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東京都、新宿区にグリーン水素ステーション設置へ 事業者に株式会社巴商会を選定

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巴商会のHP
巴商会のHPより

東京都産業労働局は1月24日、新宿区西新宿の都有地を活用したグリーン水素ステーションの整備・運営を行う事業者として、株式会社巴商会(本社:東京都大田区蒲田本町)を選定したと発表した。これは都内初となるグリーン水素の供給を目的とした定置式水素ステーションで、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として注目されている。

グリーン水素ステーションの概要

このプロジェクトは、再生可能エネルギーを活用して製造されるCO2排出ゼロの「グリーン水素」を供給するための基盤整備を目指している。新宿区西新宿四丁目に位置する都有地(敷地面積:2,108.65平方メートル)に設置されるステーションは、2028年秋の運営開始を予定しており、東京都の「ゼロエミッション東京戦略」に基づく具体的な取り組みの一環として進められる。

巴商会の企業理念と水素エネルギー事業

選定された株式会社巴商会は、産業ガスを専門に扱う日本を代表する企業であり、脱炭素社会の実現を掲げた「持続可能な社会づくり」を経営戦略の柱とする。同社は、地域社会や企業間を結びつける「グリーンイノベーション」の推進を目指し、再生可能エネルギーを活用したグリーン水素の製造・供給モデルを発展させてきた。

CSR報告書によると、同社は山梨県米倉山で製造したグリーン水素を首都圏に供給する取り組みや、地域循環型のエネルギー利用モデルの実証実験を通じて、持続可能な社会に向けた新たな価値を提供している。さらに、CO2排出量をカーボンオフセットする仕組みを導入し、環境負荷の削減にも力を入れている。

また、同社はISO 9001認証を取得する企業で、お客様向けの高圧ガス保安講習会を実施し、安全意識の向上に取り組む姿勢は、多くの産業界から信頼を集めているようだ。一方で、脱炭素社会の実現に向けた取り組みはガス事業にとどまらず、ライフサイエンス分野や環境商材の普及活動、陸上養殖といった多岐にわたる分野に広がっている。これにより、同社は地域社会との連携を強化しながら、SDGsの達成を目指しているとのこと。

社長の深尾定男氏は、「私たちの使命は、単にガスを供給するだけでなく、社会全体の発展に貢献することです。お客様やパートナー企業との強固な信頼関係を築きながら、持続可能でレジリエンスの高い社会の実現を目指しています」とCSR報告書の中で述べ、社会貢献への強い意志を示している。

今後の期待

巴商会の取り組みは、東京都が掲げる2050年までの脱炭素社会の実現を支える重要な役割を果たすことが期待されている。同社が蓄積してきた産業ガスの知識と技術を活用したグリーン水素事業は、東京都のみならず、日本全体のエネルギーシステム改革を後押しするだろう。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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