LIXIL Advanced Showroom(以下、LAS)は「お客さまの笑顔のために」をミッションに掲げ、CR活動を推進している。
植樹や世界の子どもたちへの支援、保護犬・保護猫支援を通じ、社員や地域、未来への想いをつなぐ、その詳しい取り組みと意義について迫る。
LASのサステナビリティ経営 CR活動でつなぐ笑顔と未来
LASは、「お客さまの笑顔のために」というミッションのもと、積極的にCR活動(※)を展開しており、その中心となるのが、日本全国の植樹や世界の子どもたちへの支援、保護犬・保護猫支援である。
これらの活動は、社員と地域、未来をつなげるための重要な取り組みとして位置づけられている。
※CR活動:企業の社会的責任、コーポレートレスポンシビリティ活動
笑顔でつなげる持続可能な未来への活動
「開花だより」と植樹『笑顔の桜プロジェクト』
2020年に始まったLASの植樹活動『笑顔の桜プロジェクト』は、「お客さまの笑顔」を実現した象徴としてスタートした。
「開花だより」とは、ショールームでの接客に対してお客さまから高い評価をいただいた際に作成されるフィードバックシートを指す。
この「開花だより」が1万通集まるたびに、桜の木を1本植えるという取り組みだ。
2020年の宮城県「海の見える命の森」での植樹を皮切りに、愛知県のINAXライブミュージアムや奈良県の吉野山など日本各地で植樹が行われている。
社員がもたらしたお客さまの笑顔が形となり、地域に根付き、未来へとつながる象徴的な活動だ。
「SMILEポイント」と保護犬・保護猫支援『SMILEを贈ろう』
植樹の他にも重要な活動として挙げられ社員が特に身近に感じるのは、保護犬・保護猫の支援である。LAS社内でValuesに沿った行動をした社員に贈られるポイント「SMILEポイント」。
社員同士で贈り合うことができ、ポイントを贈る際はメッセージが添えられ、感謝や尊敬の気持ちを伝えるコミュニケーションツールとしても定着している。
このポイント数に応じて社会支援をする活動を『SMILEを贈ろう』と称し、一部が保護動物施設への寄付にあてられている。
支援先の施設から、集まった寄付がどのように役立てられているかのフィードバックもあり、社員のモチベーション向上にもつながっている。
社員の声――現場で感じたCR活動の価値
今日はLASのCR活動について、実際に携わっている国弘さん、曽我さん、梅本さんにお話を伺います。実際に植樹に参加してどうでしたか?
曽我
私が埼玉県の美の山公園で植樹に参加したのは、本当に忘れられない経験です。
急斜面での作業は大変でしたが、自分がいただいた「開花だより」が桜の木になって目の前で形を成す瞬間に立ち会えたことが、心に深く残っています。
この桜の植樹を各地の仲間と共に行えたことで、大きな達成感を感じました!
梅本
私は植樹に参加したことはないですが、「開花だより」をいただいたとき、お客さまの笑顔が自分の接客を通じて形になったと感じています。
それが桜の木として地域に還元されると考えると、すごく嬉しいですし、やる気が湧いてきますね。
国弘
私は、CRの担当者として曽我さんや梅本さんの感想を聞けるのは、本当に嬉しいですね。
実は植樹を始めたとき、この取り組みが社員にどこまで響くのか不安もありました。でも、こうして現場での体験や接客での気づきを直接聞くと、この活動を始めて本当に良かったと思います。
植樹は単に木を植えるだけでなく、社員一人ひとりが社会に影響を与えることを実感できる場になっていますね。
LASのキーワードは笑顔。CR活動の話題は社員を自然と笑顔にしていた
曽我
そうですね。自分が普段の業務でいただいた「開花だより」が社会に還元されていると実感すると、仕事に対する責任感がさらに強くなります。
「SMILEポイント」も同じように、自分の行動が保護犬や保護猫の支援につながると分かると、自然と意識が高まります。
梅本
確かにそうですね。接客を通じてお客さまからいただく声が、自分を通じて社会にも良い影響を与えていると知ると、ますます頑張りたいという気持ちになります。
お客さま一人ひとりに丁寧に対応しようという意識が日々高まっています。
曽我
わかります!こうした活動があると、日々の接客も少しずつ意識が変わってきますよね。ただ商品を提案するだけではなく、その先にあるお客さまの暮らしや未来を考えるきっかけになるというか。
国弘
それが「お客さまの笑顔のために」というLASのミッションを実現する原動力になっていると思います。
植樹も保護犬・保護猫支援も、社員一人ひとりの参加で成り立っていますし、日々の積み重ねが活動全体を支えています。
LASのサステナビリティ推進を担当する国弘さん。植樹活動や保護犬・保護猫の活動など幅広くCR活動を推進している。
梅本
「SMILEポイント」も、その積み重ねを形にする仕組みとして社員に定着していると感じています。
社員同士お互いポジティブなメッセージを送り合うことで社内の雰囲気も明るくなりますし、それが寄付や支援活動につながるというのは、大きなやりがいになります。
曽我
私もその通りだと思います。特に保護犬・保護猫の支援にはすごく共感しています。動物好きの社員を中心に社内でも話題になることが多く、こうして社会貢献の場が広がっていくのは本当に嬉しいです。
未来を見据えて――次世代への笑顔を咲かせるために
今後、LASのCR活動をどのように発展させていきたいと考えていますか?
