「本当に夢のような製品です。もっとこの製品が全国に広がってほしいですね」と語るのは、宝マンション守牧の理事長、福田義久さんです。
マンション管理士の資格を持ち、マンションの給排水管の工事にあたり、NMRパイプテクター導入を決定しました。
日本システム企画の名古屋営業所が6年前に現在の場所へ移転後の、最初のNMRパイプテクター導入を決意した福田義久さんに、パイプテクターを導入しようとした経緯、NMRパイプテクターの素晴らしさ、今後の日本システム企画に望む未来について伺いました。
NMRパイプテクター導入が「大きな信頼につながった」
ーはじめに自己紹介と過去の経験について教えてください。
大学卒業後、不動産会社や自動車ディーラーといった民間企業に勤めた後、名古屋市役所に行政職として33年勤めて定年を迎えました。
再雇用も考えましたが、親族の介護もあったので、現在は在職中に取得していたマンション管理士と民泊の経営をしています。
ーNMRパイプテクターとの出会いを教えてください。
NMRパイプテクターと出会ったのは今から、7年前です。まだ宝マンション守牧の理事長ではない頃に、マンションが築30年を迎えたタイミングで、給水管と排水管の更正工事が近づいていた時でした。
往来の手法では「ライニング工法」というものが一般的で、管理会社からもそれを進められて、排水管はライニング工法を実施していったん終わりました。
ですが、その後、給水管も「ライニング工法でやりましょう」とすすめられたんです。
ライニング工法は管の内側に樹脂を塗る手法なので、飲み水を通す給水管への施工には、週刊誌等の記事で健康面で不安がありました。
総会で反対意見を言い、とりあえず、その施工を数年待ってもらうことになりましたが、更生工事としては他にいい代替案がなかった。
そこで色々と調べているうちに見つけたのがNMRパイプテクターでした。
ーNMRパイプテクターの開発メーカーである日本システム企画の名古屋営業所所長・石井さんから、福田義久様宛てのメッセージをお預かりしています。代読いたしますね。
日本システム企画、石井さんから福田義久さんへ
「こんなものがあるのか」夢のような製品と感じた
ー率直なご感想をお聞かせください。
やっぱり嬉しいし、光栄です。
NMRパイプテクターの性能に疑問を持っている住民に、石井所長がきっちりと説明していて、説得力がありました。
しかもその応対も丁寧かつ、品があったし、あの説明があったからこそ、NMRパイプテクターを導入できたと思います。
のちに知ったんですが、石井さんから「この地域でNMRパイプテクターを導入したのは、宝マンション守牧が初めてだった」と伝えられたんです。
こんな素晴らしい工法を、この地域で一番に取り入れられたことを、誇らしく思いますね。費用も安く済んだし、工事の負担がほとんどなく、期間も非常に短く済んだので、とても感謝しています。
ーNMRパイプテクターを実際に導入したいと思った決め手はなんでしょうか。
健康面の不安を解消できることと、コストを安く抑えられるというのが、大きな決め手になったと思います。
樹脂が溶けだしたり、はがれたりすることで、有害物質を飲み水で日常的に摂取してしまい、発がんの可能性(WHO曰く)がある工法を給水管に利用するのはどうなんだろうかと考えました。
しかも、単に漏水対策という点では、給水管の共用部分と専用部分の全てが鉄管であれば、ライニング工法の方が良いというのも分かるのですが、このマンションの専用部分では塩ビ管が使われていました。共用部分はライニング鋼管です。
つまり、さびるのは「共用管の繋ぎ目の金属部分だけ」という状態だったので、全体の10%ほどしか施工する必要がないのに、全体にライニング工法を実施するのは、漏水対策上、過剰であり、不必要な部分が多すぎ、意味のないコストがかかりすぎだったんです。
また、狭い給水管の塩ビ管内の屈曲部で、はがれて閉塞すれば、逆に漏水につながるのです。
NMRパイプテクターなら、この2つの悩みを同時に解決できるので「これが本当なら、夢のような製品だな」と思って、導入を推し進めました。
「健康的な飲み水を」真摯な説明と、様々な情報で疑念を払拭
ー実際にNMRパイプテクターを導入するのには、どんな苦労がありましたか?
