~業務効率化やサービス向上へ
生成AI(人口知能)関連事業を手掛けるFIXERは11月から、大阪市にサービスの提供を始めた。生成AIを活用することで、市の職員が迅速に文書・資料の作成をしたり、必要な情報を正確に得られたりするようになる。
これまでは必要な情報の検索や文書作成に時間がかかっていたが、大幅な時間短縮が見込める。職員の業務効率化に加えて市民へのサービス向上にもつながる。
FIXER は生成 AIサービス「GaiXer (ガイザー)」を提供している。ガイザーは顧客専用の環境をクラウドに作るため情報流出のリスクが低く、政府や地方自治体、金融機関、病院などで利用されている。今年5月からは外務省に生成AIサービスを提供している。
市の職員が質問すると、ガイザーが大阪市の条例や規則、業務マニュアル、質疑応答集など様々なドキュメントを検索して回答を作成する。大阪市の条例・規則・業務マニュアルなどをガイザーに学習させることで、学習していない生成AIよりも精度の高い回答をすることが可能になるという。
生成AIを巡っては、AIが事実と異なる回答をする「ハルシネーション(幻覚)」などが課題となっていた。