サステナブルコスメアワードとは

ツバメタオル株式会社(大阪府泉佐野)が手がけるオーガニックコットンタオル「ナナイロ」が、「サステナブルコスメアワード2024」において審査員賞(生物多様性部門)を受賞した。同社は、繊維専門商社・株式会社ヤギ(大阪市中央)のグループ会社であり、環境負荷の少ないタオル製品の開発を続けている。
「サステナブルコスメアワード(サスコス)」は、SDGsの観点から美容化粧品やファイントイレタリー製品を評価し、環境や人に優しい製品を表彰する日本初のアワードだ。2019年に設立され、環境省の「つなげよう支えよう森里川海プロジェクト」のアンバサダー有志が発起人となっている。
審査には環境やメディア、化粧品業界などの専門家に加え、環境活動を行う学生も参加し、公平性と多角的な視点を担保している。
受賞製品「ナナイロ」の特長
今回受賞した「ナナイロ」は、インド産のオーガニックコットンをパイル部分に使用し、日本のライフスタイルに適したしなやかな風合いが特徴だ。大阪・泉州の伝統的な「後晒し(あとざらし)」製法を用いており、化学薬品の使用を極力抑えた有機精練技術で仕上げられている。
これにより、敏感肌や赤ちゃんの使用にも適しており、タオルが水分を吸収することで肌との摩擦を減らし、優しい使い心地を実現している。
ツバメタオルの環境配慮への取り組み
ツバメタオルは1913年に創業し、日本のタオル発祥の地である大阪・泉州で高品質なタオルづくりを続けてきた。同社は、糸に使用する糊にジャガイモ由来のデンプン糊を採用し、天然酵素で糊を分解する「有機精練」製法を採用するなど、環境に配慮した製品づくりを推進している。
また、洗浄工程では植物性石鹸を活用し、漂白には過酸化水素を使用するなど、環境負荷を最小限に抑える努力を続けている。
ヤギグループのサステナビリティ戦略
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親会社であるヤギは、「繊維の可能性をイノベーションによって引き出す」ことをビジョンに掲げ、サステナビリティを基本戦略の一つとして推進している。ESG戦略とSDGsの方針に基づき、持続可能な繊維産業の構築を目指しており、今後も環境負荷を抑えた製品の開発に注力していく方針だ。