住民からの納得を得ることが中々難しかったです。
経緯として、ライニング工法に疑問を持ったので、私から総会で反対意見を出し、決議自体を延期させて、それに代わる工法を模索してNMRパイプテクターと出会いました。
その後に管理会社から「ライニング工法を実施する」という提案が改めて来た時に、その総会で、健康面に問題があるという理由で、居住者へ事前に周知の上、NMRパイプテクターの導入を提言したんですが、今度は理事会からのあらかじめの議題になかったという理由で、管理会社から決議を延期にされてしまったんです。
そのため、錆びが増加し時期を逸する危険と、言い方が悪いですが、次回の総会も上手くお茶を濁されてしまう危惧がありました。
そこで、5分の1の賛成者とともに、急遽、当時の理事長を説得し、臨時総会を開いて、石井所長を招き、住民へNMRパイプテクターの利点を説明してもらい、住民からの最終的な納得を得て、少なくとも過半数決議にもっていくことにしました。
ーその場ではどのような対応をされたんですか?
今までに見たことがない製品だったため、住民も半信半疑でしたし「そんな夢のような製品があるのか」「科学的な根拠はあるのか」という不安の声が、まだ一部に強くありました。
石井所長が、不安視されていた健康被害にまつわる物に対し、データを用いて詳細かつ丁寧な説明をしていただき、そのうえで、かかる費用をライニング工法のおよそ2分の1ほどに抑えられるというメリットや、製品保証が10年ついているというメリットについても説明していただきました。
この説明を受けて、反対者は、「仮に万一ダメだったとしても、このコストの安さや、外す手間のなさなら元が取れるし、かなりの期間、少なくともライニングや露出配管を先送りできるだろう」という考えも出て、1度とりあえずやってみようかという雰囲気になりました。
そのあと実は、提出された石井所長の資料で、そのライニングを勧めたマンションの管理会社の親会社の別事業で、NMRパイプテクターを利用していたということも判明したんです。
管理会社の親会社が、NMRパイプテクターを選んでいるのだから、それなら、さらに問題はないだろうと、NMRパイプテクターを利用することに、結局、全員の賛成できまりました。
ーそんな背景があったんですね。日本システム企画株式会社名古屋営業所では移転開設後第一号の案件が福田さんのマンションでしたが、なぜNMRパイプテクターは他のマンションではあまり受け入れられなかったんでしょうか。
名古屋という土地柄も大きく関係しているかと思います。
たとえば、私の所属するグループの他のマンション管理士からは、給排水管の漏水を防ぐには、ライニング工法やラスカット工法や、いっそ露出配管を使うという意見があるだけで、NMRパイプテクターの言及は噂話程度で、ほとんどありませんでした。
そして新しい技術には、なにかと懐疑的な意見が多かったんですよね。
こういった、昔からの手法を重視する疑り深い保守的な土地柄というのと、ユーザーファーストでより安くて良いものをではなく、料金が高くて自分達の収入が見込めるものをまずすすめるというこの地方の利益中心の性格があるのではないかなと。
「NMRパイプテクターの良さを正しく伝えてほしい」もっと知られるべき存在
ー最後に日本システム企画株式会社に求めることは何でしょうか?
この画期的な素晴らしい製品である「NMRパイプテクター」をもっと広げてほしいです。
最近、名古屋ではライニング工法を取り扱う業者がかなり減ってきたと聞きます。
影響があるとすれば、つまり、それだけNMRパイプテクターという存在は、無くてはならない画期的な製品なんだと言えると思います。
ただし、その分、NMRパイプテクターを扱う代理店も増えてきて、闇雲にNMRパイプテクターを導入して、専有部分で漏水してしまったというトラブルも、たまに聞きます。
赤さびを黒さびに変えるという技術を理解していても、あまりにも老朽化した施設では、漏水だけを確実に止めようとするなら、異種金属接合部だけは取替える事が必要と言えます。
更生工事としてのライニング工法より、健康面といったデメリットを解決できるNMRパイプテクターの方が良いことは確かです。
この技術を万能と思わず、正しい使い分けを代理店でも推進できるようにするのが、誤解を無くし、今後NMRパイプテクターが広がっていくためにも重要だと思うので、そこはよりよくしていってほしいです。本当にNMRパイプテクターはもっと知られるべき製品だと思うので。
ー福田さんが今後もご活躍されることを期待しております!本日はありがとうございました。
◎プロフィール
福田義久
県立瑞陵高、愛知大法経・法卒後、大手住宅販売及び日産系ディーラーで約3年勤務。
28歳で名古屋市役所入庁。行政職主事17年、係長職16年の後、60歳で定年退職。親族の介護等で再就職せず、マンション管理士(第一回試験合格者)等の士業と、親族の空き家で民泊(「民泊 FUKUCHAN HOUSE」)を自営。趣味は読書、音楽、ジョギング、空手体操他。現在の目標は、古希なので仕事を「苦役と憂さ晴らし」から、「仕事と趣味の融合」化することです。