株式会社わちふぃーるどは誕生40周年を迎える猫のダヤンとわちふぃーるどをモチーフにしたブランドメーカーで、更にその前哨として45年以上続く日本製革工房を両輪で運営しています。
革工房を始めたのが先々代、それから革工房のブランドマークとして生まれた猫のダヤン。
先代はダヤンをモチーフに絵本をはじめとした物語を出版し、3世代に渡り愛読されています。
経営は女系3代、ものづくりとものがたりをベースに独自の経営を続けている、キャラクターメーカーでも随一の会社です。
45年以上続く日本製革工房が生み出すファンタジー世界「わちふぃーるど」
「わちふぃーるど」はふたつの顔を持つ会社です。
ひとつはファンタジー『わちふぃーるど』を形にすること。
作家池田あきこの描くファンタジーの世界観をそのままに、商品を通して表現します。
もうひとつは革工房『わちふぃーるど』。45年以上続く日本製革工房をはじめに、革の持つ無限の可能性を追求し、質の良い革製品を作っていくことです。
どちらも創造の源から商品企画、製造、商品管理、出荷、そして一部販売までを一貫して社内で行っています。
規模は小さいものの、独自の泉から湧き出るものを川上から川下へ、お客様という海へ届けていくめずらしい会社で、川のそれぞれの場所にいる社員のひとりひとりがとても重要な役割を持ち、誇りを持って商品をつくり、世界観を伝え、お客様の元へ届けています。
40年続く、「猫会議」
「猫会議」と呼ばれる月1~2回開かれる商品会議。
「猫のダヤン」をモチーフにした商品を企画・製造・販売を手掛ける我が社では、ものづくりの一番初めが「猫会議」です。ダヤンは絵本のキャラクターですが、一番最初は商品からでした。
コンテンツの源である商品を、デザイナー、製造、営業、店舗が顔をそろえて提案し、決めています。そして珍しいのは、作家が必ず参加すること。
作家のアートが損なわれない商品を、アートとマッチした商品こそがわちふぃーるど、というプライドの元に、商品企画を進めています。
時には商品のために絵を描き起こし、商品のデザイン性を高め、時には新作アートのヒントをデザイナーや営業がリクエストし、作家とものづくり、販売が一体になった『わちふぃーるど』独自の会議です。
何よりの自慢は、革工房
1976年創立の革工房は、猫のダヤンが生まれる前からの、わちふぃーるどの前哨。
元々は埼玉・鶴瀬で近所の主婦を集めた革のお教室がはじまりでした。
お教室時代に、あるメーカーの目に留まり、お教室は次の日から工房へ。生徒さんたちはパート職人になったのです。
自由が丘に直営第一号店がオープンし、そこでダヤンは誕生しました。
ダヤンが生まれてからも、埼玉鶴瀬の工房ではものづくりの根幹として機能し、革の裁断から、漉き、縫製、検品まで一貫してひとつの工房で行っており、その規模は今や日本最大級の工場となりました。
勤続20年、30年はざらの、それぞれの作業に熟練した職人が携わり、それぞれがプライドを持ってものづくりをしています。
例えば糸止め。ひとつひとつの糸留め作業は目を見張るほどの丁寧さ。
例えば手染め。シンボルマークを手染めする手法は、40年受け継がれる独自の技術です。
また15年ほど前からは独自のレザープリント技術を開発。アートを扱う会社ならではの発色のこだわり、革の風合いを生かし、近年では革製品のOEMにも携わっています。
「ダヤン」の陰に隠れがちですが、この革工房こそが、わちふぃーるどの自慢であり、この革工房で働く、地域のパート職人たちが財産です。
◎企業概要
・企業名:株式会社わちふぃーるど
・本社所在地:東京都目黒区自由が丘2-19-5
・事業本部:埼玉県富士見市鶴瀬西3-1-5
・大阪営業所:大阪府大阪市中央区瓦屋町2-6-7やのまん大阪ビル6F
・企画デザイン室:埼玉県富士見市鶴瀬西3-1-5
・創立:1976年4月
・会社設立:1986年5月
・資本金:5,000万円
・代表者:代表取締役 山﨑舞子
・従業員:正社員数・パート・アルバイト 98名
・取引銀行:みずほ銀行川越支店、埼玉りそな銀行鶴瀬支店
・事業内容:アパレル、雑貨、革製品、書籍、ステーショナリーなどの企画・デザイン・製造・販売
・直営店:自由が丘本店、新宿ラビリンス店、グランデュオ立川店、吉祥寺ラシカノイ店、なんばウォーク店、デュオこうべ店 、福屋広島駅前店、キャナルシティ博多店
・関連会社:わちふぃーるどライセンシング株式会社