として利用されるなど、その再利用が注目を集めている。今回、森の湯ではこのカカオハスクを活用し、温泉を通じて新たな価値を創出しようという取り組みを始めた。
カカオハスクにはチョコレート同様、抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に含まれている。この成分はアンチエイジング効果が期待されるほか、甘く柔らかな香りにはリラックス効果もあるとされている。森の湯では「カカオハスクの湯」に浸かることで、心身の健康促進を図るとともに、訪れる人々にSDGsへの理解を深めてもらうことを目指している。
開催概要
- 場所:「元湯 森の湯」内湯(男湯・女湯)
- 期間:2025年2月1日(土)~2月28日(金)
- 営業時間:11時~20時(最終入場 19時30分)
- 料金:大人(中学生以上)1,500円、子ども(3歳~12歳)1,000円(いずれも税込)
藤田観光は1948年の箱根小涌園開業以来、観光業界の先駆けとして活動してきた企業だ。2025年に設立70周年を迎える同社は、企業資産を活用しながら持続可能な社会の実現を目指している。
森の湯の「カカオハスクの湯」は、バレンタインシーズンにぴったりな甘い香りとともに、環境への配慮や持続可能性の重要性を感じる機会となりそうだ。この冬、箱根を訪れる際には、ぜひ体験してみてはいかがだろうか。