国弘
植樹や保護犬・保護猫の支援を通じて、社員一人ひとりが社会に貢献していることを実感できているのは非常に嬉しい成果です。
ただ、こうした取り組みはまだ始まりに過ぎないとも思っています。これからは活動の幅をさらに広げていきたいですね。
曽我
私も、植樹に参加して感じたのですが、この活動がもっと地域の方々にも広がっていけば、さらに多くの人を笑顔にできるのではないかと思います。
例えば、地域の学校や子どもたちにも植樹に参加してもらうことで、自然や環境の大切さを次の世代に伝えられるのではないでしょうか。
国弘
そうですね。「海の見える命の森」や「吉野山」、「高坂自然休養村」での植樹では、地域のNPOの方々と一緒に活動を進めることで、新たなつながりが生まれています。
今後は、社員だけでなく地域のみなさんやお客さまなど、多くの方々を巻き込んでいけるようにしたいですし、育った桜が花開く姿を、関わった人々に見て楽しんでいただきたいですね。
曽我
私は、植樹を体験してから「お客さまの笑顔」というものがどれほど大切か、接客の中で一層実感するようになりました。
自分たちがきっかけとなり、未来へその笑顔をつないでいけるというのは、本当にやりがいのあることだと思います。
コーディネーターの曽我さん。彼女は埼玉県での植樹を体験し、お客さまからの感謝の声が桜の木になっていくのを目の当たりにしている。この経験で「より多くの人に笑顔を届けていこうというモチベーションが上がった」と語る。
国弘
だからこそ、こうした活動の継続と発展が重要だと感じています。
まだ植樹を行っていない地域でも活動を広げたり、新たな形のCR活動に挑戦したりしていきたいですね。社員一人ひとりの意見やアイデアが、活動をさらに良いものにしていく力になると思います。
未来に笑顔の花を広げるために
最後に、LASのCR活動を通じて目指している未来や、それに向けた意気込みをお聞かせください。
国弘
私たちLASにとって、「お客さまの笑顔のために」というミッションはすべての原点です。
植樹や「SMILEポイント」による、保護犬・保護猫支援など、どの取り組みも社員一人ひとりがそのミッションの実現につながっています。
今後も、笑顔を広げる活動を継続・発展させていきたいと思います。そして、それを通じて地域社会や未来の世代に貢献できる企業でありたいですね。
曽我
私も、植樹に参加してから、日々の接客や行動がどのように社会に影響を与えているのかを深く考えるようになりました。
この活動をきっかけに、もっと多くの社員や地域の方々、お客さまが社会貢献やサステナブルな取り組みに関心を持つようになれば嬉しいです。
梅本
私自身は、接客という形でお客さまの笑顔に直接触れる機会が多いので、この笑顔が地域や未来につながっていくことを、もっとお客さまに伝えたいと思っています。
「この桜の木は私の声が形になったものなんだ」と、お客さまに感じてもらえるようになったら、きっと感動していただけるはずですし、活動の意義もさらに広がると思います。
そして、植樹や支援活動など、形として残る取り組みがあることで、自分の仕事にもさらなるやりがいを感じることができます。
コーディネーターの梅本さん。お客さまからの”開花だより”は自身のはたらきがいにつながっているとLASのCR活動について評価
国弘
植樹や保護犬・保護猫支援のような取り組みは、社員自身が社会とつながり、その中で自分の役割や意義を見つけられる場でもあります。
これからも、社員やお客さま、地域の皆さんと一緒に今日の笑顔が未来を創る、という気持ちをもってさらに大きく広げていけるよう、活動を続けていきたいですね。
曽我
私も、この活動を通して仕事のやりがいを再確認しました。
そして何より、自分の行動が社会に少しでも良い影響を与えられると感じられることが嬉しいです。次の植樹や新しい取り組みにもぜひ積極的に参加していきたいと思います。
梅本
私も同じ気持ちです!これからも、お客さまの笑顔を咲かせるために、日々の接客を大切にしていくとともに、社会に貢献できる活動を応援していきたいです。
国弘
私たち社員はこれからも、一丸となって、「お客さまの笑顔のために」を実現していきます。そのための日々の積み重ねが、より多くの人々を笑顔にする。そんな未来を目指したいですね。
今回の対談を通じて、LASのCR活動が、単なる社会貢献ではなく、社員一人ひとりの成長やモチベーション向上に大きく寄与していることを実感した。
「お客さまの笑顔のために」というミッションを軸にした植樹活動や「SMILEポイント」、保護犬・保護猫支援といった取り組みが、社員の意識を変え、日々の業務に対する責任感を強めている点が印象的であった。
また、地域社会や未来の世代とつながる活動を進めている姿勢からは、LASが持続可能な社会の実現に向けて真摯に取り組んでいることが伝わってきた。
社員が活動を通じて得た実感や喜びが、さらなる笑顔を広げる原動力となり、地域や未来への架け橋となっている。この連鎖が今後どのように発展していくのか、ますます注目したい。
◎会社情報
会社名:株式会社 LIXIL Advanced Showroom
本社所在地:東京都港区浜松町2-5-5 PMO浜松町7階
代表者:代表取締役社長 鈴木 浩之
設立日:2013年9月20日
資本金:1億円
事業内容:ショールーム施設等の運営管理